ベトナムの名物といえば、その代表がフォーや生春巻き。一方コムガーはそれほど知名度はあるわけではありませんが、必ずガイドブックでも紹介されているれっきとした名物の一つです。

コムガーは特にどこが名物や発祥というのはなく、全国的に食べられている下町料理ですが、とりわけ中部のコムガーおいしいとベトナム人の間では知られています。

今回紹介するのは、世界遺産ホイアンで一番おいしいコムガーを食べられると名高い「バーブオイ」です。

アクセス

バーブオイがあるのは、ホイアン旧市街を少し北上したファンチューチン通り。とはいってもタクシーを使う必要もなく、旧市街から徒歩で行くことも可能です。

また、このファンチューチン通りはコムガー食堂や屋台が並んでいることで知られていて、今回紹介するバーブオイ以外にもコムガー屋が数多くあります。ただし、バーブオイはとりわけ人気があるようです。

創業60年の老舗「バーブオイ」

バーブオイは創業60年続く老舗中の老舗。日本と異なり、ベトナムは抗仏戦争やベトナム戦争など、陸での戦闘が長く続いていて、また社会主義であるため、60年も続いている店というのは異色。今も昔も親子代々で店を守ってきたとのこと。しかもコムガー一本というのだから驚きです。

ホイアンで一番おいしいコムガーを食べよう

コムガーとはチキンライスのこと。コムはご飯、ガーが鶏となります。基本的な作り方は同じですが、チキンライスが鶏出汁だったり、ターメリックで色付けしていたりと、店によってスタイルは何パターンかあります。

バーブオイのコムガーはターメリックで風味付けされていて、やさしい香りが漂うのが特徴。さらにスライスオニオンや幾種の香草を鶏肉と添えてできあがり。これが代々守ってきた、他店では決して真似できない秘伝の味とのこと。

鶏肉は蒸し鶏。ほろほろと柔らかくて大変美味。骨付きも含まれていますが、ベトナムではこれが普通。一皿3万5000ドン。日本円に換算すると約175円という安さです。

ベトナムは物価安ですが、世界遺産のような観光地はやはり値段が上がります。そんな中、バーブオイのコムガーは現地人に合わせた価格設定なのが嬉しいです。

各テーブルに置いてあるのがこちらの薬味。カボスと唐辛子、サテなどが用意されています。ちょっと味が薄かったり、辛いのが好きな方は、こちらを使って味に変化をつけてください。ちなみに、ベトナム人は唐辛子を少し齧ってからご飯を食べるのが普通です。試してみてはいかがですか。

ベトナム人がこよなく愛するコムガーに旅情緒を感じよう

バーブオイは昼時になると行列ができるほどの人気振りとなります。落ち着いて食事をとりたい方は、昼時を外しての来店がおすすめ。ただ、ベトナムの下町風情を体験するには、食堂に行くのが一番の近道でもあります。あえて、昼に行って、彼らの生活の様子をうかがうのも楽しいかもしれませんね。

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名称：バーブオイ Ba Buoi
住所：22 Phan Chu Trinh St. Hoi An
営業時間：11:00～21:00