ベトナムに旅行に来たら、もしかしたら彼らと一緒にお酒を飲む機会もあるかもしれません。人見知りのないベトナム人は、レストランで食事をしている旅行者を見つけて、珍しがって声をかけてくることもしばしばあります。また、ベトナムに中長期滞在しているのであれば、それだけベトナム人と接する機会も多くなりますので、ひょんなことから飲みに誘われることもあります。
そこで、今回はベトナム人とお酒を飲む際の豆知識をご紹介したいと思います。
ベトナム人は大のビール好き
ベトナムのビール消費量は東南アジアで一番。確かに平日からお酒を飲んでいるベトナム人をそこかしこで見ることができます。会社帰りに同僚や友人と一緒に飲み屋でビールを飲むことはもちろん、上司や社長が誘うこともしばしば。
ベトナムではより深い人間関係を作るために、しばしばビールがあてがわれます。親戚一同(数十人)が参列するベトナムの結婚式では、新郎新婦は数十のテーブル一つ一つを回って参列者とビールで乾杯するのが習慣。また、「喧嘩したときもビールで仲直り」をするのもベトナムならでは。飲み屋ではしばしば喧嘩が起きることもありますが、その際も見ず知らずの他人が中に割って入って、「ほら、乾杯しろ!」とジョッキを持たせて事なきを得ます。
流行りはビアクラブ
ベトナムではホーチミンを中心にビアクラブが非常に人気。ハノイやニャチャンといった観光エリアではビルの屋上のスカイバーでお酒を飲むこともできます。ビアクラブでは大音量のDJのリズムに乗ってビールを飲むのが普通。日本でクラブといえば一部の若者向けのたまり場ですが、ベトナムでは年代性別問わず会社帰りなどで気軽に足を運ぶことができます。
ビアクラブでは通常の食事をすることもできますし、誕生日パーティーをここで開く団体もいます。ベトナム人にとってはかなり身近な存在で、ホーチミンの中心エリアには特に多くあります。旅行でホーチミンに来たら一度楽しんでみてください。ビール一杯で長いできますし、陽気なベトナム人が声をかけてくれることもあるでしょう。
ベトナム産のビールで乾杯!
ベトナム人はウォッカやカクテル、ワインなどもよく飲みますが、団体での飲み会の場合は基本はビールとなります。ウォッカは中高年世代に支持されています。旅行者ならば是非飲んでほしいのがベトナムの地ビール。有名どころは333(バーバーバー)、サイゴンビール、ハノイビールは誰もが知る銘柄です。味は薄くてのど越しはやわらかいのが特徴。ベトナム人はさらにジョッキに氷を入れて薄めるので、ビールが苦手な方も意外と飲めちゃいます。
ベトナム産以外で人気のビールはハイネケンとタイガー。そして日本産。日本のサッポロは数年前にベトナムに進出し、現在ではどこの店でも扱っているほど。
ベトナムでは目上の人が会計を持つ
また、覚えておきたい豆知識は、「ベトナム人は基本的に割り勘はしない」ということ。友人同士であればシェアをしますが、その中に目上の人がいたら、その人がすべての支払いを済ませるのが普通です。また、ベトナムには「誘った人がお金を払う」という習慣も根強くあります。例えば自分の誕生日にパーティーを開く主催者は自分。そして、知り合いレストランに招待することになりますが、その際のお会計は誕生日主である自分となります。「一緒に飲みにいこう」と気軽にベトナム人を誘ったら、まさか自分がすべておごることに......なんてこともあるかもしれないので注意してください。