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ホーチミンでおすすめの多国籍料理レストラン 5選

ホーチミン市内にはベトナム人や外国人が経営している外国料理レストランがいくつもあります。種類は非常に多国籍にわたり、料理の世界一周もできてしまうほど。東アジア、東南アジア、中近東、西アジア、欧米、南米とさまざまなレストランが点在していますが、今回はその中でも人気のお店を5つご紹介したいと思います。

ベトナム旅行ではベトナム料理はやっぱり押さえておきたいところですが、滞在中すべてがベトナム料理だと、正直疲れてしまいますね。そんなときに足を運んでみてください。

おすすめ1:インドシナの香りする贅沢フレンチ「デリス」

高級感たっぷりの店内

市民劇場から徒歩5分圏内にある高級フレンチレストラン「デリス」。ホーチミン市内には数十のフレンチレストランがありますが、デリスの提供する料理はどれもレベルが高く、他店とは一線を画す仕上がりになっています。また、フレンチの王道ともいえるフォアグラやトリュフソースをあしらった料理もあり、ちょっと贅沢なディナーをと考えている旅行者におすすめしたい店です。

デリス一番の人気メニュー

写真上の料理は「ルーアン風鴨肉のプレス肉」。エトゥフェと呼ばれる調理法を用いた鴨肉のステーキ。仕入れた鴨は調理直前まで殺さないことによって、血液に鉄分をより多く含ませることができます。絞り出した骨髄と血液をワインと複数のスパイスで煮込むことによって、血液の臭みをとります。この風味豊かな鴨肉はフランス西部ルーアン地方の郷土料理。ホーチミンでこれを食べることができるのは、ここデリスだけです。

おすすめ2:古き良き中国に浸る。「テンプルクラブ」

ソファ席とテーブル席がある。ソファ席はカフェとして利用したい

続いて紹介するのは「テンプルクラブ」。こちらは古き良き中華世界を再現した内装が売りのレストラン。日本人でもなんだかふと懐かしく感じる雰囲気はソファ席とテーブル席を用意。数年前にハリウッド俳優のブラッドピット&アンジェリーナジョリー元夫妻がお忍びで来たことでも有名となりました。

現在でも日本人を中心に、外国人旅行者御用達のレストランです。

中華とベトナム料理をベースとした創作料理にも注目してほしい

メニューは100種類以上あり、中華料理とベトナム料理が多く、またお店オリジナルの創作料理もあります。中華料理でおすすめなのは「北京ダックのオレンジソース添え」。中華料理ではスペアリブや唐揚げなど肉料理によくオレンジソースが使用されますね。風味豊かなオレンジソースとしっかりと濃厚の味が染み込んだ北京ダックは中華の王道として支持されています。

日本人なら馴染みのある中華ですが、テンプルクラブでワンランク上の味を堪能してみてはいかがでしょうか。ちなみに、店内に流れている民謡のような音楽は、昔中国で流行った歌らしいです。

おすすめ3:本場と同じ味でも辛さは控えめ「ゴールデン・エレファント」

ⒸGolden Elephant Thai Restaurant

こちらは市民劇場裏手にあるタイ料理レストラン。本格的なタイ料理を食べられると、現地人や外国人に支持されている人気レストランです。アメリカの人気観光サイトの「世界で最もおいしい50の食べ物」でタイのマッサマンカレーが1位を取って以来、世界中から注目されています。また、こちらのお店は外国人が多いせいか、辛さは控えめ。辛いのが苦手な方でも食べやすいのが魅力の一つです。

ⒸGolden Elephant Thai Restaurant

タイ料理の王道であるグリーンカレーやパパイヤサラダ、魚一匹丸ごと煮込んだ料理など複数人でシェアできる料理が多いのが特徴。もちろんタイ自慢のトムヤムクンもあります。1区の中心に建つため値段は少し高めの設定ですが、本場さながらの味を体験できる貴重なレストランとして押さえておきたいところ。

旅行者の中に、「実はタイに行くかベトナムにしようか迷っていた」という方がいれば、こちらに訪れればタイに行った気になるはずです。

>>タイの名物料理が揃う「ゴールデン・エレファント・レストラン」

おすすめ4:噂のレバノン料理はどんな味?「ワルダ」

2階はテント風のロマンティックな雰囲気

ドンコイエリア内の路地奥にひっそりとある「ワルダ」は、日本人には馴染み薄いレバノン料理のお店。レバノンといえば、中近東でありながら地中海にも面しているため、トルコ、シリア、ギリシャ、イタリアといった料理に定評がある国の料理に似ているのが特徴。レバノン料理は欧米では認知度が高く、「ギリシャやトルコ料理のルーツはレバノン料理」という人もいるようです。

ワルダは1階と2階席があり、1階席は斜光が差し込む心地よい空間で、2階席は御覧のようなカップルには嬉しいキャンドルが灯るロマンティックな雰囲気となっています。予約をしておけば二人掛けのセミプライベート・ソファを確保してもらうことも可能。

モロッコでお馴染みのミントティー。ルーツはレバノンかも

レバノン料理と言ってなかなかピンと来る人はいないかもしれませんが、「クスクス」や「メゼ」といった名前に聞き覚えがある方は多いのではないでしょうか。クスクスはモロッコ料理の名物ですし、メゼといえば東地中海。ギリシャ、アラビア、トルコなどで食べられるアペタイザーですね。レバノンの名物もこれに該当します。

ベトナムで手に入らない調味料は、オーナーが自ら買い付けに行くこだわりよう。普段食べられないレバノン料理を是非試食してみてください。

おすすめ5:豪快に肉にかぶりつくならブラジル料理「オーラッドブラジル」へ

ⒸAu Lac do Brazil

最後はブラジル料理。ジューシーな肉の食べ放題コースが人気。場所は観光エリアのパスタ―通りですが、地区は3区なので少し北上します。タクシーで行くのがベター。店内は御覧のようなブラジルにある高級レストランらしい内装。2階建ての大きなレストランで、上階は屋外席も完備しています。団体席も設けられていて、日本人学生のゼミ旅行でもよく利用されるようです。

ⒸAu Lac do Brazil

おすすめはすべての肉を食べられる「Churrasco Full Meal 」。大人69万ドン、子供39万ドンです。「All you can eat」をコンセプトに、ソーセージ、ビーフ、チキン、ラム、ポーク、ハム、ベーコンとあらゆる肉料理を網羅。頼んだらあとはただただかぶりつくだけ。元を取ることを考えるのであれば、是非男性同士で来店を。

>>ひたすら肉に食らいつくなら「オーラッドブラジル」

もちろん和食もおすすめ

長旅で疲れてしまったり、お年寄りの方同伴の旅行者は「日本料理が恋しくなってきた」という方も多いでしょう。もちろん日本料理もおすすめです。レタントン通りやドンコイエリアにはいくつもの日本料理レストランがあるので、日ごろ親しんでいる味にほっとすることができるでしょう。もし普段食べる機会がない外国料理に挑戦したければ、今回紹介したレストランに顔を出してみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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