ベトナム旅行が決まったら、日本にいるうちから現地情報を集めていることでしょう。もっとベトナムを身近に感じたいならば、旅行情報だけではなく、彼らの身近にある伝統や習慣を知ってみてはいかがですか。きっと現地でも役立つはずですし、何よりもベトナムをもっと好きになるはずです。そこで、今回はベトナムの基本的な伝統と習慣を10個ご紹介します。
目次
① 政治:ホーチミンが根付く
ホーチミン氏(1890~1969年)はベトナム建国の父と呼ばれる革命家であり政治家。フランスからの独立に導きベトナム戦争まで活躍された政治指導者です。ベトナム人の多くの家庭には彼の肖像画が壁にかけられていますし、ベトナムのお札もすべてに描かれています。ホーチミン氏は精神的支柱としてベトナム人の胸の中にいます。
② 宗教:寺院参拝と不殺生を重んじる
ベトナムでは7割以上が仏教徒と言われています。特に中高年世代の方には非常に熱心な教徒が多く、週に数度、もしくは毎日参拝するのも普通。また、1か月に1度、不殺生の日が設けられ、その日は肉や魚を食べることが禁じられます。
③ 宗教:キリスト教も実は多い
ベトナム国民の2割はキリスト教徒と言われていますが、実際はおそらくもっと多くいる気がします。それほど町にはカトリック教会が溢れていて、ミサの時間になると合唱や鐘の音が辺りに響きます。異国を感じる瞬間でもあります。ちなみにベトナムはフランスに約100年統治されていて、その際に多数の西洋文化を享受しました。
④ 食事:麺とご飯両方主食
食習慣は日本とよく似ている面があります。日本人は一般的にご飯が主食と言われていますが、ラーメン、そば、うどんといった麺類も非常に身近ですね。ベトナムでも同じようことがいえますが、日本よりも麺を食べる頻度は高めの様子。言わずと知れたフォーも、ベトナム人にとっては屋台や食堂で気軽に食べる定番料理の1つです。
⑤ 食事:ベトナム人も辛いものは苦手
辛いのが苦手といっても、日本人よりはもちろん耐性があります。しかし、彼らからすると、タイ料理やインド料理、韓国料理は辛い部類。ベトナム料理はフォーやブン、生春巻きが代表するように、辛味調味料はあまり使いません。辛くしたい場合は、テーブル調味料のサテや唐辛子を使います。辛い料理がないというのは、「日本人にとってベトナム料理は舌が合う」と言われる所以ではないでしょうか。
⑥ 人:お酒は関係を深める潤滑油
日本でも似たような習慣かもしれませんが、ベトナムではより強いのが「お酒による付き合い」です。会社はもちろん親戚が集まる日には、必ず大量のビールが用意されます。ベトナム産のビールは味が薄く飲みやすく、さらに氷を入れるのでついついたくさん飲んでしまうようです。
⑦ 人:女性は一家の大黒柱
ベトナムの市場を歩いてみると、ほとんどのお店では女性がお店を仕切っています。家庭を見ても、夫がハンモックで昼寝している傍ら、妻は家事と育児に精を出しています。もちろん遊びや買い物も同じだけ楽しんでいるようす。
⑧ 町:古くから根付くカフェ文化
西洋文化の1つのカフェ文化ですが、いまではベトナムの庶民の生活に根付いています。市内を歩けば日本のコンビニ以上の数のカフェを見ることができ、旅行者にとっての観光スポットの1つとなります。
⑨ 町:まだまだ続くバイク社会
ここ10年で物凄いスピードで成長をするベトナム。年々車の台数も増えてきていますが、それでもまだまだ家庭に一台の乗り物はバイク。ホーチミンやハノイといった都市部では色濃く、「バイク天国」と呼ばれる所以を実感することができます。
⑩ その他:チップの習慣
ベトナムではチップの習慣がありますので、旅行者も少し戸惑う場面が訪れるでしょう。ただし最近はレシートにサービスチャージが含まれている場合は、チップをわたさない傾向にもなっています。
ベトナムをよく知り旅行がさらに楽しみに
日本とは違うベトナムの伝統と習慣は異国情緒を感じるきっかけになり、海外旅行を満喫できる要の部分になることでしょう。ベトナムをもっとよく知ることで旅行の満足度はさらに上がるはずです。