もともと地球の歩き方のようなガイドブックでは、ベトナムとカンボジアは2か国で1冊でした。しかし、ここ数年でベトナムが観光国として成長したため、いまでは切り離されています。しかし、ベトナムとカンボジアは陸続きで繋がっている隣国。一般の旅行者であっても、日程さえ確保できれば容易に2か国周遊旅行を計画することができます。そこで、今回は2か国周遊旅行2021年に計画する際のポイントをご紹介します。コロナ明け最初の海外旅行はベトナム&カンボジアで決まりです!
旅慣れない人は空路がおすすめの理由
冒頭でご説明した通り、ベトナムとカンボジアは陸路で行くことができますが、旅慣れない方は、飛行機でスマートに行くのがおすすめです。陸路の場合は入国審査書類が非常に厄介で時間がかかる場合がありますし、国境からプノンペン、シェムリアップ市街地までもかなりの距離があります。バックパッカー以外は飛行機が無難な選択となります。
新型コロナ対策の規定を確認して
新型コロナの対策は当然国によって異なります。例えばベトナムでは外出時のマスク着用の有無は頻繁に変わりますので、念のためマスクはつけておくのが無難。また、隔離や日程表提出の有無、ホテルの指定など状況次第によって制限がかかる可能性があります。そのことを知らない外国人であっても、行政処罰(罰金)は受けなければなりませんので、事前に現地の大使館や領事館で正確な情報を得るようにしましょう。
カンボジアは遺跡観光にとらわれない
カンボジアのシェムリアップといえば、世界遺産アンコールワットが有名ですね。ほとんどの旅行者は遺跡観光目当てかと思います。しかし、実際のところ、シェムリアップにはアンコールワット以外にも十数の遺跡群があり、それらのほとんどが世界遺産に指定されています。
欲張って「全部回ろう」と考えると、それだけで一週間程度かかってしまいます。シェムリアップは年間を通して真夏の気候となりますので、汗をかきながら回ることになります。おすすめは遺跡巡りは滞在の3分1程度に押さえておき、残りはホテルライフや市内観光、市場探索、スパマッサージなどに時間を費やすといいでしょう。
2か国周遊旅行におすすめの旅行日数
2か国周遊旅行を計画する場合、旅の成功の秘訣は旅行日数にあります。ベトナムとカンボジアそれぞれ滞在する日数は、具体的な現地の行動計画を元に考えてください。一般的にカンボジアはプノンペンでもシェムリアップでも、現地の平均滞在(移動含まず)は2日間となります。ベトナムからカンボジアまでは空路でわずか1時間ちょっとです。そのため、例えば6日間の旅行であれば、3日をベトナム、2日をカンボジアで過ごす旅程がおすすめ。分かりやすい考え方としては、ベトナムはカンボジアよりも滞在日数をプラス1~2日間に設定するのがいいでしょう。
旅の準備は万全に。コロナだけではなく熱中症対策も
新型コロナ対策としてできることは、マスクや消毒、手洗いと言ったところですが、ベトナム&カンボジアでもっと注意しなければならないのが熱中症です。「プノンペンは南部、シェムリアップは北部。ベトナムの北部ハノイは冬がある上に、時期によっては上着が必要なほどなので、カンボジアで同じでは?」と考えている人は要注意。カンボジアのプノンペンはベトナムのホーチミン西方に位置していて、シェムリアップはダナン西方という立地にあります。
そのため、カンボジアはプノンペンもシェムリアップも熱帯気候に属していて、ベトナム同様非常に蒸し暑いです。また、シェムリアップは遺跡巡りや湖周遊などアウトドアが主なので、熱中症対策は必ず万全にしておく必要があります。シェムリアップはホーチミンやハノイと比べるとまだまだ田舎なので、冷房の効いた施設も少ないことは覚えておくといいでしょう。
2021年最初の旅行はベトナム&カンボジアで決まり!
2020年時点でコロナの収束はまだ見られませんが、海外諸国は既にワクチン接種がはじまっています。2021年はきっと国内外の旅行で賑わうこととなるでしょう。コロナ明け最初の海外旅行は、贅沢にベトナム&カンボジアの2か国周遊旅行を実行してみてはいかがですか。