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自由気ままなハノイの一人旅。押さえておく5つのポイント

ベトナムの首都ハノイは、かつては中国やフランスに統治されていたため、現在も町の随所に時代背景を表した建物を見ることができます。歴史情緒漂う町並みや、市内に点在する湖、その湖畔でデッサンする若手画家や散歩するお年寄りたちと、「政治と芸術の町」と呼ばれるにふさわしい風景の中観光することができるでしょう。

そんなハノイは一人旅行にも最適の町。治安がいいため女性の一人旅でもおすすめできる、東南アジアでは数少ない町といえます。今回は、自由気ままな一人旅をする方向けにハノイで押さえておくべきポイントを5つ紹介したいと思います。

ポイント1:鉄道に乗ってぶらり途中下車

南北統一鉄道はバックパッカーの間ではあまりに有名

もし東南アジア旅行好きであれば、一度は聞いたことがあるのがベトナムの「南北統一鉄道」。ベトナムの列車はすべて国営で、その中で最もメジャーかつ主要の路線です。北部ハノイから南部ホーチミンのサイゴン駅までを結ぶ長距離列車で、ハノイからホーチミンまでは所要時間約29時間。

その次に人気なのが、ハノイ~ラオカイを繋ぐラオカイ線。北部サパに暮らす山岳民族と交流できるツアーが人気で、ここまで少数民族が下界に開けているのはハノイのここくらいのもの。ビギナー旅行者でも鉄道にさえ乗ることができれば、気軽に彼らと出会うことができます。

ハノイはホーチミンと違って市内中心よりも郊外に行けば行くほど旅の味わいを感じることができます。鉄道に乗ってみることで、現地の風、空気、雰囲気を肌で実感し、そこで出会う一期一会を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ポイントその2:散歩スポットを把握する

伝説がいまも残るホアンキエム湖

一人旅を計画する上で必ず知っておきたいのが「散歩スポット」です。博物館や名所巡りもいいですが、一人旅をする方は、往々にして「ストレスから解放されたい」、「現代社会から非現実世界へ」と考えているものです。時間に追われるよりも、時間を持て余すほど贅沢に過ごすのがいいでしょう。

ハノイの散歩スポットは大きく分けて3つ。

1つ目は「タイ湖」。中心市街地から北上したところにある、ハノイ市内で一番広い面積を持つ湖です。旧市街、ハノイ大教会、ホーチミン廟といずれもタクシーで似たような距離なのでアクセスしやすいのがいいところですね。タイ湖に沿って遊歩道が続き、早朝は花市も開催されます。人もまばらななので、ゆっくりと歩くに最適なスポットです。

2つ目は「ホアンキエム湖」。ハノイ市の中心に位置し、多くの旅行者はこの周辺のホテルに宿泊するので、きっと徒歩圏内の散歩エリアとなるはず。周辺は水上人形劇やハノイ大教会、旧市街などがあり、南方には歴史博物館やインドシナ時代の収容所などもあります。夜は湖畔の遊歩道がライトアップされて美観。若者から子供連れのファミリーまで大変多くの現地人でにぎわうこととなります。昼間ものどかな時間が続き、ベンチで湖を眺めながら読書に耽るなど、自分ひとりの時間を満喫することができそうです。

3つ目は「旧市街」。ホアンキエム湖北部に広がる町で、かつてハノイがタンロンと呼ばれていた時代の城下町および商業都市でした。現在でもその名残は端々に感じることができ、世界遺産ではないものの、政府指定の文化遺産に登録されて、古き良き町並みを散策することができます。週末のナイトマーケットやハノイ最大級の屋内市場などがあるのもここ旧市街。

ポイントその3:ホテル選びは慎重に

一泊1000円程度で泊まれる部屋はこんな感じ

一人旅をされる方の中には、「自分にご褒美の贅沢旅行者」と、「バックパッカーのような節約旅行者」のいずれかに分かれます。前者であれば、思い切って4つ~5つ星ホテルに宿泊するのもいいでしょう。レストラン、カフェ、バー、プール、ジムなどが併設されていて、ホテルライフも楽しみの一つになります。ホアンキエム湖およびタイ湖周辺に高級ホテルは点在しています。

一方後者のバックパッカー志向の方は、旧市街界隈にあるミニホテルやゲストハウス、ドミトリーに宿をとるのもいいでしょう。一泊予算は平均1000円と安いです。最近はゲストハウスといっても比較的清潔な部屋を提供するところが多くなっていますし、シャワーとトイレはだいたい部屋についているので、共用はドミトリーくらいとなりあmす。初心者でも泊まりやすいのがベトナムホテルのいいところです。ちなみにドミトリーはハノイ大教会傍のゴーフィン通りにあります。

ポイントその4:リスクの自己管理は徹底して

ナイトマーケット

ベトナムは確かに治安は他の海外諸国と比べるとかなりいい方ですが、それは発砲事件など重犯罪が少ないという意味で、スリやひったくりといった盗難被害は他の国と同様に頻発しています。ハノイではナイトマーケットや市場といった多くの人で混雑する場所が要注意。またローカルエリアや郊外では日本人の一人旅は服装からして非常に目立つので、ターゲットにされがちです。

一人旅では、自分の身は自分で守らなければなりません。全財産すられたら、そこで旅は終了。誰も助けてくれません。財布は複数に分けるだけではなく、ポーチに入れてさらに服でポーチを隠す工夫も必要。現地のベトナム人は、お札をそのままズボンのサイドポケットに入れています。間違ってもバックポケットに入れてはいけません。

また、バッグはキャリーケースよりもバックパックがおすすめ。キャリーケースは段差や階段で不便ですし、町中でローラーが壊れたら最悪です。一方バックパックは丈夫でポケットもたくさんあり機能性に優れているほか、良質なものは防水もあります。

ポイントその5:事前にベトナムの歴史を学習しておく

国立歴史博物館内部の様子

ハノイには10を超える博物館と史跡があります。これらを巡って教養を高めたいのであれば、事前にしっかりとベトナムの歴史を学んでおきましょう。ハノイ市内の博物館はインドシナ時代からベトナム戦争、および革命家ホーチミン氏にまつわるものばかりです。ベトナムの歴史を知らないまま博物館に行って展示物を見学しても、なんのことやらさっぱりです。

また、博物館の中には「女性博物館」や「民族学博物館」といったベトナムならではの文化紹介博物館もあります。ベトナムの歴史に疲れてきたら、こちらに向かってみるといい骨休みになります。

ハノイの一人旅で大切なこと

ハノイはホーチミンと異なり、雑貨ショッピングやスパ&マッサージなどお金がかかるスポットよりも、湖で散歩したり、風景を愛でたり、博物館で歴史遺産を愛でたりする時間が多いことでしょう。予算は比較的少なく済みますので、学生の一人旅もおすすめできますし、あえて貧乏旅行を決行する人もいます。また、バックパッカーの間では東南アジアを巡る起点としても支持されていますので、まずは旅の準備をしっかりと行い、現地での楽しみ方を日本にいるうちから考えておくといいでしょう。

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