ムイネーはベトナム中南部、ホーチミンから長距離バスで6時間程度で行くことができます。寝台バスも発着しているので、6時間といってもそれほど苦ではありません。
今回は、そのムイネーのメインストリートであるグエンディンチウ通りの傍らに広がるムイネービーチが舞台。とあるスポットでは、毎朝早朝に網漁をみることができます。もしその気があれば実際引いてみる体験も可能。そしてその後は砂浜でシーフードの食べつくし。南国ならではのビーチリゾートライフをお楽しみください。
網漁に挑戦
グエンディンチウ通り沿いにはコテージがいくつも並んでいて、その一角の砂浜では毎朝御覧のような網漁をやっています。数十人の大人子供が網を引っ張っている様子はなかなか見応えがあります。網漁を見たことがない人も多いかと思います。是非見逃さないように。ただし、開催時間はかなり早く、5時過ぎからとなります。
よくよく見ると、こんな小さな子供も網を引っ張っています。大人のお手伝いですかね。子供たちは綱引きのように遊び感覚で楽しんでいる様子がうかがえます。穏やかな朝のはじまりには申し分ない光景。
網は数十分かけて徐々に引き揚げられていきます。男性が掛け声を出し、ノンラーを被った女性陣が一斉に引っ張る。全体を見てもやはり女性が圧倒的に多いです。ベトナムでは昔から女性が力強く生きている様がうかがえ、一家の大黒柱は夫ではなく妻であるという考えが普通。男性はどちらかというと何事にも消極的です。
網をすべて引き揚げると、次は網にかかった魚介とゴミを区分けする作業をはじめます。ここで獲った魚やエビ、カニに貝といった魚介はその場で売買されます。参加している人は食堂や市場を営む人たちです。残った魚介は業者が市場まで持っていってすべて売りさばきます。
ちなみに、引き揚げた魚介は一般の旅行者も買うことができます。ここで買った魚介は、近くに建つ海の家?で調理してくれます。
網漁で獲った魚介でシーフードを食す!
砂浜には御覧のような小さな海の家があります。ここで別途お金を払えば、買ってきた魚介を調理してくれます。また、この海の家をきりもりしているおばちゃんも先ほどの網漁で魚介を仕入れているので、おばちゃんから買うことも可能。
おばちゃんはどうやら大量のカニを仕入れた様子。1キロ25万~30万ドンで買うことができます。そこらへんの食堂やシーフードレストランで食べるより、はるかに安いです。
この時点で時刻は朝の6時半頃。少々小腹が空いてきたので、早速いただくことにしました。
おばちゃんが焼いてくれている間は、筆者は砂浜に並ぶデッキチェアに寝そべって待つことに。七輪で網焼きしているので、時間は多少かかりますが、できあがったものから運んできてくれます。さすがにまだ朝の早い時間なので、筆者以外海水浴客はいなく、目前の海は独り占め。もちろん砂浜に並ぶデッキチェアも。なんとも贅沢です。
11個で焼く4万ドン程度。日本円にすると200円と格安です。ベトナムと日本と比べると、安い魚介と高い魚介の種類が違うことが分かります。一般的に屋台や産地直送している魚介はどれも日本よりも安いですが、サケやマグロなどは外国から輸入しているので、日本で買うより高くつきます。
網漁のスポットを探そう
浜辺でシーフードを楽しむだけであれば、グエンディンチウ通り沿いであれば、いたるところで食べることができます。もし網漁も見学したいのであれば、宿泊先ホテルのスタッフに場所を聞いてみるのがいいでしょう。
ビーチリゾートの中でもムイネーは素朴な港町風情がまだまだ残っています。旅行先では、是非彼らの生活風景も見学していってください。