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夜のハノイの歩き方

海外旅行では、日中に楽しむ観光プランは早々に決めるものの、ナイトライフの過ごし方をおろそかにしてしまいがちです。しかし、夜の時間も長いですし、昼間とはまた違ったハノイの顔を見ることができるので、ホテルで早くに寝てしまうのはもったいないといえます。

そこで、今回は夜のハノイにどこへ行くべきか。どのように過ごすべきかをご紹介したいと思います。

お土産店で雑貨ショッピング

味のある雑貨店がハノイには多い

お土産で雑貨店を梯子したい方は、昼よりも夜が断然おすすめです。ハノイの雑貨店はホーチミンのような冷房が効いている小洒落たお店はそれほど多くはなく、ニャートー通りに数軒並んでいるくらいのものです。多くの旅行者はニャートー通り周辺、もしくは旧市街とその周辺で探すことになるでしょうが、旧市街エリアでは冷房がついている快適なお店はほぼ皆無と言えます。ですので、日中は日差しが厳しいので、汗だらだらで雑貨を探すことにもなりかねません。

民族衣装などもおすすめのお土産だ

一方夜であれば気温も落ち着きますし、風も出てきますのでゆっくりと物色することができるでしょう。また、夜の雑貨店というのは、どことなくノスタルジー香るセピア色のお店が多い印象。ホーチミンと比べると良くも悪くも洗練さに欠けているので、もしかしたら他では手に入らない掘り出し物なども見つけることができるかもしれません。

旧市街を散策

旧市街の夜は最もにぎわう場所の一つ

昼間の旧市街を歩いたならば感じるかと思いますが「思っていたよりも人が少ない」、「観光地というよりは下町風」という印象を受けます。旧市街は観光エリアの中心にあることから、日夜多くの外国人が行き交っているところだと思っている方もいらっしゃいますが、そうでもないみたいです。昼間は暑い上に冷房のあるお店がごく僅かなので外国人だけではなくベトナム人も敬遠している様子。旧市街の本当の楽しみは夜といってもいいでしょう。

ナイトマーケットにて

旧市街の夜の楽しみ方は3つ。「雑貨店巡り」、「ナイトマーケット」、「ターヒエン通り周辺」です。雑貨店巡りをするならドンスアン市場、もしくは旧市街の入り口周辺が外国人向けのお店がたくさんあります。ナイトマーケットは週末限定なので、平日旅行者は残念ながら楽しむことができません。逆に週末に滞在できる方は、必ず一度は足を運ぶようにしましょう。

ターヒエン通りにて

旧市街の中にあるターヒエン通りは、毎夜御覧の賑わい。道端にテーブル席が置かれ、そこでビールや屋台料理を食べることができます。外国人と現地人入り混じって楽しむことができるので、ベトナムらしい思い出に一役買ってくれるはず。また、このエリア周辺には夜のみ営業するバーもいくつかあり、そちらは外国人御用達となっています。女性のみで行くのはあまりおすすめしませんが、こちらでもハノイの熱い夜を満喫することができるでしょう。

ホアンキエム湖を散歩

幅広い遊歩道。ホアンキエム湖にて

ハノイの湖といえば、ホアンキエム湖とタイ湖の2つが名物。タイ湖はハノイ市の湖で最も広く、最も美しいといわれていますが、いかんせん広すぎるので、どこを散歩していいか迷いがち。ただし、湖畔に建つ5つ星ホテルやレストランなどが次々とライトアップされていくので、夜道の散歩としてはロマンティックです。ただ場所によっては暗がりなところもあるので気を付けてください。一方ホアンキエム湖は繁華街の傍に広がっているため、夜遅くまでにぎやかです。湖に沿って続く幅広い遊歩道は清潔ですし、ホーチミンでは見ることができません。バイクの心配もなく子供を遊ばせることができます。

玉山祠に続く橋

ホアンキエム湖北部には湖上に浮かぶ小さな島があり、玉山祠というお寺が建っています。そこを繋ぐ橋は夜になると御覧のようにライトアップされて美観。もちろん玉山祠も観光スポットなので、おすすめできる見学先です。また、湖南部方面にも夜まで営業しているオープンエアのカフェがあり、湖を眺めながらベトナムコーヒーを啜ることができます。

夜の2大エンタメ

水上人形劇~天女の舞

水上人形劇はハノイが1000年以上の歴史を誇るエンターテイメント。もともとは農村の娯楽でしたが、それから政府が観光資源として発展させ、現在では多くの外国人が鑑賞する一大エンタメに成長しました。ハノイ市で水上人形劇を見学できるところは複数あり、その内大きな劇場はホアンキエム湖の北東、北西部にそれぞれあります。一番に人気なのは玉山祠の向かいにある「タンロン水上人形劇場」です。1日4回公演で、いつ行っても多くの日本人観光客を目にします。

Ⓒaoshow

週に2~3回、湖南方のオペラハウスで公演しているアクロバティックショー。事前チケット購入が必須となりますので、昼間の内にオペラハウスに赴いて入手しておくといいでしょう。ベトナムの伝統素材である竹籠を用いて行うショーは、単なるサーカスではありません。ベトナムの伝統や習慣をユニークに演じてくれます。ホーチミンでも同社が公演していますが、内容は異なります。

夜の締めはスカイバーで

ⒸThe Rooftop Bar and Restaurant

ホーチミンでは近年の流行りとして市内中心部に続々とオープンしていますが、ハノイではいささか珍しいのが「スカイバー」です。商業ビルやホテルの屋上でよく営業していて、ルーフトップなので夜景は絶景。また、多くのお店ではディナーも提供しているので、夜景を眺めながら贅沢ディナーに舌鼓を打つこともできます。女子旅、恋人夫婦には一押しのナイトスポットとなるでしょう。

<おすすめ店>

名称:The Rooftop Bar and Restaurant
住所:83B Ly Thuong Kiet St(パシフィックプレイス内)

ハノイの夜を楽しむ秘訣

夜のハノイを楽しむポイントとしましては、「目的を明確にする」ことです。ホーチミンは徒歩圏内にさまざまな夜のお店がありますが、ハノイは広い市内に散らばっているので、行き当たりばったりでは不十分です。ナイトライフを計画する際は、今回紹介した楽しみ方をご参考ください。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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