ベトナムの中部地方はダナン、ホイアン、フエといった日本人に人気の観光都市がある地域。ただし、ダナンで海水浴を楽しむにも、ホイアンやミーソン遺跡、フエといった世界遺産を探索するにも、基本は屋外のアウトドア観光となります。
そこで、今回は「雨が降ったときはどうすればいいの?」という素朴な疑問に対してお応えしていきたいと思います。
9月から12月の観光は要注意
ベトナムの中部地方は、ハノイやホーチミンと少し気候が異なり、9月から12月がおおよその雨季とされています。9月の中旬から下旬ころから雨降りの日が多くなり、10月、11月をピークに12月から1月ころまで続きます。それ以外の乾季の時期も雨がまったく降らないわけではありませんが、比較的すぐ(15分から1時間程度)にやみます。
台風の期間の観光方法
10月と11月は中部地方では毎年台風も相まって、ホイアンやフエといった旧市街では道路が冠水する事態が発生します。ホイアン旧市街はトゥボン川も氾濫して町全域が水位が高くなり、場所の行き来はボートですることになるほど。それを楽しんで観光をする方もいますが、子供連れはやはり危険ですし、現地大使館や旅行会社も外出は避けるよう推奨しています。ダナンやホイアンにはホテル内でも十分楽しめるよう、広大な敷地を持っているので、ホテルライフを楽しむのに徹するといいでしょう。
ホテルライフを楽しむに欠かせないレストラン。ダナンはまだまだ観光都市としても発展途上。市街であってもそれほど多くのレストランはありません。特にノンヌオックビーチやクアダイビーチ傍のリゾートホテルであればなおのこと。4つ星、5つ星の高級ホテルであれば、ホテル内に複数のレストランやカフェ、バーがありますので、こちらを楽しむといいでしょう。
また、晴れ間を見つけてプールで泳ぐのもいいですし、屋内であればフィットネスジム、カジノ、スパなども捨てがたいですね。
ダナン市街の屋内観光
雨の日のダナン観光は「スパ」、「博物館」、「市場」が屋内観光として挙げられます。ベトナムではスパが圧倒的に安いので、せっかく南国をエンジョイするのだから、2~3時間の長時間パッケージを体験していってください。博物館は「ダナン博物館」、「チャム彫刻博物館」があり、市場は「ハン市場」と「コン市場」がそれぞれ屋内市場となります。晴れている日はこれらを歩いて行くこともできますが、雨の日は大変なので、タクシーを使うといいでしょう。
ホイアン市街の屋内観光
一方、ホイアンでの雨の過ごし方ですが、旧市街に点在する集会所や寺院は屋外ですが、旧家や市場は屋内となります。ただし、これらを傘を差しながら回るのは、正直ちょっと体力が必要です。小雨程度であればいいのですが、スコールのような豪雨の場合は、カフェやレストランでベトナムコーヒーやグルメを楽しみながら、ゆっくりとするのもまたホイアン観光といえるでしょう。
フエ市街の屋内観光
フエはダナンから3時間ほど車で北上したところにある世界遺産のある町。歴代皇帝が建築した寺院や廟が世界遺産に指定されているのですが、あいにくこちらはすべて屋外名所。小雨であれば傘や雨合羽で散策できますが、本降りだと地面がぬかるんでいて石段を踏み外してしまったりと危険もあります。マーシャルアーツなど屋内スポットもありますが、ごくわずかのため、状況によって要所だけを2~3見学して、予定よりも早くダナンに戻ってくるのもあり。もしフエ市街に一泊するのであれば、ファングーラオ通り周辺はカフェやレストランがいくつもあるので、このエリアで時間を潰すのもいいでしょう。
中部の雨の日の過ごし方のポイント
中部地方はハノイやホーチミンと比べると、全体的に屋内観光に乏しいイメージがあります。旅行者の多くはダナンからホイアンにかけての周辺ホテルに宿泊することになるかと思うので、やはり最初にご説明したホテルライフを充実させる方法が一番おすすめと言えます。まだホテルを決めていない方は、雨降りのことも考えて、設備やサービスが充実したホテルを選んでみてください。