ホーチミンのファングーラオ通りと並行して横に広がる9月23日公園。その敷地内にオープンしたのが「センスマーケット」。ファッションプラザ・タカプラザ2号店があることでも紹介しましたね。そのセンスマーケットと同じ敷地内の外周では、毎週末にマーケットが開催されています。
今回はセンスマーケット周辺週末マーケットをご案内したいと思います!
アクセス
場所は9月23日公園。同公園はベンタイン市場の斜め向かいからファングーラオの先端、コンクイン通りまで続く広い敷地。年間を通して各種イベントが開催されます。センスマーケットの場所は、ベンタイン市場から徒歩10分ほど歩いたところ。ファングーラオ通りの右手に見えます。
マーケットが開催されるのは、センスマーケットの建物の外回り。朝早くから多数のテントが並んでいるので、見落とすことはないかと思います。今回紹介するのはブックフェアとその他イベントですが、イベントはお昼過ぎから順次開催されるので、こちらを目的にする方は時間を合わせて行くのがいいでしょう。
大混雑のブックフェア
ブックフェアでは御覧のように小説、漫画、自叙伝、哲学書、ビジネス書とあらゆるジャンルの本が並んでいます。ベトナム人が本を読んでいる光景はあまり想像できませんが、意外に自宅とかで読んでいるのかもしれませんね。
皆さん立ち読みをして本を物色しています。ここにある本はどうやら中古本が多いようで、一冊1万5000ドン~8万ドン(75~400円)程度が平均でした。ベトナム人作家が書いたと思われる小説も見受けられましたが、ほとんどは洋書の翻訳本、もしくは日本作家の小説でした。人気作家は村上春樹氏がダントツNo.1。東野圭吾氏の本もありました。また、学生を中心にノベル本も人気の様子。
マーケットが開催されてからまだ日が浅いため、各テレビ局もそろってこの様子を取り上げています。こちらはVTV。ベトナムテレビジョンという大手テレビ局です。アナウンサーが立ち読み客を捕まえてインタビューをしていました。
ホーチミンはベトナムで最大の経済圏であり、流行の発信地です。市民劇場やベンタイン市場がある1区は、日本でいう東京のど真ん中。渋谷や青山、銀座に新宿などがぎゅっと一つのエリアになった感覚です。
ですので、日々生活している中でテレビ中継をしている現場に当たるのは普通ですし、カフェに行ってテレビでよくみる芸能人に会うこともしばしばあります。
ドラえもん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナンはベトナムで最大の人気を誇る漫画アニメ。次点にはナルトですかね。漫画は子供から大学生まで支持されて、社会人になってからはあまり読まなくなる傾向です。ただ、右を見ても左を見ても漫画はほぼ日本産なのは、日本人からすると少し鼻が高いですね。
こちらは日本の古本屋でも見かけるお馴染みの「全巻売り」。日本人が支援しているのでしょうかね。このブースのみ全巻(まとめ)売りをしていました。
ツーリストブース
ブックフェアから少し離れたところにブースを構えていたのが、こちら。「du lich=旅行」なので旅行会社のブースとなります。ベトナムの国内旅行や海外旅行のツアーを紹介していて、おすすめどころを聞いたところ、「4月は桜が咲く日本がおすすめです」とのことでした。従業員さんよくわかっていらっしゃる。
ただ、3月~5月のこの時期はベトナム国内も全国的に乾季で旅行のベストシーズンとなるため、国内旅行者も多くいるようです。4月末から5月頭のGWは、ベトナムでも連休となります。ホーチミンは年間を通して最も暑い時期になるので、避暑地として人気のダラットや、ビーチリゾートのニャチャンなどが人気のようです。
ジュースやお酒を売るマネキンさん
こちらはジュースの試飲を勧誘するマネキンのスタッフたち。最近はスーパーだけではなく、イベントでも決まって試飲・試食ブースが出ますね。ちなみに、お酒の試飲ブースもありました。南国ベトナムの人たちはみんな大らか。昼間からお酒を飲むのもいたって普通です。
ミニスーパーもなぜか出店
こちらは「Coop Food」というミニスーパー。サイゴンコープというベトナム国内最大手の小売店の傘下にあるミニスーパーです(旅行者にも人気のコープマートの運営会社)。安全、高品質をモットーにベトナム産の安心できる野菜をPRしています。
イベントも盛りだくさん
多くの人だかりができていたので行ってみると、ベトナム人ミュージシャンによるミニライブが行われていました。ベトナムではどこでも路上ミュージシャンを見かけるわけではありませんが、少しずつではありますが、彼らのような夢を追う若者たちの道が開けているように感じます。ちなみに、別の日には旅行者も楽しめるアオザイショーなども開催されたようです。
イベントはその日になってみないと分かりませんし、とくにスケジュールやプログラム表があるわけではないので、とりあえず現地に行ってみて確かめてください。