2018年2月16日はベトナムの旧正月。「テト」と呼ばれる正月で、今年は20日前後までがテト期間となっています。今年も例年同様フラワーロードで現地人は大賑わい。
旅行者も物珍しい様子でカメラのシャッターを切っています。あちらこちらに伝統服のアオザイ姿のベトナム人を見ることができる唯一の期間なので、是非旅行者も積極的にフラワーロードに繰り出してみてください。今回はホーチミンからお届けします。
ホーチミンのフラワーロードは毎年恒例のグエンフエ通り
フラワーロードは全国各地で開催されますが、基本は毎年同じ場所で特設されます。ハノイであればホアンキエム湖周辺の遊歩道、ダナンであればバクダン通り、そして、ここホーチミンではグエンフエ通りで実施されます。
グエンフエ通りは観光客の目抜き通りでもあり、雑貨店が並ぶドンコイ通りの隣を通る一本道。ホーチミン人民委員会庁舎から幅広い遊歩道がサイゴン川まで伸びています。
フラワーロード開催期間中は遊歩道を挟む車道も車両通行止めとなり、完全な歩行者天国となります。通りには多種多様な花々が咲き誇るだけではなく、ベトナムの伝統にちなんだイベントや模型も展開中。
大きなノンラー(三角帽子)や戌年にちなんで、アオザイを着た犬の象や彫刻も見ることができます。ベトナムにも干支があり、今年は日本と同じ戌年となります。
グエンフエ通りでベトナムらしい正月を満喫
こちらも毎年恒例の「ブックフェア」。FAHASAという国内最大手の書店が実施していて、炎天下の中パラソルの下で本を物色・立ち読みする子供たちで賑わっています。
人気のコミックはワンピースやナルト、クレヨンしんちゃんなど。しっかりとベトナム語に翻訳されています。日本文化もしっかりと浸透しているようで嬉しいですね。
通りのあちらこちらに立つ大きな一眼レフを提げた男性たち。こちれはカメラマンです。ベトナム人はどこいっても自撮りをするのが常ですが、このようなイベント事では、プロのカメラマンたちも出動。一枚100円程度で撮影してくれますし、日雇いで連れて歩くことも可能。
ベトナムといえば、フランス文化が残るオープンカフェが人気。グエンフエ通り沿いのカフェやレストランではどこも店頭の道端にパラソルの咲いたテーブル椅子を設置して、オープンカフェを営業中。どこのカフェも満員御礼です。
ベトナムではイベントがあるところに屋台あり。当然のようにあちらこちらに屋台も出没しています。アイス、串焼き、ドリンク、スナックといった屋台が10メートルおきにありますので、旅行者は屋台グルメも堪能していってください。
お土産を探している方は、御覧のような伝統服を纏ったスタッフがいるお店をのぞいてみましょう。ここでは木造りの手工芸品を買うことができます。キーホルダーやでんでん太鼓、孫の手に調度品といったものが並んでいます。
また、中国文化の一端である習字も伝統の一つ。漢字ではなくローマ字で書くのでなんだか違和感がありますが、こちらも頼めば好きな言葉を筆におろしてくれます。
ベトナムの正月は日本とは雰囲気がまるで違う
今回紹介したことからも分かるように、ベトナムのお正月は日本とはまるで雰囲気が違います。厳かに静かに過ごそうと考える日本とはことなり、ベトナムは華々しくお祭り騒ぎをするのが基本の過ごし方。
ベトナムのお正月は昔の暦となるので、日本とベトナム双方のお正月を体験することが可能。2月にベトナム旅行を計画されている方は、是非ベトナムの一風変わったお正月を満喫していってください。