お問い合わせ

コンテンツ

ベトナム基本情報

ベトナムの水と衛生事情

所変われば環境、習慣が違うように、日本とベトナムはまったくといっていいほど異なります。それが日本人にとっては刺激的に映るのでしょうが、あまりハメを外していると、お腹を壊したり、感染症ウイルスにかかって病院のお世話になることにもなりかねません。今回ベトナムの水と衛生事情をご紹介します。ベトナムに降り立つ前に、マストで読んでおいてください。

ベトナムの衛生事情

どこにでも出没する露店

「東南アジアは衛生が悪い」というのは、世間一般の通説かと思いますが、ことベトナムに関しては、噂通りの衛生事情と言えるでしょう。近年は改善されてきてはいるものの、まだまだ生活用水を道端に流したり、生ごみを無造作に捨てたり、ゴミの区別もありません。毎日夜になると、ゴミ処理車が町を巡回して道端のゴミ箱やゴミ袋を片付けるのですが、そのときは悪臭が通りに漂うほどです。旅行者にとっては、東南アジアという負の部分を垣間見ることもあるでしょう。

衛生が悪い場所

昼時は道端の屋台が賑わう

衛生事情が悪いところの代表が「屋台」です。昼時と夜は、通りに屋台が多数出没します。日本人旅行者にとっては、廃れてしまった屋台飯をベトナムでとることを、一つの楽しみにしていることでしょう。しかし、屋台は衛生法を無視していますので、食べたらお腹を壊す確率もぐんと高まります。ベトナム人は子供のときから屋台で食事をとっているので免疫がありますが、清潔なものしか口にしていない日本人にとっては、かなりの危険がつきまといます。

名物フォーの屋台も多数ある

屋台で食事をとるときは、生野菜は危険です。火が通っている麺類の具に添えられている野菜や、生春巻きの具などは、慣れていない日本人はお腹を壊しやすいといえます。また、備え付けのチリソースやサテと呼ばれる刻み唐辛子は、スパイスが強いので、辛いもの好きでなければ、胃腸が危険にさらされます。当然食べ過ぎもお腹を壊すもと。

食堂も危険がある

ベトナム人に混じって食堂で食事をとるのもいいものだ

屋台のワンランク上の大衆食堂は、下町風情香る懐かしい昭和チックな内装。昼時は多くの現地人で賑わい、人気のお店は開店数時間で仕込んだ料理がすべて完売してしまいます。一皿150円程度でお腹一杯になるので、ベトナム人だけではなく在住外国人にとっても心強い味方となっています。ただし、食堂も屋台と同じくらい衛生状態は悪いと言えます。料理は長持ちするよう多量の油が使われていますし、箸やスプーンは洗ったばかりで濡れていることもしばしば。ご飯の中に小さな虫が紛れ込んでいることもたまにあります。

現地人にとっては、レストランよりも食堂が一般的

食堂で食事をとるときの注意事項としては、まず席に座ったら箸とスプーンなど食器をティッシュで拭くことです。次に、惣菜はきちんと火が通っているかを確認してください。油でギトギトの料理も食べない方が無難です。古い油を何度も使いまわしているのが普通なので、決して体によくありません。ベトナム料理といえばヘルシーさをイメージする人も多いかと思いますが、食堂で食べる惣菜などは、油や砂糖、塩コショウがたくさん使われているので高カロリーです。

鳥インフルエンザの状況

ベトナムでは年間を通して鳥インフルエンザが危惧されています。流行してはいませんが、市場や露店で売っている鶏のほとんどはウイルス検査されていないで市場に出回っているので、都心部であってもリスクは拭えません。通りを歩けば、闘鶏用の鶏や、さばく前の鶏をあちらこちらで見ることができます。生きた鶏には近づかないのが賢明です。

水に注意

蛇口をひねって飲める国は日本を含めた一部の先進国のみとなります。ベトナムは浄水技術が発達していなく、またいまだに井戸水を使っているところもあるため、蛇口の水は高級ホテルであっても飲むことはできません。仮に水道水であっても、硬度が非常に高く、ミネラルが多いのでお腹を壊します。これはベトナム人であっても同じです。ベトナム人も水を飲むときはミネラルウォーターか、水道水を熱した上で浄水装置にかけて飲みます。旅行者であれば、基本はコンビニやスーパー、屋台でミネラルウォーターを買ってください。

氷を使う飲み物も危険

屋台や食堂、レストランであっても、氷を使った飲み物も危険です。氷は業者から購入するのが常で、業者の多くは衛生管理を無視して氷を作ります。ミネラルウォーターや、しっかりと浄水された水から氷を作っている業者は、全体の2割とも言われています。もし水道水や井戸水を凍らせただけであれば、氷によってお腹を壊すことも十分考えられます。ベトナム語で氷は「Da=ダー」と呼びます。氷が不要の場合は、「Khong da=コン ダー(氷無し)」と店員に伝えてください。

まとめ

ベトナムの衛生状況はまだまだ改善の余地があります。ただし、すべてを疑ってかかり、リスクがあるからといって、楽しみにしていた屋台や食堂で食事をとることを避けるのももったいないですね。結局のところ、お腹を壊すか否かは運となりますので、あまり気にしすぎるのもよくないかと思います。整腸剤、下痢止めを持参して、屋台飯に臨むのはいかがでしょうか。

このカテゴリの他の記事を見る

ベトナム基本情報
トップに戻る