ベトナム旅行及び出張に来たら、やはり楽しみたいのが現地の果物です。日本では見たことがない南国果物は、普段あまり果物を食べたことがない人にとっても魅力に映ることでしょう。そこで、今回はベトナム現地の果物事情をご紹介するとともに、お土産として持って帰る場合の方法やおすすめ商品をご紹介したいと思います。
ベトナムで食べたい南国果物事情
日本のスーパーに行くと、さまざまな種類の果物がありますが、ベトナムに行くと「見たことがない果物がたくさん!」と驚くはずです。日本は果物に対して厳しい輸入規制を引いているので、発展途上国で栽培される多くの果物はなかなかスーパーの棚に陳列されない事情があります。
ベトナムで食べられる果物の中でも、スイカやパイナップル、バナナなどは日本でも食べることができるので後回しでもいいでしょう。おすすめしたい果物は下記。
① ブーイ Buoi
酸っぱくないグレープフルーツのようなもの。スーパーやコンビニで皮を剥がした状態のものが売っています。
② ブースア Vu Sua
「おっぱいミルク」と呼ばれる果物。握るとじわっとミルクが出てくる奇妙な食べ物で女性好みです。
③ ドリアン Sau Rieng
臭いがとても強いため毛嫌いする人もいますが、クリーミーな味わいは病みつきになります。「名前はよく聞くけど、食べたことはない」という人が大半ではないでしょうか。スーパーで普通に売っていますが、果物の中では1、2を争う高値となります。
④ オイ Oi
こちらはグアバ。若干固いナシといった食感で、ベトナムでは塩唐辛子につけて食べるのが普通。
⑤ リュウガン Nhan
小さなライチのような果肉が特徴。年中売られているわけではなく、日本の夏のシーズンのみ食べることができて、果物の中では高い方。瑞々しく甘い果肉は日本人ファンも多いです。
⑥ チョムチョーム Chom Chom
ランブータン。ライチのような半透明の果肉に赤い実で覆われていて、ふさふさとした毛が付いているのが特徴。非常に甘く、東南アジア全域で高い需要を誇っています。
⑦ ミット Mit
ジャックフルーツ。ドリアンよりも大きく重量感ある実で、特有の匂いがありますが、慣れてしまうと病みつきになる美味しさがあります。ホテルの朝食ビュッフェでもよく見かけます。
どこで食べるのがおすすめ?
ベトナム旅行及び出張中に果物を食べる機会としては、
① ホテルの朝食ビュッフェ
② カフェやレストラン
③ 路上の屋台
④ 市場
⑤ コンビニやスーパー
などが挙げられます。値段だけを考えると露店や市場で買うのが一番安く済みますが、やはり野ざらしで販売しているのが気になるところです。ホテルやレストランであれば、常温もしくは冷蔵保存がされているので、一口含んだときのひんやりとした食感も美味しさに一役買ってくれます。また、コンビニやスーパーで買って、ホテルの冷蔵庫に冷やしておくのも1つの手。
果物を食べるときは、「虫」には少しだけ注意して
ベトナムで果物を頬張る場合、ちょっとだけ気を付けてほしいのが「虫」です。ランブータンや水れんぶなど取り分け甘く、水分が含まれている果物に巣食っている場合が多くあります。この虫は果物だけを食べているため、気付かないで食べてしまっても身体に問題はないと言われていますが、それでもいい気分はしませんよね。ですので口で丸ごとかじるのではなく、一度中身を手で割って、目視で確かめてから食べるといいでしょう(ベトナム人はそのまま食べてしまいますが)。
ベトナムの果物は日本に持って帰ってはいけません
例え自分で消化する用であっても、ベトナムの果物をバッグにしまって日本に持ち帰ってはいけません。果物は植物検疫を受ける必要があるので、基本的に旅行者が持って帰ることは禁止されています。それでもどうしても持ち帰りたいのであれば、ここで紹介する名産品をお土産に買っていってはいかがでしょうか。
果物の蜜をとった蜂蜜
日本では蜂蜜といえば一般的に「百花蜂蜜」です。つまり、いろんな植物の蜜から採蜜した蜂蜜です。これは日本の果樹園が蜂蜜で製品化できるほどの面積がないため、苦肉の策となりますが、ベトナムでは百花蜂蜜は低品質の蜂蜜とみなされています。ベトナムではリュウガンやランブータンなどの単花蜂蜜を採蜜することができますので、これをお土産に持っていくのはいかがでしょうか。単花蜂蜜を販売しているブランドはベトナムだけで数十とありますが、旅行者におすすめしたいのは「ユーゴック(YUGOC)」の生はちみつ。いろいろなブログやガイドブックにも紹介されています。
最近はフリーズドライも有名。ドライフルーツ
ベトナム人も日ごろから食べているドライフルーツ。近年は大手の食品メーカーがフリーズドライ製法で作ったものも出回っていますが、どちらかというとおすすめは昔ながらのドライフルーツ。さまざまな種類がありますし、どれを選んでも基本的にハズレはありません。「Vinamit」というブランドが国内最大手で、スーパーやコンビニなどどこでも売っていますし、値段も200円程度で買うことができます。
果物天国のベトナム。是非食べたことのない果物に挑戦して
ここで紹介した果物のほとんどは、日本では滅多に食べることができません。また、これ以外にもたくさんの果物をスーパーや市場で見ることができます。市場であれば一房・グラム単位で購入することができるので、食べ歩きにもぴったりです。是非いままで食べたことのない果物に挑戦してみてください。