ホーチミンを歩けば、まさにコンビニのように至るところに見つけることができる「カフェ」。ホーチミン観光をより楽しませてくれる重要なカテゴリーの一つで、自分の理想のカフェを滞在中見つけられるかどうかを目的に、カフェの梯子をする女性も多くいるほど。落ち着いた大人の時間が流れるカフェや、乙女の心をくすぐるユニークカフェなど、コンセプトはカフェの数だけ。その中、今回紹介する「カスバ」は、アラビアンな雰囲気が特徴のエキゾチックカフェです。友人と来るのもいいですが、恋人同士だとなおよいカフェです。
場所は聖母マリア教会前
聖母マリア教会や中央郵便局がある界隈は、「コンサーパリス通り」と呼ばれています。名前の通り、パリ風の建築物やオープンカフェが建っていて、多くの旅行者は滞在初日に足を運ぶエリアとなります。その聖母マリア教会の正面の「グエンユー通り」沿いから一本路地に入った先に、カスバはあります。
グエンユー通りは、マリア像の正面を横に走っており、少し進むと、ハイバーチュン通りのインターコンチネンタルホテル(5つ星)に当たります。今回紹介するカスバは、マリア像を背中にして斜め向かいという好立地。徒歩1分です。
怪しげな路地を進むと......
写真上の路地がカスバの入口。分かりづらいですが、入口上にはカスバの看板であるタマネギドームも確認できます。若干怪しい雰囲気も漂っていますが、多少の勇気を持って進んでください。こちらの路地を進んだ左手にカスバの看板があります。
こちらが入口です。アラビアの名物であるシーシャ(水たばこ)のイラストとアラビア語の看板が目印です。この古めかしい建物を入ると、脇に螺旋階段があるので、足元に気を付けて上がってください。怪しいのはここまでなのでご安心ください!
エキゾチックなカフェ
青と白を基調にした透明感ある内装は、都会の喧騒を忘れて落ち着くことができます。全席ソファ席とクッションが設けられているので、どっかりと腰を落として休むことも可能。観光に疲れたときに、その足で向かうことができます。昼間は店内の斜光が温かく、それでいて薄暗く静かな雰囲気。午後の観光プランをここで練るのもおすすめです。
モスクのドームを象った壁に、アラビア語などが表記され、雰囲気はアラビアそのもの。昼時になると、近くで働いているOLもよく訪れるようです。
食事もアラビア料理が充実
アラビア風のカフェというからには、料理はどうでしょうか。もちろん、ここで食べられる料理はアラビア料理。タロイモのスープや名物クスクスといった手の込んだ料理が充実しているほか、ベトナム料理も揃えています。ベトナム旅行では、日本ではあまり食べる機会がない、世界中の多国籍料理をリーズナブルな料金で楽しむことができます。それも大きな魅力の一つなので、ベトナム料理だけではなく、興味そそられる料理には片っ端から手を出してみるのもいいでしょう。
基本はカフェなので、ドリンク類は非常に充実しています。アルコールはビール、カクテル、ワインが揃っているほか、果物を氷と一緒にミキサーにかけて、練乳を加えたシントーと呼ばれるジュースがおすすめ。南国を彩る豊富な果実の中から選ぶことができます。それ以外にはフレッシュジュース、ベトナミーズ・コーヒー・なども揃っています。
シーシャ(水たばこ)で一服
イスラムの教えでは、たばこは良しとされていないため、多くのアラビア人は嗜みとしてシーシャ、いわゆる水たばこを楽しみます。そのシーシャはフラスコにフレーバーの素と水をいれ、チューブの先端を口に咥えてぶくぶくとタバコのように煙をくゆらすだけ。
非喫煙者でも楽しむことができます。また、フレーバーはスイカやマンゴー、ストロベリーといった複数の果実系を用意しています。一度に複数人で吸うことができるので、友人同士で試してみてはいかがでしょうか。
ロマンチックを求めるなら屋上へ
カスバには屋上にもテーブル席とソファ席があります。日中は日差しが強いの人はあまりいませんが、ここから正面の聖母マリア教会が見れるので、旅行者は一見の価値があります。また、夜は多くの現地の若者で賑わうことになります。ソファ席を確保したい方は、なるべく早めに訪れるのが無難です。
カスバは、まだあまり外国人旅行客には知られていない様子。観光に疲れた際は、隠れ家的カフェとして足を運んでみてください。
<DATA>
名称:カスバ(Casbah)
住所:59 Nguyen Du St,Dist.1
営業時間:9:00〜翌1:00