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一泊二日。リゾートの町ムイネー旅行

中南部ムイネーはホーチミンから気軽に行けることもあって、主に行動範囲の広い欧米人旅行者に人気のリゾート地です。ただ、最近は日本人もツアーよ り個人行動が好むようになってきてから、徐々にムイネーで日本人の姿を見かけるようになりました。日本人にとってはまだまだ穴場のリゾートエリアですが、 港あり、砂丘あり、ビーチありと、普段の日常から離れた滞在を過ごすことができるはずです。

今回は、ホーチミンから行く一泊二日のムイネー旅行をご案内したいと思います。決して弾丸というほどの過密スケジュールではないので、是非参考にしてみてください。

6:00~:バスにてホーチミン~ムイネー

寝台バスを手配すればかなり楽

バ スは1区のデタム通りからフンチャンバスという長距離バスが毎日定時運行しています。こちらは寝台バスとなります。ムイネーまでは6時間あるので、寝台バ スを手配できればひと眠りで現地に到着です。また、こちらは全席指定席で、なおかつ運賃は片道700円から800円程度と格安です。

今 回は朝の6時出発と仮定していますが、深夜発でも可能です。ただし、その場合現地に着くのは4時や5時となりますので、ホテルのチェックインができない場 合があります。その場合はグエンディンチウ(Nguyen Dinh Chieu)通り沿いのゲストハウスで一休みしましょう。

12:00:ムイネー到着

ムイネーのメインストリート

フ ンチャンなどバスで行く場合は、必ずファンティエットの町を通過します。ファンティエットの市街地からムイネーまではさらに30分ほどかかります。町は何 もなく、バックパッカーをときおり見かけるていど。もし興味があれば、ファンティエットで降りて、町を散策したあとはタクシーでムイネーに向かいましょ う。

朝の6時にホーチミンを出れば、ムイネーに到着するのはお昼。まずはホテルのチェックインを済まして小休止をしましょう。

移動手段

流しのタクシーを捕まえるのには困らない

現 地の移動手段ですが、主に2つ。バイクをレンタルするか、もしくはタクシーです。バイクの場合は出費は節約できますが、ライセンスを持っていない場合は公 安警察に捕まる場合があります。その場合は見逃してもらう代わりに100万ドン~200万ドンの賄賂を要求されます。外国人は特に目をつけられますので、 自己責任でお願いします。

タクシーの場合は都度料金が発生するのが欠点。途中ちょっと立ち止まって眺めたいような風景も通過してしまいます。今回はバイクをレンタルすると仮定してご紹介します。タクシーに置き換えてもスケジュールに変更はありませんのでご安心ください。

12:30~:フュエントゥックカン(Huynh Thuc Khang)通りでシーフード

素朴な港風景

ムイネーは港町。トゥエントゥックカン通りには、御覧のような無数の漁船が海に浮かんでいる光景を見ることができるスポットがあります。トゥエントゥックカン通りはホテルが並ぶグエンディンチウ通りから続く一本道なので、見逃すことはないでしょう。また、夕暮れ時は現地人の若者のデートスポットにもなっているので、多数のバイクがとまっています。

港風情がある

海沿いの道路には、テーブル椅子を置いた路上の食堂があります。ムイネーにはこ綺麗のレストランはホテル併設のものしかありませんので、特に海鮮料理を食べたいのであれば、基本はこのような店を選ぶことになります。

日中はさすがに暑いが......

また、砂浜に降りると、このように漁師たちが売れ残りの魚介を売っていることがあります。レストランで食べるよりもかなり安いです。また、その場で調理をしてくれて、日陰で食事をすることができます。かなりローカルチックですが、これも東南アジア旅行らしいのではないでしょうか。ここで食べられる魚介は魚、貝、イカ、カニ、エビが主。

13:30~:スイティエン

ベトナムにこんな美しい場所があるとは

食事後に最初に向かうのは「スイティエン」という小川。スイティエンはベトナム語で「妖精」という意味で、妖精の渓流(フェアリーストリーム)と呼ばれています。足が沈むくらいの小川は温かく、靴を脱いで裸足で歩いてください。マーブル模様の石灰岩は非常に幻想的。妖精が本当にいるならば、こんなところで暮らしているのだろうと思うくらいです。

終点には小さな滝がある

片道20分~30分程度で終着点が見え、小さな滝を見てから折り返して戻るルートになります。もし途中で疲れたら、遠慮なく引き返しましょう。ベトナムではここに限らず、小川や沼地には昔から妖精が暮らしていると言い伝えられていることが多く、ホーチミン市内ではテーマパークとして知られているスイティエン公園があります。こちらも公園が作られる前は沼地で、そこには7人の妖精が暮らしていたとされていました。

