世界遺産のホイアン旧市街を観光するためには、最初に入場券を購入する必要があります。入場券には5枚綴りのチケットがあり、観光名所を見学する際は、こちらのチケットが必要となります。
では、5枚すべて使ってしまった場合はどうでしょうか。まだ、遊び足りないと感じているならば、ここで紹介するチケット不要のスポットに足を運んでみて下さい。
① ホイアン市場/布市場
まず最初はホイアン市場とホイアン布市場。二つの市場は隣り合っているので、同時に行くこともできます。ホイアン市場はローカル市場なので、旅行者が好むような雑貨類はほとんどありません。市場では日用品や生鮮食品のお店がたくさん並んでいて、雰囲気はまさにベトナム。
また、早朝の5時から7時頃に足を運ぶと、獲れたての魚介を売るお店が多く出没して、バクダン通りのトゥボン川沿いにまで店が及びます。早朝の朝市もみどころです。
ホイアン布市場は名前の通り、屋内市場内のほぼすべてが布関連のお店。お店によって仕入れ先が異なるので、素材、質、デザインなどはバラバラ。一つ一つお店を回って品定めしていってください。オーダーメイドで洋服を新調するときは、この布市場か専門の雑貨ショップに布を持ち込むこととなります。
市場の方が料金は安いですが、仕上がりに不安がある方もいるでしょう。チャンフー通りやグエンタイホック通りに並ぶお洒落な雑貨店と比べて質が落ちるわけではなさそうですが......。
② クアダイビーチ
旧市街から自転車やタクシーで行くことができるクアダイビーチ。暴風雨の影響で砂浜の一部がなくなってしまったものの、まだまだ観光客に人気のスポットです。
周辺にはマリンショップや屋台、食堂が並び、ビーチ傍ではオープンレストランが営業中。海側に面しているので景色もよく、南国情緒を感じながらおいしいシーフードを食べることができます。
海水浴を楽しみたいなら、クアダイビーチ沿いのホテルに宿泊するのがベターです。砂浜が残っている場所に建っていて、部外者は入ることができないようになっているため、プライベートビーチを楽しむことができます。
それ以外であれば、海の周辺でほっこりと日光浴をするのがおすすめです。椰子の木々が並ぶ下は日陰になっているので過ごしやすく、屋台や路上カフェも多々出没しています。リゾート感は少し欠けますが、ベトナムらしい素朴な時間を楽しむことができるでしょう。
③ 谷弥次郎兵衛の墓
谷弥次郎兵衛は江戸時代の商人で、朱印船貿易のため度々ホイアンに訪れていました。しかし、江戸幕府が鎖国を始めたため、弥次郎兵衛は帰国を余儀なくされました。
しかし、ホイアンに暮らす恋人に会うため、1647年に船でホイアンに向かいます。しかし、その道中に船が難破。小さな墓は、弥次郎兵衛を偲んで作られ、墓の向いている方角には日本があると言われています。場所は住所があるわけではないので、タクシーかガイドに依頼して行くといいでしょう。
④ トラディッショナルアーツパフォーマンス
以前はホイアンシアターと呼ばれていましたが、現在はトラディッショナルアーツパフォーマンスと名称を変えています。しっかりとした広い劇場で鑑賞できるので、雰囲気はいうことありません。旧市街のチケットは必要ありませんが、鑑賞する入場券として1000円程度かかります。
上演時間はおよそ40分程度で、約10のプログラムで構成。西洋文化を交えてユニークな踊りもありますが、基本はホイアンに古くから伝わる伝説や文化、農村の習慣などをモチーフにしています。
いずれも見ごたえがありますし、子供からお年寄りまで楽しむことができるはず。夜公演となるので、ホイアンを観光する時間帯は考えておきましょう。また、チケットは自由席ですが団体も来るので、事前に購入しておくのがおすすめ。
⑤ ナイトマーケット
アンホイ橋を渡った先には、毎夜開催のナイトマーケットが広がります。直線100mほどの通りにはびっしりと屋台が並んでいます。ホイアン市場と異なり、こちらは完全に観光客向けなので、屋台も雑貨やグルメが多くあります。
雑貨はホイアンの伝統にちなんだ木彫り細工の置物や陶磁器、竹籠などがおすすめ。また、ホイアンの名物のランタンやカオラウ(麺料理)のキーホルダーもオリジナリティあって、捨てがたいお土産です。
ナイトマーケットはホイアンに限らず、ベトナムの文化の一つでもあります。しかしダナンにはしっかりとしたナイトマーケットがないので、ホイアンで思い残すことなく楽しんでいってほしいところ。
夜の23時頃までやっていますし、マーケット周辺にはカフェやレストランも並んでいますので、こちらも利用価値大です。
このほかにもホイアンの魅力はいっぱい
今回紹介した以外にも、陶磁器や木彫りの村に行ったり、旧暦の14日にランタン祭りを楽しめたりと、ホイアンは見どころがたくさんあります。チケットが必要な名所は、基本的にチャンフー通りやグエンタイホック通りといった中心エリアとなります。チケットを使い切ったあとは、それ以外の場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。