2022年以降にベトナムのハノイ旅行を計画している人は、現地でどんな思い出を作ろうか考えていますか。新型コロナの影響もあり、これまでとは少し変わった旅行計画も必要かもしれません。そこで、ここでは2022年以降のハノイ旅行でおすすめしたい現地体験をご紹介します。
旅行者が知っておきたいコロナ禍におけるハノイの2つの変化
コロナの渦中はベトナムも入国規制を行っていたため、多くのお店が一時休業を余儀なくされていましたが、2022年に入ると徐々に規制も緩和され、10月時点では欧米人旅行者を中心に観光産業も回復してきています。
もしコロナ以前にハノイに訪れた方の中で「コロナが落ち着いたからもう一度ハノイ旅行をするつもり」という人がいましたら、コロナ禍の中で起きた2つのハノイの変化を覚えておいてください。
1.ハノイ鉄道の開通
まず、コロナ禍の真っただ中である2021年に、ベトナム初となる市内鉄道が運行開始しました。今回運行したのはカットリン~ハドン区間で現地人の足となりますが、2022年度中にホアンキエム湖~カウザイの路線も開通予定となっています。こちらは旅行者にとっても利用価値のある路線となります。
2.サパが国内外の旅行者に大人気!
ベトナム北部中国との国境に接しているラオカイ省のサパは、少数民族が多く暮らす山岳リゾート地として以前より旅行者に知られていました。しかし、交通が不便であることから、外国人旅行者の姿はあまりなかったのですが、コロナが落ち着いてくると、山岳高原に癒しを求める旅行者が急増中。従来は寝台列車しか行く手段がありませんでしたが、現在は往復バスも通っていて、日本人旅行者も1泊から行くことができます。
コロナが落ち着いた今ハノイ旅行に行こう!
2022年10月時点、ベトナムでは1日500~700人程度のコロナ陽性者が出ていますが、死者は0~1人の横ばいが続き、町中はマスクをしている人は多いものの、基本的に生活スタイルは元に戻った様子がうかがえます。各地方自治体も観光再建に向けてキャンペーンを打ち出していますし、外国人旅行者も欧米人を中心に戻りつつあります。
日本人旅行者の姿もお盆あたりからよく見かけるようになり、皆さん日本のストレス社会を忘れてハノイを満喫しているようです。
「もうハノイ旅行は行っても大丈夫?」、「現地で不自由ない?」という相談も受けますが、ベトナム在住者からすると、「まったく問題なく旅行にいらしてください」とお応えできます。
ハノイ旅行のおすすめ現地体験!ハロン湾よりニンビン省がおすすめの理由
2022年から2023年の上半期頃までにハノイ旅行を計画している人の中で、「世界遺産のハロン湾に行きたい」と言う旅行者は、場合によってはニンビン省の方がおすすめできるかもしれません。コロナの渦中でハロン湾のクルーズを主催する会社の多くが休業してしまい、現在は徐々に再開をはじめてはいますが、毎日催行とはいきません。予約をしたけど最少催行人員を満たさずキャンセルになることも想定されます。
一方で同じく世界遺産のニンビン省は手漕ぎボートのツアーとなるので、自分たちだけでも参加することができます。
ニンビン省は世界遺産となるチャンアン複合景観以外にも見どころは多くあるので、チャンアンもハロン湾と同様におすすめできる観光地となります。
コロナ以前の光景が戻ってきた!旧市街の夜を満喫
あまりガイドブックには紹介されていませんが、ハノイ旅行者が絶賛する現地体験がこちらの「夜の旧市街」です。夜の旧市街といえばナイトマーケットが人気ですが、そのすぐ傍のターヒエン通りやドンスアン市場周辺では、毎夜遅くまでご覧の賑わいが続いています。
プラスティックの小さな椅子に座りベトナムB級グルメをビールと一緒に頬張る時間は、何とも形容しがたい東南アジア気分に浸ることができます。
待ちに待ったベトナム旅行!ちょっと贅沢なハノイグルメを満喫!
海外旅行で欠かせない現地体験と言えば、「その国の名物グルメ」ではないでしょうか。ベトナムは世界も注目する美食大国で、地域によって異なる郷土料理を楽しめると旅行者に支持されています。
特にハノイはベトナム全国の中でも料理がおいしいとされており、素材本来の味わいを活かした調理方法は日本の和食にも通じると言われています。
コロナも落ち着いたとはいえ、完全にコロナ前の町並みが戻っているわけではありません。「ネットで調べたお土産店に行ってみたけど閉店していた」、「参加したかったツアーが催行していなかった」といったプチトラブルも経験するかもしれません。
そんなときは、少し予算を多めにとって小洒落たレストランでおいしい料理を食べてみてください。
旅行者におすすめのレストランは旧市街南部から中央部、ハノイ大教会周辺、ホアンキエム湖南部、タイ湖に集まっています。もう少し予算をとれるなら、5つ星ホテル内のフレンチや中華レストラン、ディナービュッフェなどを体験するのもおすすめです。
日本ではできない体験を。ハノイらしい時間を満喫して
これからハノイ旅行を計画している人は、ハノイの魅力を押さえた上で、自分がどんな現地体験をしたいのかを同行者と考えてみるといいでしょう。ハノイはベトナムの首都であり観光都市でもあるため、2日3日では決してすべてを回りきることはできません。
そのため、あらかじめ旅のしおりを作って効率よく観光するとともに、ハロン湾・ニンビン省・サパといった、遠方の自然エリアをハノイ市内散策と併せて楽しんでみてください。