ベトナムへ訪れる日本人旅行者は年々増加中。一昔前まではベトナム旅行といえばハノイやホーチミンだけでしたが、現在は中部や中南部都市など、複数の観光地がリゾートエリアとしてクローズアップされています。
そんな日本人旅行者から人気を誇るベトナム。今回は2018年における旅行者向けのベトナム情報をご紹介したいと思います。
2018年のベトナムの祝日
ベトナムの祝日は日本と比べるとかなり少なめ。ですので、貴重な祝日(連休)には多くのベトナム人が観光移動するので、交通機関は大混雑します。国内線や列車、バスチケットの手配は早めにするようにしましょう。
新正月:1月1日
旧正月(テト):2月15日~2月20日
フンヴォン記念日:4月25日
戦勝記念日&メーデー:4月30日&5月1日
建国記念日:9月2日~3日
2018年のランタン祭りの日程
ランタン祭りは毎月旧暦14日に開催される世界遺産ホイアンの町における名物祭事。ランタンの小さな明かりが町を照らし、伝統にちなんださまざまな催し物が開催されます。
1月30日、3月1日・30日、4月29日、5月28日、6月27日、7月26日、8月24日、9月23日、10月22日、11月20日、12月20日
一応雨天決行ですが、場合によっては日にちがずれることもあります。
2018年の旧正月は2月16日!
日本では毎年決まって12月31日が大晦日、翌1日が元旦の年始めとなりますね。しかし、ベトナムではいまでも旧暦で祝う習慣が根強く残っているため、毎年暦が変わります。
2018年の正月は2月15日が大晦日で、16日が元旦となります。前後合わせておよそ一週間ほどが公休となり、政府機関はお休みとなります。スパやレストラン、博物館なども一部は閉店することになるので、実際の状況は現地で確かめるようにしましょう。
各種イベント開催状況
社会主義国のベトナムでは、民間が主催するイベントはごく僅かしかなく、基本は政府自治体が主催することになります。予算の関係などで突然中止になったり、日付が変更になることもしばしばあり、また、イベントの詳細情報は事前にあまり知らされることはありません。
当日現地で何かしらのイベントがやっていたら、ラッキーと思って是非参加してみてください。
ハーフマラソン
健康促進と肥満解消を目的に設立されたハーフマラソン。毎年日付が変わり、2018年ではホーチミンは1月14日に。ハノイは10月25日に予定し、ダナンは未定となっています※2月2日現時点
国際交流イベント
日本をはじめ、韓国、マレーシア、ドイツ、フランス、オランダなど、国際交流イベントが不定期に開催されます。日本のイベントは最も大きく、毎年開催されるホーチミン・ジャパンフェスティバルは大盛り上がり。ちなみに2018年は1月27日となります。
2018年の一押し観光エリアは「中部リゾート都市」
2018年のベトナム旅行で最もおすすめしたいのが、「中部地方」です。中部はダナンを中心都市に置き、北にフエ、東にホイアン、ミーソンと、いずれも世界遺産観光が楽しめます。
また、近年はダナンがビーチリゾートとして注目されていて、日本人観光客も多く訪れる一大観光都市に成長しました。
ビーチリゾート「ダナン」でひと夏を過ごす
ダナンは他の諸外国のビーチリゾートと比べると、まだまだ田舎っぽさが残っていますが、それも情緒あっていいものです。子供を連れてくる家族や女性同士の旅行だと、どうしても治安が悪い繁華街は心配の種ですね。ダナンはまだ繁華街と呼べるエリアがないので、治安がいいのは大変魅力。
また、ダナンのビーチは市街地に広がっているため、他の観光名所に行くにもアクセスがよく便利。さらに、中部は山脈と季節風の関係でハノイやホーチミンよりも乾季の時期が長く、1月から8月までと半年以上がハイシーズンとなるのも魅力です。
日本とも歴史でつながっている世界遺産「ホイアン」
中部旅行ではダナンだけではなく、プラス1~2つの世界遺産を回ってほしいところです。ホイアンはダナンからタクシーで40分程度で行くことができますし、ミーソン遺跡も1時間ちょっとで行くことができます。ホイアンは日中観光であれば、昔から続く旧家や博物館を巡るのが王道ルート。
夜間の観光であれば、目抜き通りのチャンフー通りやバクダン通りを散歩したり、ナイトマーケット、灯篭流しを楽しんだりして過ごすことができます。もし滞在時間が少ないのであれば、夜の散策を選ぶのがおすすめです。
眠れるチャンパの遺産「ミーソン遺跡」
ダナンから1時間半、ホイアンから1時間程度で行くことができるミーソン遺跡。山の麓で発見された、チャンパ王国と呼ばれるかつての海洋国家の聖域があります。お隣のカンボジアの世界遺産アンコール遺跡にもチャンパ王国との抗争は壁画で描かれていて、当時の戦乱の世を想像することができます。
ベトナムは努めて仏教大国ですが、チャンパ王国はヒンズー教でした。ヒンズー教といえば数多く残されているドラマティックな神話や石像が有名ですが、それらもきちんとベトナムに残されています。行く際は、事前にチャンパ王国の歴史を知っておくと、より有意義な散策ができるかと思います。
ベトナム最後の王朝があった都市「フエ」
ダナンからバスで3時間ほど北上したところにあるフエもベトナムを代表する世界遺産都市です。ベトナム最後の王朝があったことから、古都とも呼ばれ、旅行者は旅を通して独特な情緒を感じることができるでしょう。フエ観光のメインとなるのは、歴代阮朝皇帝が残して行った宮殿や別荘地、廟となります。
いずれも市内各所に点在しているので、自力で行くのは難しく、基本はツアーに参加することになります。ツアーで回れば、世界遺産に指定されている主要の建築物を半日、もしくは1日かけてすべて見ることができます。ダナン、ホイアン、ミーソン遺跡、フエの4都市を周遊するのは体力が必要ですが、ダナンとフエ、もしくはフエとホイアンといった2つの都市であれば十分可能です。
2018年のベトナム旅行。計画はお早目に
ベトナムは世界から注目されている人気の観光地として成長しました。ハイシーズンの時期には世界中から観光客が訪れるので、飛行機の手配、国内のツアーの予約などは、なるべく早いときに済ませておくと安心できるでしょう。