ベトナムの北部都市ハノイは、日本人旅行者にも人気の観光地です。それ以外のダナンやホーチミンといったエリアから、2都市周遊で訪れる旅行者も少なくなく、その場合はノイバイ空港国内ターミナルに降り立つことになります。2都市目ならば、多少はベトナム事情にも慣れてきているので、タクシーではなく路線バスを利用するのもいいでしょう。
そこで、今回は国内ターミナルから路線バスに乗って観光エリアに行く方法をご紹介します。
タクシーよりもバスがおすすめの理由
国内ターミナルの到着ロビーを出ると、すぐ正面がタクシーやミニバス、路線バスの停留所となっています。タクシーももちろんいいのですが、ホーチミンやダナンと違い、ハノイの場合は空港から市内中心まで40~50分ほどかかるため、料金も3000円くらいかかります。その点バスは非常に安くておすすめです。
また、ミニバスは正直おすすめできません。目的地周辺まで行ってくれるのは魅力ですが、バスよりも高くつきますし、定員いっぱいにならないと発車してくれません。料金は前払いなので、車に乗ってじっと客待ちをすることになるのはちょっとつらいです。
路線バスに乗るときは、こちらの「86番」バス一択。観光客用に運行開始した民間バス会社となります。非常に清潔ですので快適に市内まで行くことができます。
86番バスで観光エリアの中心へ
86番のバスは1時間に2~3本間隔で運行。朝6時始発、23時最終と通常の市バスよりも遅くまで運行しているのが魅力です。バスを見つけたら、早速乗車してかまいません。傍に乗務員がいますが、今の時点ではお金は払いません。バスに乗ったら大きな荷物を置くスペースがあるので、そこに置いたのち、座席に座りましょう。ただし、誰かが見張っているわけでも、引換券が配られることもありませんので、貴重品は必ず抜いて手に持っておきましょう。
86番バスは、ここ国内ターミナルが始発となるので、座ることができます。ちなみに次は国際ターミナルへ向かい、ここで満員となります。ベトナム人も外国人もみんなが乗るため、場合によってはかなり込み合うこともあります。ちなみに、車内はWiFiもありますので、乗務員にパスワードを聞いたのち利用することができます。
バスが走り出すと、乗務員が代金を徴収しに回ってきます。2018年9月時点で、運賃は3万5000ドン。代金と引き換えに、こちらの乗車券を貰えますので、こちらはバスを降りるまで紛失しないようとっておきましょう。時折乗務員が顔を忘れてしまいますので、二重請求されそうになったら、この乗車券を見せてください。
ルートと降りる場所
86番バスは国際ターミナル後はハノイ市内中心に向かって走り出します。
ニャッタン橋~タイ湖~ロンビエンバスターミナル傍~オペラハウス~ハノイ駅
こちらがルートとなります。最初はホテルまで向かうかと思いますので、タイ湖周辺であれば、タイ湖。旧市街であればロンビエンバスターミナル。ホアンキエム湖周辺ならばオペラハウス。そしてハノイ駅が終点となります。
注意点としては、停車駅であるオペラハウスは湖南部に位置し、ロンビエンバスターミナルは旧市街北部に位置しているということ。ハノイ大教会や旧市街南部はオペラハウスから歩いて30分ほどかかりますので、これらのエリアに向かいたい場合は、タクシーに乗り換えるのがおすすめです。
初心者でも簡単に乗れる86番バス
今回ご紹介したように、86番バスは初めてのベトナム旅行者や英語ができない方でも簡単に乗ることができます。ホテル送迎サービスやタクシーを利用すると、バスの10~20倍の料金がかかってしまうので、節約旅行者もそうでない方も、積極的にバスを利用してみてください。