2020年11月のベトナム各地の現地情報をご紹介します。2020年の11月は各地で雨季のピークとなり、例年よりも降水量が多い様子。突然の豪雨やそれに伴う道路の冠水にはくれぐれも気を付けてください。ただし、徐々に晴れの日も多くなりますし、ハノイ近郊のハロン湾はベストシーズンを迎えます。旅行者や出張者の方は、是非天気予報を確認しながら有意義な現地滞在をお過ごしください。
ハノイは雨季が明けて束の間の「秋」のシーズンが到来
11月はベトナム中部ダナン、南部ホーチミンともに雨季の真っ只中。ただし、ハノイは中旬過ぎ頃から雨量が少なくなり、晴れの日が多くなります。この11月はハノイでは「秋」とみなされていて、観光シーズンでもあります。ただし、この秋は11月のみで、12月からは冬と言われているように、気温が著しく下がっていきます。
ハロン湾はベストシーズンを迎える
11月のハロン湾は雨季を終えたばかりでまだ湿度が高く、朝夕は霧が立ち込めて幻想的な雰囲気を漂わせています。クルージングでは甲板でディナーやお酒を飲めたり、早朝のヨガ教室があったりするため、できれば日帰りではなく1泊船上ツアーへの参加をおすすめしたいところです。ちなみに最近のクルーズ船は甲板に屋外プールが設置されていたり、ハノイからハロン湾までチャーター機で移動できたりと高級化していますので、予算が許される方はこちらもご検討ください。
リゾート地ダナンの11月の過ごし方
静かなビーチリゾート地として一躍アジアの観光地として人気に躍り出たダナン。コロナ渦の現在は市中感染者はいないものの、外国人が不在のためベトナム人によって支えられています。11月のダナンはハノイと違い、まだ雨季の真っ只中。台風もやってくるため海水浴はなかなか難しそうです。ただし、南国のベトナムなので、日によっては暑い時間もありますので、そのときは海水浴もできます。
ダナンからタクシーで行ける世界遺産のホイアン旧市街は、この時期になると豪雨により道路が冠水するトラブルが起きます。ホイアンに行く前に現地情報をホテルスタッフや旅行会社に聞いておくのがいいでしょう。また、ホイアン観光はすべて屋外となるので、雨降りの日はポンチョを着て町歩きするといいでしょう。比較的夜は雨が上がっているので、日中はダナンを観光し、夕方以降にホイアン探索をするのがおすすめのルートとなります。
雨季のピークを迎えるホーチミンの過ごし方
南部ホーチミンは雨季のピークを迎えます。12月から(人によっては11月から)乾季の入口と言われているように、10月と比べると雨の日数が少なくなります。とはいえ、2020年はまだ雨降りが多く、例年と比べて雨季が終わるのがいささか遅くなりそうな雰囲気です。ホーチミンの市内観光を楽しみたい方は、博物館巡りや屋内市場探索などに重きを置くといいかもしれません。また、5つ星の高級ホテル内で屋外プールやフィットネスジム、カフェ&バーを満喫するのも異国情緒漂う時間をおくることができます。
11月におすすめの観光エリア
11月におすすめしたい観光地は「ダラット」です。ダラットは中南部高原地帯で、かつてフランス軍の保養地として開拓されました。現在もフレンチコロニアルの建物が多く見られ、また「花の都」と呼ばれるように至る所にカラフルな花が咲き誇っています。11月の現在は雨降りもありますが、ホーチミンやダナンと比べて雨量が少ないため観光にも最適です。のどかな景勝地を散歩したり、山岳名物を堪能したりする時間を過ごせます。
ダラットの屋台や食堂で食べられるバインカンと呼ばれる半月状に焼いた粉もの料理。ヌクマムベースのタレにつけて食べるのが定番。10枚くらいは皿に盛られて150円程度と安いので、お菓子感覚で食べることができます。それ以外にも鶏鍋やシカ肉、ウサギ肉といった肉料理も名物なので、是非現地で押さえてください。
11月のベトナムは不安定な天気に備えて行動を
11月はいずれの観光地も天気が比較的不安定です。雲行きが怪しくなったと思えば、突然豪雨に見舞われることもあります。ベトナムでは傘よりも雨合羽が利便性が高いため、晴れた日であっても雨合羽を携帯しておくといいでしょう。