ベトナム中部ダナンは2010年頃から急速に観光開発が進み、現在では毎年数多くの日本人旅行者が訪れる人気のビーチリゾートとなりました。コロナ後はアジア圏内でも航空券が高騰し、さらに円安を受けてなかなか海外に出れないと残念がる人も多いでしょう。そんな中、ダナンは日本から直行便が出ているほか、他国のリゾート地と比べるとまだまだ安く行けるのが特徴です。
一方でコロナ前後では町のお店風景が大きく変わっているので、現地の歩き方には少し工夫が必要です。
今回はダナン市街のメインストリートの歩き方を紹介します。
コロナ前後でダナン市街中心の様子は大きく変わる
ダナンに初めて訪れる人、コロナ前に何度か来たことがある人とともに、2023年以降はダナン市街中心部の町並みが変わっているので注意が必要です。昔のネットの情報やバックナンバーのガイドブックでお店情報を確認してしまうと、「どこのお店も閉店してる」と慌てることになりかねません。
ダナン市街の移動はタクシーではなく配車アプリがおすすめ
ダナン市街地ではコロナ前と比べて流しのタクシーが激減しています。大手タクシー会社がコロナ禍で売り上げが減少し、車両を大幅に減らしたことが原因ですが、現在旅行者のメインとなる移動手段は配車アプリとなります。
ダナンでは「Grab」のドライバーをそこかしこに見ることができます。Grabはベトナム以外でも東南アジア市場で大きな存在感があるので、スマホにインストールしておくと非常に便利です。
ただし配車アプリはネットを使用しなければなりません。ホテルレストランなどの無料WiFiを使って呼ぶことはできますが、車内でもGPSマップの確認が必要なので、屋外でも通じるようにポケットWi-Fiレンタルを利用するか、現地のSIMカードを調達するようにしましょう。
ダナン市街メインストリート「チャンフー通り」の歩き方
チャンフー通りはダナン市街地中心を南北に通るメインストリートです。通り沿いにはガイドブックでもお馴染みの「ハン市場」、「ダナン大聖堂」、「チャム彫刻博物館」といった観光スポットが並び、その道中にはお土産店やレストランも数多くあります。
ダナンのお土産探しでチャンフー通りはおすすめできない理由
チャンフー通りにはコロナ前後と変わらずお洒落なお土産店がたくさん並んでいます。しかし、いずれのお店を覗いてみても、コロナ前と比較するとかなり値段が高くなっている印象です。
コロナ後はミーケービーチ周辺にたくさんのお土産店がオープンしており、同じ雑貨でもチャンフー通りのお店よりも数割安く買えることがよくあります。
円安の現在は2019年比で30%価値が低くなり、さらにベトナムの例年のインフレを鑑みると、どのお土産も1.5倍ほど値段が高く感じます。予算を節約したい旅行者は、賢い買い物方法を考えるようにしましょう。
ダナン旅行者におすすめ!市街地のスパ事情
一方でスパ&マッサージ店はコロナ前と比較してもそれほど料金は上がっていません。一軒家の高級スパは、ドラゴン橋を渡った先からミーケービーチまでに固まっていて、チャンフー通り沿いでは安マッサージ店か、5つ星ホテル内の直営スパを選ぶことになります。
旅行者の中には小休止がてらフットマッサージだけを体験する人が多いですが、日本ではなかなか体験できないボディスクラブやホットストーンマッサージがあるので、是非プライベートルームを手配して贅沢スパを満喫していってください。
ハン川沿いを走る「バクダン通り」の歩き方
チャンフー通りのハン市場を起点に歩いて南下し、ダナン大聖堂、チャム彫刻博物館を見学後は、折り返してバクダン通りを歩いて北上するのが定番ルートとなります。
バクダン通りはご覧のようにハン川沿いを走る大通りで、チャンフー通りと違い整備された遊歩道があるので、子供も安心して歩かせることができます。
チャム彫刻博物館の目の前にはドラゴン橋がありますが、昼より夜がメインとなるので、橋を渡るなら日没後がおすすめ。イルミネーションを見ながら散策できます。
バクダン通りでオープンエアカフェを満喫しよう
バクダン通りにはスパやお土産店の数は少ない分、ご覧のようなオープンエア型のカフェがたくさん並んでいます。ハン川やドラゴン橋、通りを走るバイクや車の喧騒といったベトナムらしい風景を目の当たりにしながら、ベトナムコーヒーや南国スムージーを満喫していってください。
バクダン通り沿いの安ホテルはおすすめできる?
旅行者の中には「ハン川のリバービューを望めるバクダン通り沿いのホテルに宿泊したい」という人もいるでしょう。5つ星の高級ホテルではヒルトンとノボテルホテルがおすすめです。
一方でバクダン通り沿いには1泊5000円以下で宿泊できる安ホテルも数多くあります。しかし、いずれも古いホテルとなり欧米人御用達なので、日本人旅行者が満足できるサービスはありませんし、何よりも清潔とは少し遠い衛生状況です。アジアのミニホテルに慣れている人であれば構いませんが、そうでない人は、場所を変えてもっと清潔な5000円前後のホテルを選ぶのがおすすめです。
まとめ:初めてのダナン旅行。時間をかけて歩くポイント
今回はダナン市街の様子を紹介しました。以前はチャンフー&バクダン通りエリアが観光のメッカでしたが、近年はミーケービーチエリアが活気に満ちており、お店も数多く集まっています。
ここで紹介した市街地を歩く際は、ダナン大聖堂や博物館・市場観光の折に小休止としてお店に立ち寄る感覚で現地スケジュールを立てておくのが良いでしょう。