ダラットはフランス統治時代にフランス軍によって開拓されました。フランス軍はこのダラットを保養地、避暑地として重宝したとされています。ダラット駅からチャイマット村を通る線路は、現在では観光名所の一つにもなっていますが、こちらも当時フランス人が造ったもの。実際はさらに先もあり、フランス人が行く病院なども建てられましたが、線路の設計上難があり、すぐに廃線となりました。
このように、フランス由来の建物はダラットの市街地でいたるところで見つけることができます。そして、カフェ文化もその一つです。オープンエアのテーブル席でゆっくりとティータイム。そんな気品あふれる時間がベトナムの習慣にあるのは、実はフランス人のおかげです。
今回紹介する「ブルーウォーターレストラン」は、現地人はもちろんベトナム人・外国人旅行者ともに人気のあるカフェレストランです。かつて呼ばれていたフランス領インドシナらしいゆっくりとした時間が流れているお洒落カフェです。
アクセス
場所はダラットの中心市街地に広がるスアンフーン湖の畔です。スアンフーン湖へはダラット市場からハイバーチュン通りを南下すると見えてきます。湖に当たったら左に曲がり、あとは湖に沿って歩くだけ。徒歩だと少々距離がありますので、タクシーもしくは自転車をレンタルするのもいいでしょう。
お店の入れ替わりが激しいダラット市街地のカフェレストランですが、このブルーウォーターレストランは何年も前から営業しています。現在ではガイドブックにも度々紹介される定番の観光スポットとなっているようです。
ここはフランス?湖畔のオープンエア席でくつろぐ
ブルーウォーターレストランは屋内席と屋外席があります、屋内席はシンプルな内装で200人以上収容できるテーブル席が配置されています。ただし、いつきても屋内にお客の姿はなく、みなさん屋外のオープンエア席を狙っています。
もちろん筆者のおすすめも外の湖に沿って並ぶオープンエア席です。席数は数多いので、きっといい席を確保することができるでしょう。
ごらんの写真だけを見たら、とてもではありませんがここがベトナムと思う人はいないでしょう。フランスやイタリアの一角にあるお洒落カフェ、といったところではないでしょうか。それがこのブルーウォーターレストランの魅力。かつてインドシナと呼ばれたフランスとベトナムとが調和した異色の文化。その一端をここで実感することができます。
ダラットの象徴でもあるスアンフーン湖を間近で望み、大切な人と寄り添って愛の時間を育む。それがダラットのカフェでの過ごし方。恋人の聖地と呼ばれる所以でもあります。16時頃では辺りがオレンジ色に染まる夕日の町を見ることができます。夕日が湖に反射して橙が広がる光景は、時間も忘れる美しさがあります。
また、ダラットは標高が高い場所に位置する町なので、日中でも日差しはホーチミンやハノイと比べると弱いです。紫のパラソルがいい感じで日陰を作ってくれているので、日向ぼっこにも最適です。
ティーもしくは名物料理を
こちらはアーティチョークティー。ダラットの特産です。アーティチョークは茎の長いブロッコリーのような植物で、欧米では健康食として飲まれています。日本では気候柄栽培ができないので、アーティチョークを知らない人も多いでしょう。
ベトナムのスーパーに行けば、決まってお茶コーナーにはアーティチョークのティーパックがありますが、そのほとんどはダラットが産地です。
ダラット観光で食べておきたい名物といえば、「イノシシ肉」、「シカ肉」、「うさぎ肉」です。ベトナムでは全国的に牛、豚、肉、ヤギ、カエルなどを食べることはありますが、イノシシなどはベトナム人も食べなれていません。ここダラットではバーベキューレストランもベトナム人旅行客に人気なように、肉類が名物として挙げられます。
このブルーウォーターレストランでも、上記3つの名物はいずれも扱っています。ランチ、もしくはディナーに来るのもいいでしょう。もしディナーであれば、夕日を眺めながら食事をとってほしいので、少し早めの食事をおすすめしたいところです。
<DATA>
名称:ブルーウォーターレストラン(Blue Water Restaurant)
住所:2 Nguyen Thai Hoc St. Da Lat
営業時間:6:00~24:00