ムイネーはホーチミンからバスで6時間程度で行けるリゾートエリア。メインストリートであるグエンディンチウ通り沿いにはバンガローやコテージ、レストランにマッサージ店、ツアーデスクが並びビーチリゾートの雰囲気たっぷりです。そのグエンディンチウ通りと並行して走るボーグエンヤップ(Vo Nguyen Giap)通り沿いに新たにできた名所が「ワインキャッスル」。
今回はムイネーの観光スポットワインキャッスルをご案内します。
リゾート施設内に建つ
ワインキャッスルはボーグエンヤップ通りを走っている道中に横に見えるお城を模した建物がシンボル。ワインキャッスルがある敷地は、「シー・リンクス・ゴルフ&カントリークラブ」という5つ星のリゾートホテル内の敷地に入ります。ホテルは豪華なラグジュアリーホテルで、プール、レストラン、バー、ゴルフクラブまで併設。そのゴルフクラブへ行く分岐点にワインキャッスルはあります。もちろん宿泊者以外も気軽に敷地内に入ることができます。
豪華な館内を見学
チケットを購入して早速中へ。このワインキャッスルは2013年に設立したムイネーの観光スポットの中では最も新しい名所。見たところ外国人だけではなく、ベトナム人観光客の姿も多くみかけます。子連れファミリーが多いのは、暑い太陽から逃れてやってきたのでしょう。ムイネーには冷房の効いたカフェやレストランがありませんので、空調管理完璧でゆっくりできるワインキャッスルには、ワインへの興味の有無関係なく多くの人が集まってきているようです。
回廊はとても静かで薄暗く、しかしながら注意深く辺りを観察していると、あちらこちらにワインが保管されていることが分かります。人数が一定数集まったら、ベトナム人ガイドがエスコート&フロアやワインの説明をしてくれます。ただし、説明はベトナム語なので外国人は内容までは分からないです。
約10人がけのテーブルに最奥部の椅子の両脇に鎮座するナイト。中世ヨーロッパの雰囲気が漂っています。貴族の方々はこのようなところで食事をとっていたのでしょう。最奥部の椅子に座って記念撮影する客が続出。なかなかユニークな演出ですね。ワインもいたるところに仕掛けられていますが、試飲できる場所は限られているので、ここではお手を触れないように。
ワインの試飲もできる!
橙の明かりがついたラグジュアリーな空間のこちらが最後のフロア。至る所に年代物のワインが設置されています。奥には大きなワインセラーがあり、座席に着くと従業員が試飲用のワインを持ってきてくれます。
ワインはベトナム土産の一つとしても重宝します。東南アジアのベトナムでワインは似つかわしくないと思っている方もいるでしょうが、ベトナムはフランスに長らく統治されていたので、現在でもワインは気軽に飲まれています。中でも中南部高原地帯のダラットで造られたワインは赤、白どれも風味豊かで高品質。ベトナム人の間では国産で最も高級なワインの部類です。近年ではドイツやフランスといったワインの産地から直輸入しているお店も見かけますし、ワイン専門店もホーチミン市内にはいくつもあります。
ワインは3度ほど試飲することができます。一度飲んで味が変えたければ、従業員が別の種類とテイストのワインを持ってきてくれます。気に入ったらお土産に買うこともできます。他のお店でも探せば買えるかもしれませんが、年代物になればなるほど保存管理方法が味と品質を大きく左右しますので、できればワインキャッスルのようなしっかりとした場所で買いたいところです。
優雅な休日はワインキャッスルで
ワインキャッスルはワイン好きであるほど楽しむことができます。ただし、イエローサデューンやチャム塔、フェアリーストリームなどと比べると多少目おとりもしますので、そちらを優先にして時間が余ったらワインキャッスルに足を運んでみてください。また、「シー・リンクス・ゴルフ&カントリークラブ」に宿泊されるのであれば、訪れてみてください。きっとラグジュアリーな時間を満喫することができます。