ブンタウはホーチミンからバスやフェリーで2時間程度南へ走ったところにある港町。ホーチミン人にとっては、週末に気軽に訪れることができるビーチエリアで、日本人旅行客の間でも近年は日帰りツアーが人気のため、徐々に認知度が上がってきています。
そこで、今回紹介するのはブンタウ観光におすすめのスポット「海鮮食堂街」です。個人旅行者は是非足を運んでみてください。
アクセス
場所はチャンフー通りの一角。ブンタウのバッグビーチ沿いに走っていけば、必ず到着します。御覧のような小さな平屋のお店が十数と並んでいるのが見えてきます。また、この通りはお土産屋もいくつかあり、そこで魚介の干物を買うことができます。
魚の日干しの光景。この周辺に暮らしている人々は、みんな何かしらの漁業を生業にしています。筆者も海育ちなので、潮の香り漂うこの町並みには、ベトナムといえども懐かしく感じます。
シーフードを注文!
魚介を扱うお店には、いずれも生け簀があります。ただし、すべてのお店で食べられるわけではありません。せっかく買ったのに、「ここでは調理できないよ」と言われたら元も子もありませんね。
基本その場で調理してくれる食堂は、お店自体が食堂も兼ねているか、海沿いのレストラン側と提携しているかです。もし間違って調理してくれない魚介を売るだけのお店に当たってしまった場合は、レストランに頼んで調理してもらうことができます(別途料金がかかります)。
南シナ海の獲れたての魚もいいですが、筆者の感想からすると、魚はどの種類も似た味かなと思います。確かに見慣れない種類の魚もあるのですが、焼いたり揚げたりすれば、白身魚である以上それほど味に変化はありません。
一方試していただきたいのが貝。種類が多く、それぞれ一番おいしい調理方法が異なります。ベトナム人なら調理方法の指定もできますが、旅行者はベトナム語ができないので、お店に任せましょう。そのほかもエビ、カニなどもおすすめ。
注文したら、食堂の中に入って着席。メニュー表を配られるので、通常の料理はこちらで選択します。どの食堂もメニューの数はゆうに100を超えます。スープ、サラダ、肉類、魚類、ご飯、麺となんでも揃っていますので、気になったものを数品選んでください。
食堂から眺められる風景。小さな漁船が桟橋の傍に数十と停泊しています。昼間は漁船で昼寝をしていたり、早朝もしくは深夜出航のために、いまのうちから網の準備をしているようです。
ブンタウ食堂でシーフード三昧!
ベトナムでは海と川両方のカニがよく食べられますが、値段は張るのはクセがなく、川よりも大振りの海のカニ。そのままボイルにして食べるのもいいですし、ベトナム流にマンダリン漬けにして食べるのもおいしいです。殻は固いですが、部位によってはかみ砕いてそのまま食べることもできます。
こちらはシャコ。その見た目からエビとは一線を画し、食わず嫌いの人も多くいることでしょう。しかし、ベトナムではシャコは港町であればどこでも食べることができる食べ物で、ベトナム人外国人ともに大人気の魚介です。おいしい食べ方は、こんがりと揚げたあとに、刻んだレモングラスと塩唐辛子で炒めた一品。ただし、小ぶりだと揚げると小さくなってしまうので、もし小ぶりしかない場合はスタンダードのボイルでもいいでしょう。
こちらは牡蠣。ベトナムと牡蠣の歴史は不明ですが、もともとベトナムには牡蠣を食べる習慣があったようです。ただし、生で食べるようになったのはここ最近のようです。生牡蠣を注文したら、多くのお店でわさび醤油が出てくるので、もしかしたら日本の寿司の影響かもしれませんね。「生はちょっと心配だな」という方には、チーズで焼くのがおすすめ。値段は1個100円程度なので安いです。
予算は考えよう
今回紹介した食堂街は、ホーチミンのレストランと比べるとはるかに値段は安いです。ただし、カニもエビもベトナムでは高い部類の食材には変わりありませんので、値段も考えずに好きなだけ注文してしまうと、あとで伝票を見たときに驚くかもしれません。従業員は、基本「kg」の値段を教えてくれますので、魚介を選んだ時は従業員と一緒に重さを確認して値段を計算してください。