ホーチミン市の1区中心に建つ市民劇場は、観光の拠点として人気。その向かいに2012年オープンしたのが、大型ショッピングセンター「ユニオンスクエア」。人民委員会庁舎やファイブスターホテルといった西洋の香りが漂う風景に溶け込むように建っています。現地人のためだけではなく、旅行者も利用価値が高いショッピングセンターなので、内部も要チェックです。
昼と夜の二つの顔
夜はライトアップされます。外周には屋台も出没しますし、クリスマスのときは大きなツリーが立ち若者で賑わいます。ユニオンスクエアの入口は人民委員会庁舎があるレタントン通りと、ドンコイ通り、グエンフエ通りの3つあり、いずれから入ることができます。この通りは一方通行なので、近くであれば歩いていくのがベストです。
上階はあまり人の気配がない
上階は基本ブランドショップが並んでいます。すべて有名どころの高級ブランドなので、少々店内に足を踏み入れるのは勇気がいるかもしれません。ただ、旅行客にとってはベトナム航空のオフィスがあるのが便利。国内線で別の都市に移動したい方や、第三国への入国を考えている方は、ツアーデスクを通すより、こちらで手配する方が安く済みます。
B1以降は家電メーカー、カジュアルブランドとなります。キャノン、ソニー、サムスン、アップルのカメラ、パソコン、スマートホンを買うことができます。特にスマートホンはSIMフリーなので、日本に持ち帰ってもいろいろと使用用途がありそうです。
アロマショップに注目
デュランス
旅行者向けのショップが並ぶのはB2F。アクセサリーショップをはじめ、スンベニーアショップ、そしてアロマショップがあります。写真上はデュランス。南仏プロヴァンスの香りを詰めたアロマが人気。日本にも店舗があるので、愛好家も多いようです。ユニオンスクエアにあるアロマショップの中ではトップブランドとして君臨しています。
タン
タイ・バンコク生まれのスキンケアブランド。同系列のタンサンクチュアリーはスパとして世界に知れ渡っていて、日本にも進出しています。スキンケアではシソの葉エキスを使った商品が人気で、これは日本人のためだけに開発されたとして、当時は多くの日本人女性に支持されました。現在でも根強いファンが多く、日本で買うよりも、ここで買った方が値段が安いため、わざわざ買い付けに来る日本人もいるようです。
ヤンキーキャンドル
ヤンキーキャンドルはアメリカのアロマキャンドルブランド。アメリカのアロマキャンドル市場NO.1で、近年ホーチミンを中心にベトナムにも積極的に店舗を出している様子がうかがえます。アロマキャンドルの値段は意外と高く、2000円から1万円ほどしますが、大きければそれだけ長持ちします。
ラングファーム
中南部高原地帯ダラットに本店を構えるラングファームは、ダラットの特産を買える人気ショップ。有名なのは「ダラットワイン」、「ジャム」、「濃縮果汁」、「アーティチョークティー」です。いずれもベトナム人に支持されていて、特にダラットワインは品質が高いと定評があります。乾物もあるので、併せて入手してホテルでプチ試食会してみるのはいかがでしょうか。
レストラン街も熱い
B3はレストラン街となります。ベトナム料理店だけではなく、日本料理、韓国料理、中華料理と多国籍に富んでいるほか、カフェも充実。
最近ベトナムの流行はビュッフェ。どこのレストランも例に倣ってビュッフェ方式を採用しています。値段は2000円前後で食べることができ、土日やディナータイムは割増になります。
日本人にもお馴染みの日系レストランも入っていますので、懐かしさのあまりついつい入ってしまうかも。
若者向けのカフェに潜入
「Hot&Cold」は若者向けのカフェで、ホーチミンで一番の人気を誇ります。大学の近くにも決まってあり、どこも女子学生でいっぱいです。ここではチャースアと呼ばれるミルクティーを飲むことができます。タピオカやゼリー、プリンなどをトッピングすることができます。
ベトナム人の学生に混じって旅の計画を練ってみるのも、異国を感じるひとときです。日本語を勉強しているベトナム人も多々いますので、もしかしたら話しかけてきてくれるかもしれません。もしそのような機会があったら、積極的に会話してみてください。旅の貴重な思い出になることでしょう。