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ベトナム旅行で知っておくべきマナー

ベトナム現地では、自分が日本人の代表としてベトナム人に接する自覚を持つことが大切です。自分では普通と思った振る舞いも、ベトナム人にとってはマナー違反かもしれません。すると、「日本人は失礼だな」と思われてしまいます。今回紹介するベトナムにおけるマナーと習慣を理解してベトナム人に好感を持ってもらい、旅を一層充実したものにしてください。

チップ(謝礼)をわたす

高級レストランやバーではチップをわたす機会が多い

ベトナムでは南部を中心にチップの習慣が浸透しています。何かをしてもらったときには、感謝のしるしとしてチップをわたしてください。高級レストランやバーといった店では、ウェイターはチップをもらうためにいろいろと便宜を図ってくれます。お会計が終わったら、数万ドンをチップとして直接わたしてあげましょう。他にもスパのセラピストにも5万ドン程度チップをわたしてあげると喜んでくれます。ただし、バイクタクシーやタクシー、シクロなどはチップが不要なので、要求されても断る度胸を持ちましょう。

チップは小額紙幣を避ける

チップをわたすさい、基本は1万ドン以上にしましょう。ベトナムでは2016年現在硬貨はほぼ流通していません。紙幣は最低紙幣で200ドン、次いで500ドン、1000ドン、2000ドン、5000ドン、1万ドンと続きます。例えば2万ドンをチップでわたす場合、1万ドン以下を組み合わせて2万ドンを作るのはいささか相手に失礼にあたります。

バスは全席シルバーシート

路線バスの車内

もし路線バスに乗るのであれば、十分気を付けていただきたいことが1点あります。ベトナムは儒教が発達した社会。お年寄りがバス車内に立っていることなどあってはなりません。ベトナム人の若者は率先してお年寄りを座席に譲りますので、みなさんも見て見ぬふりをせずに、積極的に席を譲ってあげてください。


また、ベトナム人は自分より年上だと判断したら席を譲る傾向にあるため、50代60代であっても席を譲られることもあります。そのさいは笑顔でお礼を言って席に座らせてもらいましょう。

ホーチミン氏の悪口を言ったらダメ

ホーチミン氏の肖像画。みんなに愛されている

ベトナムを統一に導いた革命家のホーチミン氏。ほとんどのベトナム人は彼を愛しているので、ベトナム人の前でホーチミン氏の悪口を言うような真似は決してしてはいけません。また、ベトナムでは公の場で政府に関わる悪口をいうことは禁じられています。

寺院や教会でフラッシュは禁止

タイ湖にある西湖府内

ベトナム旅行では寺院や教会も観光名所として回りたいところです。そこで気を付けていただきたいのが、カメラ撮影に関して。基本、堂内や教会内はカメラ撮影は自由にしていいところがほとんどです。しかし、熱心な教徒の邪魔になるようなフラッシュ撮影は禁止です。また、ミサの時間や読経の最中は静かに見学して、無用な撮影は控えるようにしましょう。

政府施設や警察、軍関係の人は撮影したらダメ

特に政府敷地内は厳しく観光客といえども厳しく管理される

ホーチミンであれば人民委員会庁舎は間近での撮影が禁止。カメラを持って近寄ると、近くにいる警備員に厳しく注意されます。ハノイであれば、ホーチミン廟。廟自体は撮影可能ですが、規定のライン以上に近寄ると、近くの兵士に厳重注意されます。また、町中で交通整備している公安警察に向けての写真撮影も見つかったら注意されますので気を付けてください。

食事は誘った方が会計を持つ

高級店に入ったら、金額を見て大変なことになるかも

ベトナム旅行では行く先々で出会いがあります。ベトナム人はとても人懐っこくて、人見知りもしないので日本人だと分かると話かけてくれることもあります。もし、その際にこちらから、「じゃあ食事にでも」と誘うようなことがあったら、注意が必要。ベトナムでは基本食事に行く際、誘った側が会計を持つのがマナーです。見栄を張ってフレンチに誘ったりすると、伝票を見て大変なことになるかもしれません。しかも、ベトナム人は大勢で食事をするのが好きなので、「友人も誘っていいですか?」と人数が増える可能性も大。店選びは慎重に。

女性にお金は払わせない

ベトナムではレディファーストが浸透している

ベトナムでは日本よりもレディファーストが浸透していて、男性は女性に気遣いを持って接するのが普通です。お金にまつわるトラブルは旅行者は避けたいところ。しかし、ベトナム人の女性と食事をした際は、会計は基本的に男性側が持つことになります。女性側もそのつもりで食事をしている可能性がありますので、もし支払い時に相手が払うそぶりを見せなければ、ベトナムの習慣に倣って会計を持ってあげてください。

郷に入れば郷に従え

ベトナム旅行中、ベトナム人と接することがあれば、ときおり彼らに対して理不尽に感じることもでてくるかもしれません。しかし、それも異文化体験の一つととらえてみてください。郷に入れば郷に従え。日本とは異なる習慣やマナーを守りつつも楽しんでいってください。

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