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ベトナムの郵便事情

ベトナムのとある郵便局で、欧米人旅行客が窓口で手紙を出していました。母国にいる家族、友人宛かもしれませんし、日本に帰国したあとに受け取れる自分宛かもしれません。また、手紙以外でも大きな荷物や小包などをお土産に買って、日本に郵送する人もいるでしょう。

今回はベトナムの郵便事情と、手紙や荷物の送り方と注意点をご紹介します。

ベトナムの郵便局

サイゴン中央郵便局。フランス植民地時代に建てられた

ベトナムから日本へ手紙や小包を贈りたいときは、まず向かうべきは郵便局ですね。ベトナム語では「buu dien(ブーディエン)」と発音します。ハノイ、ホーチミンいずれも観光の中心地国際郵便の送りと受け取りができる郵便局があります。

ハノイは「ハノイ中央郵便局」で、ホアンキエム湖の南方に位置しています。ホーチミンは「サイゴン中央郵便局」で、聖母マリア教会の隣に建っています。いずれも歴史深い建物で、ホーチミンの中央郵便局はフランスのオスロ駅をモデルにして設計されたといわれています。2015年初頭に、外観の塗り替えが行われ、現在は従来の白色から派手なオレンジ色へと変わっています。当時は地元住民が元に戻すよう反対運動も起こしました。

郵便局に行こう

外国人には観光スポットだが、現地人には重要な通信インフラ

ハノイ中央郵便局もサイゴン中央郵便局も規模、内装ともにそれほど変わるわけではありません。ドームアーチ状の建物奥に窓口が設けられていて、書類を書くスペースもあります。手紙を書く人は、ここでじっくりと筆を走らせてみるのはいかがでしょうか。
外国人観光客にとって中央郵便局は、ガイドブックに掲載されている観光名所の一つでもありますが、現地人にとっては日ごろから親しみのある重要な通信インフラとなります。ベトナムでは光熱費の支払いは銀行引き落としではなく、毎月都度請求書を持って郵便局で払い込むことになります。

郵便局は日曜もやっているときがある

ベトナムの公的機関のほとんどは土日が閉館していますが、郵便局は日曜も営業しています。ただし、支店によっては日曜が休館しているかもしれませんし、窓口が閉まっている、時間が過ぎて受け付けてくれなかったといった可能性もありますので、極力平日に行きたいところです。

手紙を送る

切手は郵便局で買うこともできる

手紙を書き終えたら、窓口に持っていけば迅速に処理してくれます。窓口の係員が切手を貼ってくれるので、料金はそのときに支払います。金額は日本と同様重さによって変わってきます。一枚もののはがきであれば、1万ドン~1万5000ドン程度で送ることができます。封書の場合は、100g未満が3万7500ドン、250g未満が9万500ドン、500g未満が18万5000ドン、750g未満が22万7000ドン、1kg未満が26万9000ドン、1250g未満が35万3000ドンとなります。

到着までの所要日数はなぜかまちまち。一週間ほどで着くこともあれば、2~3週間程度かかることもあります。こればかりはわかりませんので、どうしても決まった日にちまでに到着してほしい場合は、民間業者の宅配サービスを利用するようにしましょう。

小包を送る

社会主義であることを実感する場面も......

次に小包を送る方法ですが、ほとんどの方はEMS(国際エクスプレスメール)で送ることかと思います。ベトナムと日本間でもこのサービスはありますので、積極的に利用してください。こちらのサービスは30kgまでの荷物に対して最優先で国内外へ配送してくれます。小包を送る際の料金ですが、500g未満が67万7916ドン、これ以降は500g増すたびに10万984ドンプラスされます。大きくても軽い荷物であれば、それほど金額がかさむことはないでしょうが、重い荷物の場合は、下手すると数万円単位でかかってしまうかもしれません。

所要日数は郵送方法によってことなります。基本は航空便と船便を選びますが、航空便は料金は高くなる代わりに飛行機で運ぶので10日前後で届けることができます。一方船便は船に乗せていくので2か月ほどかかるほか、濡れていることもしばしば。その代り安く済ませることができます。

国際宅急便(民間業者)で送る

日本からは佐川急便が進出している

民間業者を利用した方が、確実かつ早く届くと言う方もいます。EMSの場合、所要日数は10日前後ですが、民間業者の場合は1週間以内で届けてくれることも可能です。日本からは佐川急便がベトナム現地で支店を設けていて、そのほかはDHL、FedEXなどが進出しています。

ベトナムの郵便局は信用できないという方も多くいて、大切な物を確実に日本へ届けたいときは、佐川急便を利用する在住者もいます。それに倣ってみるのもいいでしょう。

最大の注意事項

社会主義のベトナムでは、荷物を送る際、受け取る際はいずれも荷物の中身をチェックされます。封書程度であれば透かしで対応してくれますが、小包はずさんな形で中を開けられてチェックされます。ワシントン条約で定められた銃火器などがないか、ベトナムで定めた禁止物がないかなどをチェックされます。受け取り側の場合は、荷物に関税がかかるので、しばしば在住者は係員と揉めることになります。

そこで旅行者が気を付けていただきたいのは、電子機器や高価なものの送付です。スマートホンやノートパソコン、カメラなど高価なものは、係員に盗まれることもあります。もちろんお金を送るのもご法度です。こちらが正当性を訴えても、結局泣きをみることになるので、はじめから送らないようリスク管理を覚えておいてください。

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