ホイアンやビーチエリアに滞在するため、ダナン市街地を観光する時間があまりとれない旅行者は多いかと思います。日本人旅行者は2~3泊の短期滞在が主なので、そのほとんどを世界遺産やビーチに費やすのは自然のこと。
そこで、今回紹介するのは「ダナン市街地の観光スポット5選」。しかも、今回は現地に支店を構える旅行会社「PHトラベル社スタッフが考えるおすすめの名所」となります。市内観光が少ししか時間を取れない方は、ここで紹介する名所をピックアップしていってください。
① 実はハン市場より「コン市場」がおすすめ
ダナン市街の中心には、コン市場とハン市場があります。規模は同程度ですが、一般的にはハン市場の方が市街地よりなので、ガイドブックではメインに紹介されています。しかし、PHトラベルが考えるおすすめは、ハン市場ではなくコン市場の方。
コン市場は現地人向けの日用雑貨が半分、旅行者も楽しめるお土産雑貨や食品類が半分といった構成。数百店とひしめく市場内をあえて迷ってみるのも旅の醍醐味。また、歩いていると度々見かけるジュエリーショップでは、ヒスイや真珠を買うことができます。あまり知られていませんが、ヒスイと真珠はダナンの特産。ダナン市近郊の礁湖では真珠の養殖も積極的に行われています。
「コン市場の方が、現地の空気を感じることができる」
「ハン市場は少し外国人慣れしすぎている感じがする」
「コン市場の方が華やかな雰囲気」
こんな意見も多々見受けられますので、時間がなく両方は行けない方は、コン市場を選んでみてはいかがでしょうか。
② ダナン博物館より「チャム彫刻博物館」
続いてご紹介するのは博物館。ダナン市街中心には、ダナン博物館とチャム彫刻博物館の2つがあります。どちらも近距離なので両方行くこともできますが、時間がない方はPHトラベルスタッフがおすすめする方を選んでみてはいかがでしょうか。
ダナン博物館はダナン市の昔と今、発展の様子や少数民族の暮らし、ベトナム戦争などを万遍なく紹介した大規模博物館。一方、チャム彫刻博物館は、かつて中部中南部で栄えたヒンドゥー教信仰のチャンパ王国の遺産を展示しています。
どちらもおすすめではありますが、仏教に親しみのある日本人にとっては、ヒンドゥー教といったエキゾチックな文化に触れてみたくはありませんか。
③ 女子がいるなら「ダナン大聖堂」は必須
もし旅のパートナーに女性がいるならば、必ず押さえてほしいという、PHトラベルスタッフが自信をもっておすすめするのが「ダナン大聖堂」、通称鶏教会です。なぜ女性に人気かというと、この荘厳かつお洒落な外観。
西洋教会独特の佇まいに、外観はピンクで塗装。女性旅行者の間では「ダナンで最もインスタ映えする名所」として注目されています。実際筆者が行ったときも、多くの日本人、韓国人、中国人といったアジア系の女性旅行者が立ち止まっては写メに夢中となっていました。
通常は閉門していて、外観のみ見学が可能ですが、ミサの時間になると内部を見学することが可能となります。内部の美しいステンドグラスに、外周りに建つイエスやマリア像な度を見ていると、ここが神聖なカトリック教会だということが分かります。市内でも格式が高い教会のため、ミサの時間には毎回多くの現地人が礼拝に訪れます。
④ 絶景の眺めと釈迦像は隠れた名所「リンウン寺」
レディ・ブッダと呼ばれるリンウン寺は、ベトナム人観光客に人気の観光地。ただ、PHトラベルではここを日本人旅行者にもおすすめしているとのこと。五行山と並ぶ圧倒的な存在感を放つ観光スポットで、その特徴は大きく2つ。
1つは御覧の釈迦如来像。ダナン市最大の大きさを誇る像で、蓮の上にのっているのがベトナムらしいです。夜にはライトアップされ、昼間とはまた違った美しさを見ることができます。
こちらはリンウン寺から望むことができる風景。ダナンの雄大な海と市街地をパノラマで一望することができます。またさらにPHトラベルが強くおすすめしているのが、「ここから見るサンセット」とのこと。夕日が沈み、オレンジ色から紫にグラデーションを描く様は神秘的かつロマンティック。1日の疲れが吹っ飛ぶとのこと。
住所:Chua Linh Ung Hoang Sa.
アクセス:ダナン市街地から車で20分程度
⑤ ダナンの象徴「五行山」を見なくして旅は終われない
最後はこちら。どのPHトラベルのスタッフ及びガイドに訊ねても、最大の観光名所として名を挙げるのが「五行山」。外国名はマーブルマウンテン。つまり大理石でできた山です。いまは採掘されていませんが、現在でもダナンを象徴する特産である大理石の産地として有名で、山周辺には多数の大理石のお土産店があります。
五行山は5つの連山でできていて、旅行者はその内の水山に登ることができます。トレッキングというほどの登山ではありませんが、地面も大理石が埋まっているため、非常に滑りやすくなっています。サンダルやヒールは避けるのが無難。
見どころは山中にある仏教寺院。由緒正しきお寺で、旧正月には熱心な仏教徒が大勢ここに参拝に訪れます。不定期に大きな仏教フェスティバルなるイベントも開催され、ここが単なる大理石山ではないことが理解できます。
また、旅行者に足を運んでほしいのが、洞穴内部。ベトナム戦争時に米軍の爆撃で穴が開いて、そこから日中は自然光が射し込み、洞穴に青白い光を照らすようになりました。自然が作る神秘的な空間は息を呑む美しさ。是非その目で確かめてください。
時間がない人は市街地か郊外かを選ぼう
今回紹介したうち、リンウン寺と五行山は市街地から車で20分ほどの距離にあります。5つの名所すべて行くことができない方は、市街地のコン市場、ダナン大聖堂、チャム彫刻博物館をセットに行くか、五行山もしくはリンウン寺のいずれかに足を運ぶ観光プランを立ててみてください。