ホーチミンで最もメジャーな通りといえば、ドンコイ通りとその周辺ですね。お洒落な雑貨店や外国人向けのレストラン、スパなどが並ぶような道で、「ホーチミンの銀座」などとも呼ばれています。今回紹介するのは、もう一つの目抜き通りである「ハムギー通り」。現地人にとってはドンコイ通りよりも利用されている人気の大通りです。
アクセス
ハムギー通りは東西を走る大通りで、ドンコイ通りの南。ドンコイ通り並行して走る隣の道がグエンフエ通りで、ハムギー通りはそのさらに向こうとなります。トンタッティエップ通りやフエントゥックカン通り、トンタッダム通りなどを挟んだ南側なので、観光がてら立ち寄ることもできます。
また、同通りはサイゴン川を始発に、ベンタイン市場前のロータリーまで続いていますので、市場に向かわれる方にとっても散歩道となります。
オールドマーケットをのぞいてみて
2017年初頭に閉鎖が噂されたトンタッダム通りのオールドマーケットですが、2017年10月現時点ではまだ根強く毎日営業しています。こちらはオールドマーケットと呼ばれていて、昔から続く青空市場。数百のお店が並び、日用生活雑貨を中心に幅広い商品を手に入れることができます。グエンフエ通りからトンタッダム通りのこのマーケットを散歩がてら歩いてハムギー通りに出るのも観光ルートとしてはおすすめです。
現地人にとっては交通の要所
ハムギー通りは1区の中ではナムキーコイキア通り(空港から1区までを繋ぐ)と同等の広い道幅を持つ通りです。中央にはバス停もあり、空港から路線バスにのった方にとっての終点でもあります。バスは現地人にとっての主要インフラ。まだ電車が通っていないベトナム人にとっては、20~30円程度で乗れるバスは非常に重宝されています
旅行者はベトナムの道に不慣れなので、道路を横断するときは細心の注意を払ってください。特にハムギー通りは他の道よりも交通量が多い上、車やバスも多く走ります。日本では歩行者優先で簡単に停まってくれますが、ベトナムは逆。歩行者よりバイク、バイクより車、車よりバスといった風に大きいものが優先されます。ですので、車などは歩行者のために停まってくれませんので、こちらが見計らって少しずつ歩くしかありません。
この人だかりはいったい......
見てください、この人だかり。商店の前には多くの現地人が溜まって列を作っています。このお店は現地人なら誰もが知っている人気のお店。何を売っているのかというと、こちらは「輸入食品」を主に扱っています。安いのか目新しいものが売っているのか、人気の秘密はよくわかりませんが、大体毎日こんな状況です。日本のお菓子も売っていますし、スイスやベルギー産のチョコレートなども。またアメリカや韓国、日本産のベビー用品もあります。
現地人にも外国人にも人気の食堂「ニューラン」
以前ベトカン王で紹介したこともある人気の食堂「ニューラン」。生鮮食品やパンのお店としても知られていて、豚肉とバインミーは絶品と現地人は言います。また、2017年10月4日は中秋節。日本と同様月餅を食べる習慣があり、ニューランの月餅を買うために多くの人が行列を作っています。このニューランがあるのも、ここハムギー通り。ニューランの正面には観光スポットとしても話題のビテクスコフィナンシャルタワーが聳えています。
若者に人気のお店に入ってみては
ハムギー通りは現地の若者に人気のお店も並んでいます。例えばカフェでいえば、女子中高生に爆発的人気を誇るHOT&COLD。台湾発のバブルティーの火付け役となったカフェチェーン店で、いつ行っても女子学生で賑わっています。ちょっと大人の雰囲気を楽しみたいのであれば、Den da cafeがおすすめ。クラシカルな雰囲気の中で飲むコーヒーは深い味わいがあります。
また、近年の流行りである「ビアクラブ」もこの通りにいくつかあります。立ってビールを飲みながら大音量のDJに身体を揺らす。日本だとクラブに相当し、若者向けのたまり場ですが、ベトナムでは中高年世代もビール好きならみんなが利用します。
ハムギー通り沿いのマッサージ店は要注意
最後に注意事項ですが、同通りにはマッサージ店が並ぶ一角があります。こちらの利用は注意が必要です。すべてのお店がそうではないでしょうが、多額のチップを要求されたり、性的行為の斡旋があったりとトラブルが相次いでいます。自分で解決できない旅行者は利用しない方がいいでしょう。