ベトナム旅行者に人気の現地ホテルチェーンを紹介します。日本でもお馴染みのインターナショナルホテルから、ベトナム地場企業のホテルチェーンまですべて解説します。
目次
ベトナムのホテルチェーンの特徴と人気の理由

ヴィンパールリゾート
ベトナムでも近年は世界に名高いホテルチェーンが観光地の中心にオープンするようになりました。また、高度経済成長の最中のベトナムでは、ホテルチェーンを展開する地場企業も着実に増えて居ます。
ホテルチェーンを宿泊先に選ぶ最大のメリットは、「サービスの品質が安定している」点です。ベトナムはまだまだ新興国の部類となるので、値段だけはリゾート価格でも、サービスのクオリティが伴っていない場合が多々あります。
そのような残念な思いをしたくない場合、ホテルチェーンを選ぶのは有効な選択肢と言えます。
ベトナムの外資ホテルチェーン:日本人に人気の「ノボテル」
日本でも沖縄と奈良県にあるアコーホテルズの上級ブランド「ノボテル」。ベトナムではハノイ、ダナン、ホーチミン、フーコック島の4都市に展開していて、いずれも観光の中心地にあることから、日本人の旅行・出張者に高い支持があります。

ノボテルダナンのレセプション
ノボテルは部屋こそ少し小ぢんまり感がありますが、それ以外の朝食ビュッフェや直営スパ「In balance」などは定評があります。
特に2016年にフーコック島にオープンした「ノボテル フーコック リゾート」は、プール付きヴィラが評判良く、南国バカンスを象徴するようなひと時を過ごすことができます。
高級ホテルチェーンを選ぶなら「インターコンチネンタル」

ハノイのインターコンチネンタル
高級ホテルチェーン・インターコンチネンタルホテルズグループの展開するインターコンチネンタルもベトナムには古くから進出しており、20205年時点で全国6都市に展開しています。
外資チェーンの中でもトップクラスの高価格帯ですが、旅行会社のパッケージツアーを通じて申し込めば、以外とコスパ良く宿泊することも可能です。
おすすめはダナンの「インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ」。南国らしい雰囲気と絶景オーシャンビューはもちろん、レストラン&カフェ「Citron」は宿泊者以外の来客も多くいます。
離れにあるレストラン「La Maison 1888」はベトナムで唯一の星付き(1つ星)ミシュランに選出された高級フレンチ。要予約&スマートカジュアルで臨みましょう。
ホーチミン旅行者に大人気!「ルネッサンスリバーサイドホテルサイゴン」

ルネッサンスリバーサイドのカフェにて
ホーチミンにある「ルネッサンス・リバーサイド・ホテル・サイゴン」は、マリオット・インターナショナルが展開するホテルブランド「ルネッサンス・ホテル」の1つです。ホーチミン中心のドンコイエリアに建つタワー型のホテルで、市内観光やお店周りなどアクセスが良く、日本人旅行者向けとしておすすめできます。

屋外プールにて
屋外プールも常設していて、サイゴン川パノラマで見渡すことができるのは、ここルネッサンスリバーサイドだけです。プールサイドにはカフェ&バーが併設されていて、夜になると大人の雰囲気が漂うナイトクラブに代わるのも特徴です。
ハノイ旅行者に人気のホテルチェーン「シェラトン」

Ⓒシェラトンハノイホテル
シェラトンも先ほど紹介したマリオット系列。ルネッサンスブランドと同等の上級ブランドとなります。シェラトンハノイはタイ湖の湖畔に位置し、周辺にはインターコンチネンタルやパンパシフィックといった5つ星ホテルが集まっています。

ⒸSheraton-hanoi-hotel
ハノイ滞在では旧市街周辺のホテルを選ぶ方が多いですが、夜遅くまで続く喧噪や、建物の老朽化といった課題は高級ホテルであっても避けられません。
一方で、タイ湖周辺は近年リゾート地化が進み、富裕層の住宅エリアとしても注目を集めています。湖畔の静かな環境で喧騒を忘れ、落ち着いた雰囲気の中でベトナムらしいひとときを過ごすことができます。
ベトナム地場ホテルチェーンも見逃せない!「ヴィンパールホテル」

ダナン・マリオット・リゾート&スパ
続いてはベトナム地場企業が運営するホテルチェーンを紹介。まずご案内するのは、ベトナム最大手の不動産投資&開発企業「ヴィングループ」が運営する「ヴィンパールホテル」です。全国35店舗あり、5つ星の大規模なリゾートホテルが特徴です。
ただし、近年はヴィンパールホテルの運営をマリオットに一部引き継いでおり、名称が変更している都市もあるので注意してください(内装やサービスに変更はありません)。

朝食ビュッフェ会場にて
ベトナム系ホテルと聞くと、サービスの品質に不安を抱く方もいるかもしれません。
しかし実際にはその心配はまったく不要です。清掃の行き届いた館内、心地よいスタッフの接客、充実したファシリティサービスのすべてが国際基準を満たしています。
客室はベトナムの伝統を再現した趣のある造りになっていることが多く、滞在を通じて現地ならではの雰囲気を存分に味わえます。
ベトナム系ホテルチェーン:4つ星のデザイナーズホテル「ラシエスタ」

ラシエスタinハノイ
日本でいうデザイナーズホテル(海外ではブティックホテル)の4つ星相当となる「ラシエスタ」は、ベトナムのハノイに本店を構える地場ホテルチェーンです。フランス統治時代の古き良きとモダンが融合した美しい内外観が特徴。
2025年時点ではハノイのほかホイアンとホーチミンにも展開しています。

ラシエスタホテルinホイアン
サービスやファシリティは5つ星と何ら遜色はなく、プール付きのヴィラや広々としたスイートルームでは、ゆったりとした滞在が楽しめます。
例えばラシエスタ・ホイアンでは、リゾート感あふれるホイアンの街並みに調和した設計で、旧市街散策やビーチリゾート両方の拠点として人気です。スパやレストランの質も高く、宿泊者からは「4つ星料金で5つ星体験ができる」と評されるほど。
まとめ:ベトナム・ホテルチェーンの選び方
今回はベトナム国内で人気の高いホテルチェーンを紹介しました。外資・地場企業問わず、ホテルチェーンは一定以上のクオリティが保証されているため、日本人でも満足できる滞在が期待できます。その一方で「立地が悪く繁華街から離れている」、「ビーチエリアだけど海に面していない」、「ホテル内のレストランが楽しみだかどこも予算オーバー」といった悩みもあるものです。ホテルチェーンを選ぶときは、よくパートナーと話し合って、本当に必要な設備やサービス、時間を提供してくれるかを考えて総合的に判断すると良いでしょう。