ベトナムの夜の観光スポットで必ず足を運んでほしいのが、「ナイトマーケット」です。日本の縁日のような夜の雰囲気はやっぱり格別の楽しさがあります。ナイトマーケットはベトナムの町のいたるところで開催されていますが、ホーチミンで旅行者が行きやすいのはベンタイン市場周辺で開催されるマーケットのみ。
今夜も旅行者で盛り上がるホーチミンのナイトマーケットをご紹介します。
夜のベンタイン市場
ナイトマーケットがはじまる夜の18時30分頃のベンタイン市場の様子。特にライトアップもされなく、古き良き雰囲気が漂っています。市場はフランス統治時代に造られた遺産で、2014年には創立100年を迎えました。ベトナム戦争で主要の遺産が壊滅状態になったベトナムにおいて、100年の歴史を持つ建築物は非常に稀となります。
市場周辺の様子。バイクに乗った現地人でいつも御覧の人だかりとなっています。こちらはベンタイン市場で働くスタッフの帰りを待つ家族の人たちです。ベトナム人は仕事や学校、塾の帰りで男性は奥さんや子供をバイクで送迎するのが普通。ベトナムの昔からある習慣をこんなところで見ることができます。
旅行者なら毎日でも行きたい!
ナイトマーケットは確かにベトナムの町のいたるところで開催されていますが、旅行者が行きやすいところとなると限られているほか、また毎日開催されているところはそれほど多くはありません。最近は週末の土日ないし金曜を含めた3日間のみ開催のマーケットも増えてきました。
ベンタイン市場周辺のナイトマーケットの魅力は、何と言っても「観光エリアのど真ん中」にありながら、「毎夜開催」という点です。もう十数年毎日開催されていて、旧正月以外はほぼ毎夜盛り上がりを見せています。2017年はホーチミンでは続々と観光スポットが生まれました。ウィークエンドマーケットやセンスマーケットは新たなショッピングスポットとして。また夏からはバックパッカー街のメインストリートであるブイビエン通りが週末歩行者天国になりました。それでもこちらのナイトマーケットは毎夜大盛況。旅行者の人気振りをうかがうことができます。
ベトナム料理にシーフードは外せない!
ベトナム料理にはたくさんの魚介を素材に使った料理があります。また、シーフードをメインとした料理以外にも、魚やエビを発酵させた調味料を使うなど、昔から培ってきたベトナム人の知恵の結晶を楽しむことができます。
ベトナムの魚介には川のものと海のものとがあります。川の魚介はメコンデルタ地方で獲れるものが大半で、川魚やカニをおいしく食べることができます。川魚はクセがあるものが多いので、下味したり、ディープフライで揚げたりして臭みをとるのが一般的です。魚はどの種類も非常に安いのですが、日本には見られない種類も多くあります。いろいろ試してみるのがいいでしょう。
雑貨天国をひとしきり味わえる
ナイトマーケットには雑貨を扱う夜店がたくさん並びます。ベンタイン市場周辺という立地柄、客はほぼ外国人なので、お店もお土産向けの雑貨店がほとんどです。同じ雑貨でも昼と夜では全く違った印象を受けるから不思議です。気温も低くなっているので、ゆっくりと時間をかけてお土産を探すことができるのもナイトマーケットの魅力です。
2018年も変わらぬ賑わいを見せます
毎年著しい発展を見せてくれるベトナム。しかし、中には昔から変わらない習慣や風景もあります。その2つを同時に見ることができるのがベンタイン市場となります。ナイトマーケットは現在では単なる観光スポットではなく、ホーチミン観光の象徴。観光のハイライトとして、是非心行くまでお楽しみください。