2017年の日本は例年よりも早く冬に入りそうな雰囲気がありますね。そうでなくとも、11月からは徐々に肌寒い日が増えてきて、温かい夏の陽気が恋しくなってきます。しかし、12月の師走も終わりに近づくと、年末には大晦日とお正月といった大型連休が待っていますし、2月、3月は学生旅行・卒業旅行のシーズンにも突入します。
そこで、今回は日本の冬の季節に行きたいベトナムの南国都市をご紹介したいと思います。日本の冬からちょっと逃げ出して、南国バカンスを楽しんでしばしの充電をしていくといいでしょう。
雨季が明けたビーチリゾート「ニャチャン」
南北長いベトナムでは、ところによって気候が異なり、実は中部ダナンのある沿岸地域はまだ雨季が続いています。乾季に入る北部と南部ですが、北部は同時にベトナムの冬がやってきて、日本ほどではありませんが、寒波が訪れ、ジャンパーを着こんでの観光となります。そこで、おすすめなのが中南部と南部。ニャチャンは12月以降になるとぐっと降水量と雨降りの日が減りますし、仮に雨に降られたとしても、気候は南国なので忘れかけていた陽気を肌で感じることができます。
ニャチャンはホーチミンから国内線で行くことができますので、滞在に余裕がある方は、1日でもホーチミンを観光するのもいいでしょう。またニャチャンはベトナムきってのビーチエリアですが、それ以外にも名所は多々あります。泥温泉や遺跡巡り、景勝地、テーマパークなど、子供から大人、カップルまで楽しむことができるのが魅力。いずれも屋外スポットとなるので、降水量の多い9月から12月の時期よりも、12月以降に訪れるのがおすすめです。
ベトナムの発展を見る。「ホーチミン」
言わずと知れたベトナム最大の観光都市ホーチミンも、日本の冬の時期は乾季に該当します。もう少し具体的にいうと、ホーチミンの雨季は11月から12月頃にピークを迎え、その後徐々に雨降りの日は減少していきます。日本の年末年始や1月から3月の真冬の時期は、ホーチミンは乾季の真っただ中としてセミが鳴くほどの陽気となりますので、まさに常夏の東南アジアらしい旅行をおくることができるでしょう。
特に1月から2月にかけては、ベトナムは旧正月の時期となります。多くのお店が閉まるので、この時期にあえて行くか外すかは考えどころです。また、2月はベトナムでもバレンタインデーがあり、男性も女性もどことなくそわそわしている様子をうかがえます。日本でも慣れ親しんだイベントを海外で客観的に見てみるのも面白いでしょう。
アイランドでバカンスをおくる。「フーコック島」
リゾートアイランドでひと冬を過ごそうとお考えであれば、「フーコック島」が断然おすすめ。フーコック島はメコンデルタ地方に属する離れ小島で、ホーチミンから国内線で1時間で行くことができます。気候は年間を通して常夏で、ホーチミンとほぼ同じ気候となっています。なかなか日本から行く旅行者は多くありませんが、徐々に認知度が高まっていて、欧米人観光客の姿はよく見かけるほか、ベトナム在住外国人にとっては日本人も含めてお馴染みのプチリゾート地となっています。
「フーコック島で見ることができるサンセットは、ベトナムで最も美しい」と言われています。タイランド湾に沈み、辺り一面が橙から紫、青、そして暗闇へと落ちていく様子はまさに自然の神秘。フーコック島のどこの場所からでも美しいサンセットを見ることができるのも魅力。日本では雪がちらつき寒波が襲っている中、半袖サンダルの格好で夕日を贅沢に見やるのは何とも代えがたい贅沢ではないでしょうか。
オンザビーチでバンガローに宿泊。「ムイネー」
ムイネーは欧米人や在住者にとっては高い知名度を持つベトナムのリゾート地。最寄りに空港がないので、行くためにはホーチミンから5時間ほどかけてバスで行く必要があります。ただ、その時間をかけて行く価値は必ずあります。まず、ムイネーの気候はホーチミンとほぼ同じ。12月頃から旅行シーズンが到来して1月から3月頃は観光に最適なシーズンとなるでしょう。また、ムイネーではオンザビーチに面したバンガローやホテルに宿泊するのが人気。敷地内に海があるのも普通ですし、部屋を出て歩いて5秒で砂浜に着くような立地はムイネーならではです。
ムイネーの名所はほぼすべてがアウトドアとなりますので、雨季の時期に行くのは好ましくありません。日本の冬の時期に真夏の陽気を浴びながら、名物の砂丘を歩く。そんな異国情緒を思う存分満喫していってください。また、近年は5つ星ホテルのシーリンクスビーチリゾート&ゴルフが話題。ムイネーの海に向かって放つような爽快なゴルフ場をラウンドできます。
バカンスを満喫する際のポイント
日本の冬の時期はベトナムでのバカンスがおすすめ。覚えておきたいのは、「日本とのギャップが大きい方が満足度が高くなる」というもの。海外旅行が好きな方の多くが口をそろえて言うように、気候、文化、言語、習慣、風景などが日本のそれと異なれば異なるほど、異国情緒を感じ、それは"非現実的な時間"として楽しむことができます。ベトナムを旅先として選ぶ際は、日本の冬とは真逆のエリアを選んでみるといいでしょう。