ホーチミン旅行者のほとんどは市民劇場やベンタイン市場周辺のホテルに宿泊します。また、それと同時にこの界隈がホーチミン観光における中心エリアとなるため、初めての旅行者であれば1区を拠点に活動するのがいいでしょう。そこで、今回はその気になれば徒歩でも十分行ける1区内の観光スポットを10個ご紹介します。
① 統一会堂
まず最初は統一会堂。ガイドブックでも堂々と見出しで紹介されているような、観光スポットの定番です。現在でも国際会議が行われたりするため、警備は厳重。ベトナム戦争終戦の場として、歴史学習するにはもってこいの名所となります。ちなみにツアーに参加すれば、ガイドがより詳しく解説してくれるのでおすすめです。
② サイゴン大教会
統一会堂から徒歩3分で行けるカトリック教会。「サイゴン大教会」、「聖母マリア教会」などと呼ばれています。他の教会よりも格式の高いバジリカに指定されている教会で、ミサの時間帯になると教会に溢れでた教徒でいっぱいになります。それ以外の時間は一般の観光客も中に入ることができ(時間指定あり)、美しいステンドグラスやキリスト像を見学することができます。
③ 中央郵便局
聖母マリア教会の目と鼻の先にある中央郵便局。エッフェル塔設計者のギュスターヴ・エッフェル氏の会社が手掛けた、駅舎をモチーフにした郵便局。ホーチミン市郵便局の本店に当たるため、毎日数多くの現地人が訪れます。また、観光地化もされているため、お土産店も多く、ここでしか買えないベトナムの古切手などもあります。限定品なので是非手に入れてみてください。
④ ロンヴァン水上人形劇場
水上人形劇は北部のハノイが発祥ですが、ここホーチミンでもいくつか鑑賞できるスポットがあります。ロンヴァン水上人形劇場はその中でも最大規模を誇る会場を持ち、毎日複数公演していて連日大盛況。ベトナムの北部を中心とした伝統や習慣、伝説をモチーフとしたプログラムを17に分けて鑑賞することができます。
⑤ ベンタイン市場
ホーチミンの象徴ともいうべきベンタイン市場。4000以上のお店が隙間なく並んでいて、常に売り子の呼び声で市場は満たされています。最もベトナムらしい観光スポットであり、買わずとも歩くだけで気分は高揚するはず。定価の概念はありませんので、値段交渉は必須。またスリにも気を付けてください。
⑥ タイビン市場
ベンタイン市場が観光客用の市場なら、タイビン市場は現地人向けのローカル市場。市場外回りには野菜や海産物のお店が、屋内には肉類、調味料、日用品がカテゴリー別に並んでいます。お土産として買うものを見つけるのは難しいかもしれませんが、いまでも現役で活躍する現地人行きつけのタイビン市場は、ベトナムらしさを感じる観光スポットとして申し分ありません。
⑦ ビテクスコフィナンシャルタワー
2010年にオープンした「ビテクスコフィナンシャルタワー」。地上68階の巨大ビルディングで、オフィスフロアと商業フロアに分かれています。サムスンや富士フィルム、トップショップといった世界的ブランドが入居している一方、フードコートやカフェ、シネマも併設。さらに展望台ではホーチミンシティを一望することができるほか、高級レストラン&バーもあります。
⑧ アオショー
1区の中心に建つ市民劇場(オペラハウス)。普段は外観のみ撮影可能で、内部へ入場することはできません。その市民劇場では定期的に「アオショー」と呼ばれるショーが開催。竹細工を使用したアクロバットなショーです。単なるサーカスではなく、ベトナムの習慣や農村の生活の様子、昔と今の対比などをユニークに表現しています。オペラハウスに入る貴重な体験でもあるので、是非鑑賞していってください。
⑨ セントラル・モスク
ドンコイエリアのドンユー通り沿いにあるイスラムモスク。主にホーチミン在住外国人が行く場所となっていて、ビジネスパーソンのイスラム教徒が主に足を運びます。肌を過度に露出した格好だと入場できませんが、その場合は入口傍でストールを借りて、それで足を覆うことで見学することができます。
⑩ 永厳寺(ヴィンギエム寺)
1区北部にある永厳寺は、現地の学校の教科書にも載っている由緒正しき仏教寺院。複数人の僧侶がここで寝泊まりしているため、彼らの生活も垣間見ることができます。こちらの寺院を創建した僧侶は、もともと日本で修行をした身。その証として、本堂脇にある鐘楼は日本の寺院が寄与したもの。日本語で友好の言葉が刻まれているのを見ることができます。
効率のいい市内観光観光スケジュールを作ろう
今回紹介した中で、永厳寺以外は徒歩での移動が可能。ここで紹介した以外でも博物館を中心とした数多くの観光スポットがあります。市内観光を楽しむ際は、事前にどこに行くのか、しっかりと考慮してスケジュールを作成するといいでしょう。