ホイアンにはかねてより3大名物料理と呼ばれるものがあります。それぞれ「カオラウ」、「ホワイトローズ」、「揚げワンタン」が挙げられますが、今回はさらに2つ加えて、5つの料理をご紹介します。ここでしか食べられないもの、全国で食べられますが、ホイアンで食べるのが一押しのものまであるので、一品でも多くの料理を制覇してください!
ホイアン料理を食べつくす
ホイアン料理を食べつくすのであれば、舞台はやはり歴史保護地区。おすすめはレロイ通り、ハイバーチュン通り、ファンチャウチン通りです。目抜き通りのチャンフー通りやバクダン通りでも食べられますが、値段は割高。上記の通り沿いであれば、比較的安く食べることができます。
バクダン通りで食べるなら夜がおすすめ。夜のトゥボン川を眺めながらとる食事は異国情緒あって雰囲気がいいです。また、アンホイ橋周辺は毎夜屋台街となるので、そこでカオラウを食べるのもいいでしょう。量は少ないですが、一杯2万ドン程度と安いです。
1 カオラウ
ホイアンの名物料理といえば、カオラウがその象徴です。汁は少な目で、底に溜まった濃厚のスープを麺にかきまぜて食べます。麺は平麺で非常にコシがあるのが特徴。日本の朱印船が往来していた17世紀に、日本人の商人が伊勢うどんをホイアンに伝え、それをホイアンの民が自分たちの舌に合うように昇華したものがカオラウといわれています。ただし、近年は研究者の間で、伊勢うどんとは似つかないので、別物なのでは?といった意見もあるようです。
ホイアンの名物中の名物で、ホーチミンやハノイといった別の地域では、ほとんど食べられない料理です。ホイアン旅行の際は確実に押さえておきたい料理の一つです。また、最近はカオラウにアレンジを加えて、焼きうどん風に炒めた料理も人気があります。どちらがおいしいか食べ比べするのもいいかもしれませんね。
2 ホワイトローズ
カオラウに続くホイアン王道の名物料理が「ホワイトローズ」。餃子のような皮の上にフライドオニオンや海老のむき身がのった料理。見た目がバラの花のようなので、この名前が付けられました。食べるときは、ヌクマムにつけてください。
ホワイトローズとカオラウは、一般的にこのホイアンの地でしか食べられないとされています。その理由は水。ホイアン市街地にある井戸から汲んだ水で作ると、この独特の味と歯ごたえができると言われていて、それ以外の水だと、本物の味は出せないと信じられています。本当のところは分かりませんが、実際他のエリアではまず食べられないので、カオラウと併せて注文したいところです。
3 揚げワンタン
子供もスナック感覚で食べられるのでおやつとしても食べられるのが「揚げワンタン」です。ホワイトローズの皮を揚げて、その上にトマトベースのソースをのせた料理です。店によって添えられているソースの味や具材は異なるため、一軒で満足しないで、梯子してみるのもいいでしょう。
また、上記で紹介したカオラウ、ホワイトローズ、揚げワンタンはホイアンの3大名物。歴史保護地区を含むホイアン市街地のレストランでは決まって取り扱っている料理です。さらに、店によってはこの3品をコースとして売り出しているところもあるので、手っ取り早く名物料理にありつくことができます。
4 コムガー
「コム=ご飯」、「ガー=鶏(肉)」。コムガーはいわゆるチキンライス。中国由来の料理ですが、ホイアンが栄えていた当時は中華街ができるほど、多くの中国人がここで暮らしていました。現在でも華人が暮らしています。そのコムガーはベトナム全国で食べられる庶民派料理です。発祥がホイアンかどうかは分かりませんが、ベトナム人にとって、ホイアンのコムガーは非常に有名。チャンフー通りを北上したファンチャウチン通りはコムガー通りとして知られていて、通り沿いにはコムガーを扱う屋台や食堂が並んでいます。
5 ミークワン
最後はミークワン。ホイアンというよりは、中部から中南部の沿岸地域にかけてが名物とされています。カオラウほどではありませんが、コシのある平麺で、店によってはターメリックで黄色く着色されているところもあります。スープはカオラウのように少な目のところと、多めのところと店によって分かれていますが、ベトナム人の間では少な目が好評です。具材の定番は剥き海老。あとはライスペーパーを焼き上げてせんべい状にしたものも添えられています。こちらは手で割って、スープに浸して麺と一緒に食べてください。
ミークワンは野菜も具にのっていて、非常にヘルシー。ベトナム人女性は夕食をミークワン一杯で済ませることも多く、細身のスタイルを維持している秘訣でもあるようです。