コロナが落ち着いた2023年以降にベトナム旅行を計画している方は多いでしょう。コロナ以前と現在ではベトナム現地の楽しみ方も変わっています。今回ご紹介するのはベトナム中北部の世界遺産都市「フエ」。歴史好きが多い日本人に人気の都市となりますが、あまり現地の滞在情報は出回っていません。
そこで、今回はフエの現地滞在を楽しむポイントをご紹介します。
フエ観光客の多くはダナン旅行者
ベトナム中北部に位置するフエは日本人旅行者に人気の観光地ではありますが、観光客の多くはダナン旅行者となります。ダナンからフエまではツアーバスで3時間で行くことができ、フエ観光客の多くはダナン発の日帰りツアーとなります。
しかし、フエはベトナム最後の王朝があった場所であり、阮朝皇帝13代が居城した古都となります。歴史好きの旅行者であれば、フエに滞在するのもおすすめです。ちなみに日本人は短期旅行者が多く、ダナンとホイアンで日数がいっぱいになり、フエまで足を運ぶ余裕がないため日帰りツアーを利用していますが、ベトナム人や欧米人旅行者は数多くフエに滞在しています。
フエ市内は新市街と旧市街に分かれる。観光客は新市街に滞在しよう
フエ市内中心部はフォン川が横断していて、河川より北部が旧市街、南部が新市街となります。観光客が滞在するのは新市街の方で、おすすめはフォン川まで徒歩で行けるレロイ通り(Le Loi)通り周辺です。
特にレロイ通りを東に向かったファングーラオ通り(Pham Ngu Lao)周辺は、安ホテルから4つ星ホテルまで数多くのホテルが集まっています。夜遅くまで欧米人観光客でにぎわっているので、若い方も楽しい夜を過ごすことができるます。
昼間は現地ツアーに参加して世界遺産巡り
日中観光は世界遺産の建築物巡りをしたいところですが、フエに滞在していても個人で巡るのは少し現実的ではありません。というのも、世界遺産に指定されている皇帝が建てた建築物はすべて山奥にあるため、自力で行くことは困難ですし、タクシーをチャーターするくらいならば、現地ツアーに参加した方が安く済みます。
注意点としては、フエ市内には日系旅行会社がないため、現地で申し込めるのはベトナム語もしくは英語ツアーとなります。言葉に不安がある方は、日本から事前に申し込んでおくのがいいでしょう。
郷土料理「フエ料理」は必ず堪能!
フエで食べられる「フエ料理」は、ベトナム人の中でもちょっと特別な郷土料理となります。ダナンやホイアンといった他都市でフエ料理を食べたい場合は、基本はフエ料理専門レストランに足を運ばなければなりません。
また、ダナン発の日帰りフエツアーでは世界遺産巡りの合間に簡単に食事をとるだけなので、お目当てのフエ料理を食べることはできない可能性もあります。フエ料理といっても庶民派グルメから宮廷料理まで種類も幅広いため、やはりフエに数日間滞在してひとしきり楽しみたいところです。
2023年のフエ滞在のポイントは「ナイトスポット」散策
フエが宿泊よりもダナン発日帰りツアーが人気の理由の1つに、「世界遺産巡り以外の楽しみ方がない」ことが挙げられます。しかし、コロナ禍がはじまった2020年前後より、フエも観光客誘致のためにさまざまな施策に取り組んでおり、ナイトマーケットやフォン川周遊クルーズ等もその1つとなります。
世界遺産以外の観光スポットでは、阮朝王宮周辺の美術館や博物館がありますが、いずれも17時前後で閉館してしまいます。しかしご安心ください。フォン川周辺ではご覧のように毎夜ナイトマーケットが開催されており、近年は観光客にも認知されてきて多くの人で賑わうようになりました。
ダナンやホイアンにもナイトマーケットがありますが、もし今回の旅はフエ1都市のみであれば、ここでお土産を買って行くのもいいでしょう。もう少しちゃんとした雑貨が良いというのであれば、上記で触れたファングーラオ通り周辺を歩いてみるのがおすすめです。
フォン川ナイトクルージングで民謡や灯篭流しを楽しめる
フォン川の岸辺には屋根付きのボートが停泊していて、事前予約なしで乗ることができます。定時就航したあとは、フォン川をゆっくりと周遊。船内ではアオザイ女性による民謡や伝統楽器を用いた楽曲を披露してくれます。
ベトナムでは灯篭流しはホイアンが有名ですが、ここフエでも体験できます。フォン川の中央まで来たら灯篭を手渡されますので、静かに川に浮かべてください。
フォン川ナイトクルージングは食事はつかないのですが、実は船を降りた先が上記で紹介したナイトマーケットとなります。
ナイトマーケットには雑貨以外にもさまざまなグルメ屋台が出るので、ここで腹ごしらえをするのもおすすめです。
2泊3日のフエ観光を楽しもう!ダナンと2都市観光も可
フエを十分楽しみたい場合は2泊3日の旅程がおすすめです。1日目は世界遺産巡り、2日目は町散策を楽しむのがおすすめです。
もちろんフエだけではなく、5日間以上の旅行日数を組むことができれば、ダナン&ホイアンも含めた2都市周遊旅行を計画することもできます。
2023年にベトナム中部旅行を計画している人は、古都フエを中心に旅のしおりを作ってみてはいかがでしょうか。