日本人に昨今人気のベトナム中部ダナン旅行。多くの人は1日かけて世界遺産のミーソン遺跡とホイアン旧市街も散策することでしょう。この両観光地は同日に行くことができるのですが、ちょっとしたポイントや気を付けたい点があります。今回は午前にミーソン遺跡、午後にホイアン散策をするおすすめの観光プランを作ってみました。
ミーソン遺跡を午前中にする理由
海洋国家として栄えたチャンパ王国の遺産が眠るミーソン遺跡は、ダナンから1時間半、ホイアンから1時間で行くことができます。鬱蒼とした密林の中にあるため、旅行者はおよそ1時間程度見学に歩かなければなりません。日が照り付ける12時から15時の間は特に気温が高いため、大人であってもシーズンによってはうんざりしてしまいます。そのため、ミーソン遺跡の観光はまだ太陽が上がらない午前中に済ませるのがおすすめです。
ミーソン遺跡は個人ではなくツアーに参加しよう
ミーソン遺跡は山を登った先に位置しているため、個人で行く場合はタクシーをチャーターする必要があります。その場合は往復の料金+遺跡見学中に待機してもらいチップがかかり、ツアーで行く場合と比べて2倍くらいかかってしまう可能性があります。ミーソン遺跡は人気の観光地なので、午前、午後ともに毎日半日観光が催行されていますし、5つ星の高級ホテルであれば、ホテルの車で行くこともできるでしょう(有料)。
午後:ホイアン観光のポイント
午後からホイアン観光を開始しますが、ホイアン旧市街に入場するには入場券を購入する必要があります。この入場券には5つの名所を見学できるチケットが含まれています。ホイアン旧市街には20程度の名所があるので、予めどこの旧家や博物館、集会所(寺院)に行くのか決めておくといいでしょう。
おすすめの名所「廣肇会館」
まず集会所(寺院)で押さえてほしいのは、廣肇会館です。関羽を神格化して祀っている豪華な中華色強い集会所です。裏手には九頭竜の像もあり、インスタ映えするスポットとして旅行者に人気があります。集会所は一見すると寺院ですが、基本的にホイアンに暮らす華人が集まって談笑をする場となります。
おすすめの名所「福建会館」
日本橋から歩いて5分ほどのところにある福建会館も廣肇会館のように中華系の集会所となります。どちらかというと格式が高い雰囲気が漂っていて、中央奥には天后聖母が祀られています。天后聖母は道教の神で、航海を守る神として福建省沿岸地域で信仰を集めていました。ホイアン交易時代から残る集会所で、現在管理しているのは福建省出身の華人で8代目となります。
おすすめの名所「馮興家(フーンフン家)」
中国の商人がホイアンに貿易のために滞在した際に建てた旧家。日本橋をグエンティミンカイ通り方面に出たすぐ右手にある建物がそれです。他の旧家に倣い、基本構造は中国とベトナム式の建築が使われていますが、天井を仰いでみると日本の古き家に似た構造をしているのが見てとれます。ホイアンは1年に何度かトゥボン川が氾濫して冠水するため、1階天井には2階に荷物を引き上げる格子がついているのが特徴。
夕方以降のホイアンの過ごし方
また、トゥボン川を挟んだ対岸で毎夜開催されるナイトマーケットも年々広がりを見せています。雑貨や食べ物を売る屋台が100近く出店しているほか、周辺には安マッサージ店やオープンエアのカフェ&レストランも多く建ち並んでいて、1~2時間ほど楽しむことができます。
丸1日使ってミーソン&ホイアン観光を計画しよう
4~5日間の短期旅行者であっても、ミーソン遺跡とホイアンはやはり外してほしくない観光地となります。上述したように、ミーソン遺跡は少し距離があって立地が特殊なため、費用を節約しようと自力で行こうとすると、逆にツアーよりも高くつくことが多いです。日本にいるうちからしっかりと計画して、ツアーは事前に予約しておくといいでしょう。