14:30~:ホワイトサデューン

遥々来た甲斐があったと思える

ムイネーの目玉となる観光スポットは砂丘ですが、黄砂のイエローサデューンと、白砂のホワイトサデューンと2つあります。イエローサデューンはトゥエントゥックカン通りをさらに進むと見えてくるので、気軽に行くことができます。イエローサデューンではプラスティックのソリに乗って砂丘滑りをして楽しむことができるので、比較的若者向け。

一方ホワイトサデューンは少し距離があるので、タクシーで行くよりはオプショナルツアーに申し込んだ方がいいかもしれません。バイクで行く場合は、ガソリンを補充にしてから向かいましょう。

幻想的な風景が広がる

お子様がいるならイエローサデューンの方が楽しめるかもしれませんが、大人の旅行であれば、断然ホワイトサデューンがおすすめ。息を呑むほどの白く清潔な砂丘が果てしなく広がり、空が近くなった気さえします。

こちらはジープもしくはバギーに乗って砂丘を疾走することができます。ジープの場合はドライバーが巧みな運転で砂丘を上がったり下がったり。ジェットコースター気分を楽しむことができます。トゥエントゥックカン通りからホワイトサデューンまでは、約40分くらいの道のりです。

17:00~:夕食

夜は南国リゾートらしい時間を過ごせる

夜はグエンディンチウ通りのレストランを探すのがいいでしょう。どこのレストランにも海鮮はありますし、シーフードにこだわらなければ、多国籍に富む料理を楽しむことができます。また、グエンディンチウ通り沿いには、御覧のようなオープンエアのレストランバーがたくさんあります。生演奏を聴きながら、お酒を飲んで南国のリゾートタイムに浸る。文句なしの時間を過ごすことができるでしょう。

エビは安くないので注意

海鮮を食べたければ、「Mr.クラブ」がおすすめ。値段はリーズナブルで、なおかつ海沿いにあるという絶好のロケーションです。ただ、夜は日によっては潮風が強いので注意も必要。海鮮はエビやカニ、魚はどこの店も基本はマーケットプライスなので、その都度スタッフに値段を聞く必要があります。

ホテル周辺を楽しむ

ホテル・ランカヴォイ

グエンディンチウ通り沿いのホテルには、バンガローがいくつもあります。また、どこも海に面しているので、砂浜まで徒歩5秒、なんてロケーションも叶います。夜の楽しみ方は人それぞれ。レストランバーでお酒に浸り続けるのもいいですし、近くのスパやマッサージ店でエステを堪能するのもいいでしょう。また、コンビニでお酒や夜食を買って、友人や大切な人とバンガローで時間を過ごすのも素敵です。砂浜を散歩してもいいですし、テラスで夜の海を眺めながら愛を囁きあうのも......。

翌日8:00~:サーフィンビーチ

もちろん通常の海水浴も楽しめる

サーフィンビーチでは雨季以外の時期はほぼ毎日国内外のサーファーがここでカイトもしくはウィンドサーフィンを楽しんでいます。近くにはササーフィンスクールもあるので、講習を受ければ初心者でも体験することができます。

外国人も多い

知らない人も多いかと思いますが、ムイネーはカイト&ウィンドサーフィンのメッカ。数年前には世界大会も開催された屈指のサーフィンエリアなのです。サーファーを見てみると、8割以上は外国人でした。

10:00~:チャム塔(ポーハイ遺跡)

かつての海洋国家はここまで勢力を伸ばしていたことが分かる

こちらはチャム塔(ポーハイ遺跡)チャムとはかつて中部から中南部沿岸部に勢力を築いていた海洋国家「チャンパ王国」を指します。チャンパの民は移り住む度に、その場所に聖域を作りました。現在でも中部から中南部の多くの場所にこのような大小の祠堂が建つ遺跡が点在しています。ちなみに、中部のミーソン遺跡はその中でも最大規模を誇り、世界遺産にも登録されています。

ベトナム人とは多少顔つきなどが異なる

チャンパ王国が滅亡してからも、その血筋を引く民は少数民族の一つチャム族として現在でも各地で暮らしています。不定期ですが、このチャム塔にもチャム族の人々が民芸品を旅行客に売るために山を下りてきています。チャム族の方々から直接民芸品を買うことができるのはかなり希少です。お土産としては申し分ありません。

12:00~:ホーチミンへ帰路

正午にムイネーを出れば、ホーチミンへ着くのは18時前後。まだ滞在日数がある方は、そのまま夜のホーチミンを楽しむことができますし、帰国される方も夜の便にはまだ余裕があるはずです。

御覧いただけると分かるかと思いますが、ホーチミン発のムイネー旅行は決して弾丸トラベルではありません。一泊二日で南国リゾートを体験できるのですから、ムイネーは是非おすすめしたい観光エリアです。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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