ホーチミン旅行者の中には「都会とは別の環境を歩いてみたい」という方もいます。ホーチミンはベトナム最大の都市となりますが、小一時間車で走れば、アジアらしいローカルな町並みが姿を現します。
そこで、今回はホーチミンから日帰りで観光できるおすすめエリアをご紹介します。ガイドブックにも掲載されている定番どころから、現地の人がおすすめする穴場のエリアまで一挙解説します!
ホーチミン人が週末旅行に行くビーチエリア「ブンタウ」
まずご紹介するのは港町「ブンタウ」。ホーチミンから車で東方2時間の距離にあるビーチエリアで、「ホーチミンから最も近い海の町」としてホーチミン人に人気があります。
海水浴はもちろん、海沿いをタクシーで走るだけでも気持ちいいですし、ブンタウの象徴「キリスト像」の登頂で見ることができるオーシャンビューは絶景です。
ブンタウは近年日本人旅行者の間でも人気が上がってきており、多くの旅行会社が日帰りツアーを取り扱っています。
海を間近で眺めながらとるシーフード料理は絶品ですし、仏教寺院の見学や屋台巡りなど、ベトナムらしい時間を各々満喫することができます。
ホーチミン発ツアーの大定番「カンザー」のエコツアー
メコンデルタと並ぶホーチミン発大定番のツアーがこちらの「カンザーのエコツアー」です。アジア有数のマングローブの森をボートで探索する自然派ツアー。
後半は半野生の猿が数百匹放し飼いされている「モンキーアイランド」にも立ち寄ります。どこまで行っても大自然と河川の風景が続くカンザーですが、実はホーチミン市内というから驚きです。
子供連れのファミリーに人気「スイティエン公園」
ホーチミン市郊外にあるスイティエン公園は、仏教テーマパークとして世界に注目されている、大人も楽しめる遊園地です。園内は人の死から閻魔の裁判、地獄と天国の判決までをアトラクションで知ることができる異色のコンセプト。とはいってもアトラクション自体はお化け屋敷のようで、ウォークスルーとライド型を楽しめます。
また、旅行者にとっての名物となるのが「ワニ釣り」です。竹竿の先端に肉を取り付けて、池で泳いでいる数百のワニに餌をあげるゲーム。かなり迫力があります。
ローカルエリアにどっぷり浸るなら「ゴーバップ区」
ホーチミンのタンソンニャット空港から車で15分ほど北上すると見えてくる「ゴーバップ区」は、ローカルな町並みが広がる市内最大のベッドタウンです。青空市場やパパママストアが現役で活躍し、純白のアオザイを着た学生が自転車で走る姿など、絵に描いたようなベトナムらしい光景を目の当たりにすることができます。
アクセス方法はタクシーで向かうことになりますが、「ワンチョン通り(quan trong)」が目抜き通りとなるので、同通り沿いのどこかで降ろしてもらい、そこからは徒歩で散策するといいでしょう。地元の人が足繁く通うお洒落カフェでコーヒーブレイクをとるのもベトナムらしい時間です。
カンボジア観光も可能?「モクバイ国境」
ホーチミンから車で2時間西方に走ると到着するのが「モクバイ国境」です。島国の日本に住んでいるとイメージが難しいかもしれませんが、ベトナムとカンボジアは陸で繋がっているため、徒歩やバスで国境を跨ぐことが可能。コロナの渦中は閉鎖されていたこともありましたが、現在は通常通り再開しており、20ドル前後払えばカンボジアに入ることができます。カンボジア観光をしたい場合は、さらにバスに乗ること5時間で首都プノンペンに行くことができ、プノンペンで一泊したのち、翌日にバスで6時間のれば、世界遺産都市シェムリアップに到着します。
ホーチミンから日帰りで水上市場の見学できる!「カイベー」
水上マーケットといえばタイのイメージがあるかもしれませんが、ベトナムでもメコンデルタの河川で毎朝開催されています。開催場所はメコン中央都市のカントーが最も有名ですが、旅行者にとっては前泊しなければならないため、敷居がちょっと高め。
そこでおすすめしたいのが「カイベー」というメコンのジャングルクルーズツアーの開催場所の隣の町です。規模はそれほど大きくはないですが、メコン川の支流で毎朝開催され、大小合わせて数十の商船が行き交う様子は圧倒的です。カイベーならば日帰りツアーが可能なのが大きな魅力です。
ホーチミンの町散策に飽きたときの穴埋めに郊外エリアへ行こう
ホーチミン市内中心部では、「グルメ・スパ・ショッピング」を軸に街巡りを楽しむことができます。しかし、旅行者の中には「せっかく東南アジアに来たんだから、日本では滅多に体験できない大自然を満喫したい」、「ベトナムのローカルエリアを歩きたい」という想いでホーチミン旅行を計画している人も多くいます。
そんな方は、ここで紹介した定番・穴場エリアに訪れてみてはいかがでしょうか。