ムイネー旅行において、必ず押さえておいてほしい通りが、今回紹介する「グエンディンチウ(Nguyen Dinh Chieu)通り」です。グエンディンチウ通りはポーハイ遺跡界隈からイエローサデューンに続くフイントゥックカン(Huynh Thuc Khang)通りに繋がる長い道。海と並行して走る清々しい通りで、旅行者のほとんどはこの界隈の宿泊施設に泊まることになります。今回は、通りを歩くだけで1日満喫できるグエンディンチウ通りをご紹介します。この記事を見れば、きっとこの通り沿いに宿を取りたくなるはずです。
グエンディンチウ通りで楽しめること
グエンディンチウ通りの過ごし方はさまざま。旅行客が求めているすべてのものがあるといっていいでしょう。レンタルバイクもあるので、爽快に風を切るのも可。ただし、バイクは原則免許が必要で、賄賂を求めてくる警察もいるので自己責任でお願いします。グエンディンチウ通りには流しのタクシーが多数走っているので、基本的に移動はタクシーで問題ありません。途中に分岐点はなく、ひたすら一本道なので、どこまでいっても料金は格安。ほとんどのところに100円前後で行くことができます。
充実した宿泊施設
宿泊施設は非常に充実していて、ムイネー旅行者のほとんどはこの通り沿いに宿をとるといっていいでしょう。最近はこの界隈に広大な面積を誇るリゾートホテルも建ち並ぶようになってきましたが、まだまだバンガローの宿が根強い人気。自分だけのプライベートの時間を大切にできるほか、海が目前にあるので、夜の砂浜の散歩もムードがあっていいものです。
宿泊施設は、グエンディンチウ通り沿いに固まっていますので、予約するときも、この通り沿いであれば、どこでもいいでしょう。タクシーで端から端まで行っても200円程度で行くことができるので、仮にホテルの回りに何もショップがなくとも、タクシーで細かな移動をするのもやぶさかではありません。
観光スポットも。「妖精の渓流」を堪能
グエンディンチウ通りには、「妖精の渓流」と呼ばれる水位の低い小川があり、足湯の感覚で散歩することができます。自然にできた切り立った石灰岩に覆われた道は、自然を体感できるスポットとして外国人に人気。そのほか、グエンディンチウ通りをひたすらまっすぐ進めば、漁船が多く停泊する港の風景や、イエローサデューンと呼ばれる広大な砂丘を目にすることができます。
ツアーデスクでオプショナルツアーに申し込む
ツアーデスクがあるのもこの通り。ツアーデスクは基本どこもホテルやバス、エアーなどのブッキング代行も請け負っているので、帰りのバスチケットの入手もここでできます。
ムイネーで人気のオプショナルツアーは、1、白砂漠 2、カイトサーフィン 3、夜のイカ釣りの3つ。1と3は、ジープを1日チャーターして自分たちで行くことも可能です。白砂漠へいう道中は砂道を通るので、タクシーだと断られる場合があります。夜のイカ釣りは、釣れない場合があるのと、暗い空間で乗る船酔いを覚悟する必要があります。カイトサーフィンは現地のビーチで申し込むこともできますが、事前講習があるので、ツアーデスクで申し込むのが無難。
南国でスパ三昧
そして女性ならこれ目当てでベトナムへ来たという人も少なくない「スパ&マッサージ」。グエンディンチウ通りでもたくさん並んでいます。小奇麗なところでは、冷房つきの個室があり、そこでボディマッサージを受けることができます。一方平屋の小さなお店では、フットマッサージ専門店もあり、こちらは格安の料金で楽しむことができます。
いずれにしても、日本では考えられないような料金で体験することができるので、少し贅沢な時間をおくりたい方は、綺麗なスパに足を運んでみるのもいいかもしれませんね。大抵は店頭に料金表があり、そこにプラスしてセラピストへのチップが別途かかります。チップの料金は5万ドン程度が相場。あまり多くあげすぎるのもよくありませんので、極力相場は守るようにしましょう。
多国籍料理&シーフードを堪能
レストランは間口が開け放たれたオープンスタイルが基本。店頭にメニューがありますが、どこもそうメニューに変わりありません。ロシア人を筆頭に外国人オーナーのお店も多数あるほか、客はほぼ外国人なので扱う料理も西洋料理が中心。無論ベトナム料理も定番どころは扱っていますが、ビーフステーキやロシア料理、そしてシーフードがおすすめです。魚介はマーケットプライスが多いので、キロ単位の値段を訊いて、注文する量を決めてください。貝や魚は安いですが、海老やカニはキロ40万ドン(2000円程度)と考えておきましょう。
また、ほとんどのレストランでオイスター(カキ)の扱いがありますができれば生食は避けて、加熱したものをいただきましょう。レストランの多くは冷房がなく扇風機だけなので、うちわを一枚持っていくと助かります。
路上で南国フルーツを購入
グエンディンチウ通りの路上では、写真上のような果物のみを扱う屋台があります。日本でもお馴染みのパイナップルやスイカ、バナナのほか、水レンブ、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツ、ココナッツといった南国特有のフルーツもおすすめ。ホテルに持って帰ってミニバーで冷やして夜に食べるのもいいですが、ナイフを使わないと切れない果物もあるので注意してください。
こちらも購入方法は量り売り。多少の値下げ交渉はできますが、たくさん買ってもそれほど高くはありませんし、屋台によってもそれほどの値段の差は感じられません。気の合う店を見つけましょう。
日用品の買い物は「タップホア」で
日本でも一昔前は駄菓子屋や八百屋に行けば大抵の日用品はありましたね。それと同じように、ベトナムでは写真上のようなパパママストアがいまだに主流。ベトナム語で「タップホア」と呼び、店名はありません。水、氷、お菓子、果物、浴用品、日用雑貨、すべてが揃う心強い味方です。コンビニ以上の品ぞろえなのが魅力ですが、主人は英語が通じないほか、商品にラベルが貼っていないものも多いので、都度値段を訊く必要があります。ベトナム人はだいたいの相場を知っているので、一つ一つ値段を訊くようなことはしませんので、思い切って彼らに倣ってみるのもいいでしょう。
夜のグエンディンチウ通りも格別
グエンディンチウ通り沿いに建つお店は、だいたい夜の22時から24時頃まで営業しています。ディナータイムになるとバーベキューやオープンエアレストランが活発に営業をはじめるほか、スパの売り子も多く見かけるようになります。どこの店もロシア語を強調しているのがムイネーの特徴。地域差を感じますね。
夜になると、どこからともなく聞いたことのなる懐かし歌が聞こえてきます。オープンエアレストランでは、生演奏が開催され、ベトナム人をはじめ、フィリピン人や欧米人によるライブを楽しむことができます。常夏の国でそんな時間を満喫したいと考えている方にとって、ムイネーの夜はイメージ通りの時間を過ごせることでしょう。