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お洒落パリ気分を味わうなら2区「タオディエン地区」へ

バイク社会が発達したベトナム。特にホーチミンといった大都市圏では、排気ガスも深刻な問題となっていて、人々はみんな運転時にマスクをつけるほど。旅行者も暴走族のように行き交うバイクの大群に遭遇して、中には辟易する人もいるでしょう。目まぐるしい時間と発展を目にすることができ、これらの風景を「東南アジアらしい」という旅行者はいます。しかし、同時に「もう少しリラックスしたい」、「ゆっくりとした時間をおくりたい」、「リゾート気分を味わいたい」といった方も多くいます。

今回は、そんな方々のためにおすすめのエリア、2区の「タオディエン地区」をご紹介します。

アクセス

洒落た町並みはベトナムとは思えない


ホーチミンの中心から2区のタオディエン地区までは、タクシーで約20分程度。渋滞にはまると40分程度かかることもあります。タオディエン地区はサイゴン川の支流に囲まれているところ。現在はだいぶ発展してきましたが、ほんの十数年前まで2区は沼と草原が広がる湿地帯でした。

2区まではフェリー船が運行していて、人々はバイクごとフェリーに乗って対岸まで行く、といったインフラ状況だったので、なかなか発展できませんでした。しかし、現在では複数の橋がかかり、道路整備も進んだことによって、誰もが気軽に行ける町へと発展しました。ただし、朝の8時~10時、夕方の16時~18時はラッシュアワーとなり、大変な渋滞となります。2区へ行かれる方は、この時間帯を外して向かいましょう。

西洋の町の中身は

ヴィラが建ち並ぶのが普通の町

タオディエン地区は言ってみれば西洋の町。白亜なカフェやレストランが並び、お洒落なブティックショップ、輸入雑貨店などなど。お店の多くは敷地が広く、芝生の上にテーブルチェアを並べてオープンエア席で時間を過ごすことができます。また、プールがついているヴィラのような洋館風の店もしばしば見られます。

7区のフーミンフンは通称コリアンタウンと呼ばれていて、主にアジア人が多く暮らしている一方、ここタオディエン地区はもっぱら欧米人。彼らによる西洋風の町作りがされたというわけです。犬の散歩をしているブロンド女性がいれば、「ダディー!」と駆け走るインターナショナルスクールの子供たち。昼間からビールを傾けている陽気なフランス男性などなど、ベトナムとはかけ離れた風景を楽しむことができるでしょう。

ベトナムらしさも垣間見える

こんなカフェでゆっくりと日向ぼっこするのもいいかも

しかし、ヴィラが建ち並ぶ一方、御覧のようなベトナムらしさもすべてが消えてしまったわけではありません。タオディエン地区が発展する前からここに暮らしていたベトナム人はあいかわらずの生活に馴染んでいます。旅行者ならここでまったりとするのもいいかもしれませんね。

近年はプチリゾートエリアとして、ガイドブックにもこのタオディエン地区が取り上げられてきました。その甲斐あって、最近は日本人旅行者の姿もよく見かけるようになりました。しかし、まだまだお店紹介などは不十分なので、自分の足でお店を見つけることになりそうです。それも楽しいですよね。

カフェでコーヒーブレイクを

カフェで午後のひとときを

タオディエンのカフェはどこも内装にも凝っています。近代的なレイアウトに腰を落ち着かせることができるソファ、どこもパリやロンドンにあるお洒落カフェを想起させます。そんなカフェでおいしいコーヒーを飲みながら、何をすることもなくひとときを過ごす。そんな時間は少なくともストレス社会と揶揄される日本においてはとても貴重。海外旅行にどっぷりと浸かることができます。

また、たいていのカフェは夜になるとバーのような雰囲気に変わります。1区中心部にあるような一昔前の雰囲気や爆音で音楽流れているわけでもなく、ただただしっとりとした夜を過ごすことができるので、大人の女性、男性におすすめです。

雰囲気によって選ぶ3タイプのレストラン

古き良き......といった趣き

タオディエン地区にあるレストランは大きく分けて3つのタイプに分けることができます。1つはこちらの「インドシナ風」のレストラン。インドシナとは、かつてフランスが東南アジアを植民地にしていた時代の呼び名です。フランス領インドシナの中心であったベトナムでは、それまで中国文化の影響を受けていたものが徐々にフランス文化を享受しはじめます。すると御覧のような中国、ベトナム、フランスの文化要素が詰まった内装ができあがるのです。コロニアル建築の建物もその象徴で、店内はこのような中世フランスや古き良き中華世界を彷彿させるインテリアになっています。

料理はベトナム、中華、西洋料理を楽しむことができます。また、ベトナムと中華、ベトナムと西洋が調和した創作料理を出すところもあり、ここでしか食べられない料理は絶対に注文しておきたいところです。雰囲気は非常に静かで落ち着いているので、接待にもよく使われるほか、カップル夫婦の記念日などでも利用したいところです。

白亜のレストラン

とにかくプチパリを堪能したければ、西洋料理レストランに足を運ぶのがいいでしょう。ほとんどのお店はベトナムに魅せられた欧米人が経営しているので、本場の味をそのまま提供してくれます。西洋料理と一概に言っても、その種類はさまざま。フレンチ、イタリアン、ドイツなどなど、普段食べなれたものから、見たことのない料理まで楽しむことができます。

その反面値段は少し高め。タオディエン地区はホーチミン全体を含めても1,2を争う高級住宅街なので、予算もそれに応じて少し覚悟が必要。しかし、日本では通常1万円以上するフレンチも、ここでは3千円~5千円程度で食べることができます。中でもベトナムは昔から鴨料理が盛んなのは好都合。鴨はフランス料理には欠かせない食材で、フォアグラとしても食べられています。安くフレンチ仕立ての鴨料理を食べることができるでしょう。

ベトナムらしさがにじみ出る風景

最後はザ・ベトナムの風景。冒頭でご紹介したように、タオディエン地区はサイゴン川の支流が流れているエリアです。サイゴン川に沿って建てられたレストランでは、雄大な川を眺めながらオープンエア席で食事をとることができます。

料理はベトナム、アジア、西洋など多国籍料理を扱う店が多いですが、これらは旅行者も多く訪れるのでベトナム料理のメニューが多くある印象です。

スパはどこも高級感たっぷり

自分の中でもリゾートらしさを体験できる

まず最初に断っておくと、タオディエン地区内にあるスパはどこも高級です。まだまだ旅行者に知れ渡っていなく、客の大半はセレブの在住欧米人。彼女たちに紛れて、プールサイドのデッキチェアで読書に耽ったり、ヨガ体験、タイマッサージ、オイルマッサージなどをして各々自由な時間を過ごすことができます。


もしタオディエンのスパを利用するのであれば、3時間以上のパックコースを予約して、長い時間優雅に過ごすのがおすすめです。日ごろたまったストレスや疲労、悩みなどもすべて忘れることができます。

タオディエン観光のポイント

上述したように、タオディエンはまだまだ旅行者が少なく、ガイドブックに紹介されはじめたのもここ最近。基本お店探しは自分の足ですることになります。しかし、タオディエンの町を歩いていると、どこのお店も魅力的で目移りしやすいです。それがタオディエンの魅力。気になった店に入ってショッピング。カフェの梯子、レストランで高級料理、スパでセレブ気分、一つでも多く満喫していってください。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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