高原地帯「ダラット」は、ホーチミンからバスで6時間ほど北上したところにある山中にある小さな町。ベトナム人にとっては避暑地やハネムーン先として人気があり、またダラットで収穫した野菜やワインは国内でも最高品質と言われています。
そのダラットは近年日本人観光客も訪れるようになった注目の観光地。ホーチミンやハノイのような都会とは遠く離れていますが、そこにはベトナムの高原地帯らしい西洋溢れる風景が広がっています。
ダラット市場から徒歩で散歩
ダラット旅行における中心部は、ここダラット市場となります。旅行者の滞在もこの周辺ですし、美しい町並みが広がるのもこのエリアとなります。自転車をレンタルするのもいいのですが、ダラットは高原地帯のため勾配が急な坂が多く、自転車だと一苦労するかもしれません。
ダラット市場からスアンフーン湖までは歩いて5分から10分。市場正面を抜けるグエンティミンカイ通りを真っ直ぐ進むだけです。道中はツアーデスクやホテル、カフェ、食堂などが並んでいて、夜は毎夜夜一が開催されますので、同通りも目抜き通りの1つとして覚えておいてください。
スアンフーン湖をゆっくり散歩
スアンフーン湖は全長5kmに及ぶ巨大な湖で、朝から夕方まで多くの観光客が散歩をします。早朝はジョギングをする欧米人も多いですし、写真撮影に余念がないアジア人、湖畔のカフェでゆっくりする現地人というのが定番の風景。ちょっと遠くまで歩けばダラット市ガーデンに行くこともでき、カラフルな花々を見ることができます。
ダラット駅はSLに乗れる観光スポットで、スアンフーン湖の湖畔に位置しています。ただし、ダラット市場の対角線上にあるため、歩いて行くのは困難です。また、ダラット駅周辺は特に観光地はありませんので、ここに行く場合は残念ながらタクシーを使うことになりそうです。
西洋のお洒落な家々を見る
ダラットはフランスの植民地時代にフランス軍人によって開拓されました。ですので、町並みは西洋の面影がそこかしこに残っていますし、現在もフランス人観光客が絶えません。在住欧米人も少なくなく、カフェやバーを経営しているので、お洒落な時間を提供してくれるでしょう。
カフェで午後のブレイクタイムをとるのもベトナムらしい時間ですよね。カフェが多く集まっているのはレーダイハン通りとグエンチータン通り。ダラット市場から石段を上がった先の南東からスアンフーン湖にかけて通る道です。5、6件ほどのカフェが並んでいますが、全店オープンエア。日中でも涼しいのが高原地帯のいいところですね。
バックパッカー通りを歩こう
ダラット市場の裏手を通るのがファンボイチャウ通り。ミニホテルやトラベル用品を扱う雑貨店、ツアーデスクなどが多く並んでいて、個人旅行者の強い味方となる道。また、ホーチミンにバスで戻る際も、この通り沿いのツアーデスクから申し込むことができます。
西洋とアジアの融合といった雰囲気が流れるのが同通りの特徴です。外国人のための通りなので、最初はここを一往復してベトナムを感じたり、現地の情報収集をするのがいいでしょう。
ダラット市場周辺のいたるところにあるのが、こちらの露店。この白い飲み物は「豆乳」です。ベトナムの名物でもある豆乳は、ここダラットが一番おいしいと評判があります。一杯70円くらいで飲むことができますので、是非試してみて下さい。
散歩するだけでも1日楽しめる
ダラット市場の周辺はたくさんのお店がありますので、周辺散策だけでも半日から1日かけて楽しむことができます。一方ランビアン山やダティエン湖などは車で行かなければならないほか、周辺に立ち寄れるお店などはありません。もし滞在時間が少ないのであれば、いっそ遠出しないで近場で過ごすのもいいかもしれませんね。