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ベトナムで学生最後の思い出旅行を

大学、短大、専門学校の学生も、卒業したら晴れて社会人の仲間入り。学生最後の思い出作りにと、仲の良いグループやサークルで海外旅行を計画している人もいるでしょう。

そこで、今回は海外旅行を計画する学生に、おすすめの旅先であるベトナムの魅力をご紹介したいと思います。

1.日本とはまるで異なる環境に身を置ける

歴史遺産のホイアン

学生時代は比較的時間もありますし、バイトをしてお金も貯まるので、多くの学生が海外旅行を計画しています。しかし、欧米のような物価高の国では十分な予算確保が難しいですし、南米のような日本の裏側まで行くと、かなり遠いですし、治安も不安です。そこでおすすめなのが東南アジア。中でも取り分け治安のいいベトナムが挙げられます。

シクロに乗る観光客。ホイアンにて

ベトナムは日本から飛行機でわずか5~6時間の距離。半日で行くことができるので、他の外国よりも行きやすいのが魅力。さらに、東南アジアという文化も言語も料理もまるで異なる環境に身を置くことができます。中国や韓国も魅力的な国ですが、日本との所縁が強いので、あちらこちらに日本の文化を感じることができますよね。一方ベトナムは常識も習慣もすべてが違います。つい驚くようなこともありますが、それも異国情緒の楽しみでもあります。

2.若者向けの観光エリアがたくさん

ムイネーの砂丘

ベトナムといえばハノイやホーチミンがメジャーですが、近年学生に人気の観光エリアは、ダナン、ニャチャン、ムイネーといった海が近くのリゾート地。ホーチミンから国内線もしくは長距離バスで気軽に行くことができるため、2都市周遊旅行も計画しやすいのも魅力。

ニャチャンのビーチ

特にダナンは近年観光開発が進み、ホイアンやミーソン遺跡といった世界遺産都市へも行くことができますので、海水浴だけじゃ物足りない、というアクティビティ溢れる学生にはもってこいのエリアとなります。また、中南部ニャチャンはベトナム最大のビーチエリア。海水浴客のほとんどが欧米人観光客という旅行者に特化した町並みが広がるのが特徴。日本では体験できない異国気分に浸ることができるはずです。

3.個人旅行に特化した旅行プランを練れる

ローカルバスに揺られて学生旅

ベトナムはもちろん一般旅行者にも人気ですが、中長期滞在するバックパッカーや個人旅行者に支持されている国でもあります。国土は東に南シナ海、西に山脈に挟まれていて、北部ハノイからバスで徐々に南下していき、ダナン、ニャチャン、ホーチミン、メコンデルタ、そしてカンボジアに入る通称「インドシナルート」が個人旅行者の定番となる旅路(その逆もあり)。

カントーの水上市場

日本の社会人は、まとまった休みがとりづらいため、一週間以上の長期にわたる旅行を易々と実行できるのは、学生くらいのもの。旅慣れない学生も、ホーチミンからバスで出発し、メコンデルタのミトー、カイベー、カントー、チャウドックといった観光都市を周り異国を感じ、そこからバスもしくは船でカンボジアに入国するプランを立ててみるのはいかがでしょうか。道中カンボジアのプノンペンやシェムリアップをゴールとして、帰りは飛行機を使うという手もあります。

4.団体で楽しめる若者向けツアーが多い

サパの山岳地帯

学生の中には、仲間内のグループで旅行の計画を立てる人も多いですね。ゼミやサークル、講義での仲のいい友人同士で学生最後の卒業旅行を......、と考えている方もいるのではないでしょうか。せっかく気の合う友人たちと海外を観光するのだから、ただ博物館を巡ったり、お土産店で買い物するだけだと、ちょっと退屈してしまうかも。

ホイアンの夜は幻想的な時間を楽しめる

しかし、ベトナムでは複数の友人同士でワイワイ楽しめるオプショナルツアーを各都市で楽しむことができます。例えばハノイであれば、サパという町で少数民族と交流&トレッキングするツアーが人気。若いときだから行ってほしい場所です。きっと感性を研ぎ澄ますことができるでしょう。中部ダナンであればランコー村でラグーンを見学したり、世界遺産ホイアンのロマンチックな夜を男女で歩いたりするのもいいでしょう。また、ホテルは5つ星の高級ヴィラがおすすめ。みんなでシェアすれば安く泊まることができます。ホーチミンであればメコンデルタのボートツアーが複数人数で楽しむことができます。

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5.2か国周遊も楽々できる

カンボジアのベンメリア遺跡

最後はこちら。ベトナムは東南アジア東部に位置し、フランス統治時代はカンボジアとラオスを併せて、インドシナ半島と呼ばれていました。そのベトナムは、中国、ラオスとカンボジアの三か国と陸続き。いずれもバスで入国することができます。また、飛行機はベトナムやマレーシア発の格安航空会社LCC「ベトジェットエア(ベトナム)」、「エアアジア(マレーシア)」が毎日東南アジア諸国を就航しているので、非常にリーズナブルに2か国目に行くことができます。

タイのトゥクトゥク

もちろん上記3か国以外も飛行機を使えばすぐに行くことができます。

ホーチミン⇔バンコク(タイ)
所要時間:1時間30分

ホーチミン⇔シンガポール
所要時間:2時間

ホーチミン⇔クアラルンプール(マレーシア)
所要時間:2時間

いずれも映画一本見終わる内に到着してしまうから驚きですね。学生の多くは一か所にゆっくり留まるよりも、いろんな観光都市を歩いてみたいと思うもの。ベトナム旅行の際は、思い切って2か国周遊旅行を計画してみるのはいかがでしょうか。

日本にいるうちから綿密な計画を立てるのが重要

学生旅行の場合、ろくに計画を立てずに行き当たりばったりの観光をついついしてしまいがちです。それも悪くはないのですが、大切な仲間との一生の思い出に残る旅行にするためには、日本にいるうちから、しっかりと計画を立てておくのが肝要。飛行機やバスの手配、ツアーの予約などは怠らないようにするのが、学生旅行を成功させる最大のコツとなります。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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