新型コロナによる影響で2020年はなかなか海外に出ることができない年となりました。しかし、日本政府は比較的新型コロナの影響が少ない東南アジアと積極的に国交の再開を試みていて、その中でもとりわけ経済的に結びつきが強いベトナムを名指しで指名しています。部分的には春前から渡航が可能になる期待も大。しかし、ベトナムは南国と言われているものの、この時期は地域によって寒暖差が激しき、ところにより雪が降ることもあります。そこで、今回は2020~2021年の冬にかけての現地のベトナム事情をご紹介します。
12月から3月のベトナム北部ハノイの現地情報
この時期のベトナム北部は言うなれば「冬」の季節に該当します。ハノイ含む近郊で雪が降ることはありませんが、最低気温は一桁に落ち込むこともざらにあります。冬の季節は雨が降らないため、ハロン湾のクルーズ観光も人気ではありますが、防寒対策はしっかりとしていかないといけません。その他ニンビン省やバッチャン村といった観光も同様ですが、一方で日によっては夏日となるのも日本とは違うベトナムならではの気候。そのため、当日暑くなったら上着を脱げるようにするといいでしょう。
また、山岳地帯のサパも近年は高速道路の開通にともない注目されはじめています。しかし、山岳地帯のサパは場合によっては雪が降ることもあるほど寒いこともあります。サパといえばトレッキングやサイクリングなどアウトドア観光が人気なので、長袖長ズボンだけではなくダウンジャケットなど厚手の格好で臨むといいでしょう。
12月から3月のベトナム中部ダナン・ホイアンの現地情報
近年人気が高まってきた中部ダナンとホイアン。ダナンは海水浴、ホイアンは世界遺産観光を楽しむことができますが、12月から3月の時期は、ほとんどの日は遊泳禁止の旗が立っています。日が差していれば泳げなくはないですが、それでもちょっと寒いので、人もまばら。おすすめは5つ星のリゾートホテルライフを満喫することです。ホテルによってはプールが温水なので年中泳ぐことができますし、ホテル内のスパやカフェ、テニスコート、フィットネスジムなど利用して贅沢な時間を過ごすことができます。
ホイアンはほぼすべての観光スポットが屋外となるので、冬のこの時期は長袖長ズボンがおすすめ。雨も降りやすいので、雨合羽があると便利です。ただし、ホイアンのメインとなる夜の時間は比較的晴れることが多いので、日本橋前で灯篭流しをしたり、トゥボン川でボートに乗ることもできます。また、屋内施設であれば「アオショー」がおすすめ。ハノイ、ホーチミンでも公演しているアクロバティックなショーを見ることができます。
12月から3月のベトナム南部ホーチミンの現地情報
「常夏」という言葉が当てはまるのは中南部以南。南部に位置するホーチミンは12月から3月のこの時期であっても毎日夏服の格好で観光をすることができます。12月は雨季と乾季の移り変わりの時期となりますので、多少雨の心配がありますが観光に影響がでることはほぼないでしょう。ホーチミン市街のインドア観光及びメコンツアーなどの郊外観光と双方充実した時間を過ごすことができるはずです。
海水浴目的ならニャチャンとフーコック島がおすすめ
12月から3月のこの時期に海水浴を考えているのであれば、おすすめしたいのは中南部ニャチャンと南西部フーコック島の2箇所。ニャチャンは年間を通して安定した高い気温で、体感気温はホーチミン以上です。昨今は高級リゾートホテルも増えてきましたので、日本人にもおすすめできます。海水浴以外にも離島のテーマパークや遺跡&教会見学、景勝地に市場探索も楽しみです。
フーコック島はホーチミンから国内線で行くことができる離島で、行政区画としてはメコンデルタ地方に属しています。ベトナムでは離島が少ないため、リゾートアイランドに憧れている人ならば、フーコック島一択となるでしょう。フーコック島では素朴な田舎風景を楽しめる反面、プライベートビーチ、カジノ、サファリパーク、夜のホタルイカ釣りなども楽しむことができます。どちらかというと子供よりも大人向けの観光地となるので、ファミリーであればニャチャン、大人同士であればフーコック島を選択してみてはいかがでしょうか。
どんな観光時間をおくりたいかが重要
12月から3月の期間中にベトナム旅行を計画している方は、まずはどんな観光を現地でおくりたいかを考えるのが重要です。エリアによって気候(気温)も異なりますので、「ダナンに行けばいつだって海水浴ができる」と考えている場合は危険です。ベトナムには全国に魅力的な観光地があるので、是非いろいろと調べて現地の過ごし方を計画してみてください。