ハノイはベトナムの北部にある首都で、年間30万人ほどの日本人旅行客が訪れます。その人気都市のハノイですが、実際ハノイでなにを目的に観光するかは、もうお決まりになりましたか。今回紹介するのは、「ハノイ旅行に来たらやりたい7つのこと」。2~4日程度の短期滞在が多い日本人旅行者は、しっかりと目的をもった観光がおすすめ。
今回紹介する7つの事柄を目的にした旅もいいでしょう。是非ご参照下さい。
1、ホアンキエム湖をのほほんと散歩
まず最初にやりたいことは、「ホアンキエム湖の散歩」。もしホアンキエム湖周辺のホテルに滞在しているのであればいいのですが、ホーチミン廟周辺、南方ハイバーチュン区、タイ湖周辺に滞在しているのであれば、タクシーで向かうことになります。ホアンキエム湖は還剣の湖と呼ばれ、その昔レロイ王が中国の明との闘いに一振りで相手を撃退したとされる神の剣を、遣いである亀に還した場所として現在も伝説が語り継がれています。その伝説の様子は水上人形劇の「レロイ王と亀」の演目でも再現されているほど有名。
ホアンキエム湖は旅行者だけではなく現地人にとっても憩いの散歩スポット。夜になるとライトアップもされて、子供が走り回り若者が集う穏やかな時間を満喫することができます。観光散策中、時間が空いたときはホアンキエム湖を散歩、そんな象徴的存在となることでしょう。
2、ベトナムの歴史を見る。水上人形劇を鑑賞
水上人形劇は現在でこそホーチミンやダナンといった観光都市でも鑑賞することができますが、もともとは北部が発祥。一昔前まではハノイのここでしか鑑賞することはできませんでしたし、さらに昔は一般人は見ることすらかないませんでした。現在ではホアンキエム湖の周辺に2つ鑑賞できる劇場があります。
水上人形劇は約1000年の歴史を持ち、農村の間で広がった雨ごいの儀式および大衆娯楽として生まれたとされています。それが現在では御覧のように外国人観光客の観光スポットとして確立されています。ベトナムの歴史、習慣、伝説、神話、暮らしを17の演目に収め、水上人形たちがユニークな動きで表現してくれます。ハノイ旅行では必ず見ておきたい歴史スポットと言えるでしょう。
3、旧市街を散歩。人々の素朴な暮らしを垣間見る
かつてタンロン城がベトナムの首都であった1010年から1804年まで、ここは城下町でした。現在ではタンロン城はハノイ市西方にある世界遺産遺跡となっていますが、実際はここ旧市街まで城下町は広がっていたといわれています。その旧市街は現在では昔の家屋が軒を並べる素朴な町。政府の指定歴史遺産となっているので、現状維持・保存が行われているためです。
観光では旧市街の中をひたすら散策してみてはいかがでしょうか。金物屋が並ぶ金物通り、お茶屋が並ぶお茶通りといった風に、同系の店が一本の通りにひしめきあっているのが、この区画の特徴。北方にはドンスアン市場という屋内市場があるので、まずはそこを目指すのもいいでしょう。ちなみに市場周辺は政府が認めた深夜営業可の食堂が並んでいて、夜2時過ぎまで地元住民で賑わっています。
4、名物をひたすら食べる
ハノイとホーチミンは東京と大阪の関係。普段は何かとライバル関係にある両者ですが、ホーチミン人曰く「ハノイ料理はおいしい」とのこと。ホーチミンの料理は調味料をたくさん使い、甘味を加えているのが特徴。一方北部料理は素材の旨味を引き出す素朴な調理法をとっているため、優しい家庭の味を感じることができます。
5、世界遺産のハロン湾クルーズに出かけよう
ハノイに来た6~8割の旅行者が訪れるという、ベトナム屈指の世界遺産であるハロン湾。そのハロン湾はハノイから車で3時間南下したところにある広大な湾。湾内には現在も人が暮らしていて、水上家屋や子供が通う学校などもあります。さらに歴史を遡れば、海賊の隠れ家だった時代もありました。大小数千の奇岩はどれも気の遠くなるほど長きにわたる歴史の産物。まるで白亜紀の恐竜時代のような風景を目の当たりにすることができます。
こちらはツアー参加が必須。クルーズ船は複数社催行していて、予算に応じてグレードが変わります。時間と予算がある方は、豪華宿泊クルーズに参加してみてください。夜明けには甲板でヨガをしながらサンライズを鑑賞し、霧がかる山水の風景を愛でながら豪華なディナークルージングを決行することができます。ハネムーンとしてもおすすめできる贅沢な時間と一生の思い出を保証してくれるはずです。
6、シクロに乗ってどこまでも
ベトナムの三輪人力車であるシクロ。時代とともに姿形は多少変われど、それはまごうことなきベトナムの象徴。しかし、そのシクロも都心を中心に規制が厳しくなりました。移動が遅いシクロはバイクと車が多い都会では危険だからとのこと。しかし、せっかくハノイに来たのだから、シクロでの道散策も楽しんでいってほしいところ。
おすすめはホアンキエム湖。周辺にはシクロ乗りが毎日朝から晩までたまっていて、外国人観光客に声をかけてくれます。一周はは約30分ほど。10万ドン程度を目安に交渉してみましょう。また、旧市街やハノイ大教会周辺でもシクロに乗ることができます。
7、週末ナイトマーケットにはマストで参加
最後のやりたいことは、毎週末の金曜~日曜に開催されるナイトマーケットに参加することです。場所は旧市街。ホアンキエム湖の北部にある噴水を越えた旧市街の入り口にあたるハンダオ通りがそのはじまり。歩行者天国となり、ハンダオ通りからずっと北に進んでドンスアン市場までの一本道、数百の夜店が所狭しとひしめき合っています。洋服、ジーンズ、バッグ、サンダル、小物、アクセサリー、屋台料理など、お店の数も種類も申し分ありません。
毎夜19時頃から賑わいはじめ、ピークは22時前後。24時前後まで店は営業しています。もしハノイ滞在が週末にかからなければ、ターヒエン通りに行くといいでしょう。こちらは毎日現地人と外国人で溢れている旧市街のナイトライフのメッカ。ビールを飲みながら名物の鶏肉を頬張り、そしてビール飲む。ベトナムの夜風に吹かれ、旧市街の町角でハノイらしい時間をおくることができます。
郷愁漂うハノイの町。焦らない観光を心がけよう
歴史の町、芸術の町、政治の町、さまざまな呼び名がある北部ハノイ。観光スポットを忙しそうに巡る旅ではなく、一つの名所に長く留まり、辺りの風景や行き交う人々を見渡す時間を大切にしてみてください。滞在が短い方は、今回紹介した7つのうち、半分くらいを目標にしてみるのもいいでしょう。