ベトナムでは古くから"町スパ"、"町サロン"なるものがあります。路地裏に広がる住宅地に寄り添うようにあるガラスドアの小さなサロンがそれです。そこは近隣住民が足しげく通う女性の嗜みの場。毎日行く女性も多くいます。そういった町スパではマニキュアやペディキュア、ヘアスパ(頭と顔を洗う)をうけることができます。
しかし、町スパはそこに住むベトナム人のためのスパで、旅行者は行くには敷居が高いです。そこでおすすめなのが今回紹介する「ベラネイル」。町スパが観光エリアの中心に進出し、観光客向けに発展した清潔なスパサロンとなります。
アクセス
ベラネイルの場所はホーチミン1区の中心。ガイドブックでも必ず紹介されている「パスタ―通り」となります。パスタ―通りまでは市民劇場もしくはベンタイン市場から行くのが近く、同スポットを結ぶレロイ通り、もしくはレタントン通りと交差点にぶつかります。
ベラネイルの前後で雑貨店に立ち寄るのもいいでしょう。同店の並びにはいくつもの雑貨店があり、いずれも旅行者に人気のスポット。洋服のオーダーメイドの専門店もあります。
清潔な内装
内装はいたって清潔で、1階と2階がマニキュアとペディキュア、3階がまつ毛エクステンションとボディマッサージルームとなります。写真上はマニキュアとペディキュアルーム。座席はアームチェアで電動マッサージも楽しむことができます。
1階と2階を繋ぐらせん階段は西洋風で不思議な趣があります。ホーチミンは100年間フランスの植民地でした。そのため、現在でもあちらこちらに西洋建築の建物がうかがえますし、新しく作る建物もこのようにコロニアル建築を導入する店もいまだに多くあります。当時フランスはベトナムだけではなく、ラオスやカンボジアも手中におさめインドシナ半島を形成しました。その中でもとりわけフランスの文化が染みついているベトナムならではといえるでしょう。
こちらはボディマッサージルーム。個室はありませんが、カーテンで仕切ることができるのでセミプライベートとなります。カップルでも友人同士でも楽しむことができますし、施術中は南国を思わせるBGMが流れているので、都会の真ん中にいながらにしてベトナム旅行らしいリゾートな気分を満喫することができます。
こちらはまつ毛エクステンションの施術ルーム。簡素な作りとなっていますが、こちらも3つあるベッドいずれもカーテンを引いてセミプライベート空間を作ることができます。まつ毛エクステンションのサービスを提供するサロンはほとんどないので、一段綺麗な自分を写真におさめたいと考えている方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
マニキュアとペディキュアを楽しむ
メインメニューはマニキュアとペディキュア、そしてポリッシュとなります。マニキュアは手、ペディキュアは足、ポリッシュはネイルとなります。日本語メニューもありますのでご安心ください。基本マニキュアだけを選ぶと、ネイルはなく爪のお手入れだけとなりますので、少し日本とは解釈が異なるかもしれません。
マニキュアとペディキュア両方のセットコースを選ばれた方は、時間短縮のため同時に行うので、セラピストが2人つきます。なんとも贅沢な様子です。
また、女性の中には「ベトナムのマニキュア技術ってどうなの?」と不安視されている方もいるかもしれませんが、ご安心下さい。現地在住の日本人女性が口をそろえて「技術は日本と変わらない」、「ベトナム女性は手先が器用なので、もしかしたら日本人よりもうまいかも」と言います。
実はベラネイルのオーナーはベトナム系アメリカ人の奥様とアメリカ人の旦那様。主要の化粧品などはアメリカから直輸入していることもあって、品質は折り紙付き。
写真上のこちらはオレンジエキス。VIPコースなどで漏れなくうけられるサービスで、オレンジのビタミンCをしっかりと足に浸透させすべすべの肌にしてくれます。
おすすめはマッサージが付いたコース。ベトナムといえばマッサージ大国ですので、是非肩や首、頭のマッサージがセットになったコースを選んでください。また、マニキュアやペディキュア以外でも旅行者にはマッサージに定評があります。ボディマッサージ、フットマッサージ、フェイシャルマッサージのセットメニューもお得に用意しているので、パスタ―通り散策の道中にお楽しみください。
おすすめのモデルコースとしては、ドンコイエリア、もしくはベンタイン市場の観光を楽しんだあとにパスタ―通りに入り、60~90分の爪のお手入れないしマッサージを満喫し、その後は同通りの雑貨店を巡るといいでしょう。
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名称:ベラネイル(Vera Nails)
住所:67 Pasteur St. Dist.1
営業時間:9:00~22:00、月曜は10:00~20:00