ホーチミン近郊ドンナイ省には、旅行者が日帰りで行ける観光スポット「ザボン村」があります。ザボンはベトナム語で「ブーイ(Buoi)」で、日本ではザボンやポメロの名前で知られている果実です。ベトナム旅行中は果物やサラダなどで何かと食べる機会も多いことでしょう。
今回紹介するザボン村は、ベトナムらしい自然に囲まれたエコスポットなので、時間が余っている人におすすめです。
アクセス方法:車で1時間で行ける「ザボン村」
今回ご紹介するザボン村(Lang Buoi)は、ホーチミン中心の市民劇場から車で約1時間で行ける観光スポットとなります。現地のベトナム人はバイクで行ける範囲ですが、旅行者はタクシーをチャーターするのがおすすめです。Grabのような配車タクシーを利用するときは、ドライバーと往復分の料金で交渉することになります(ザボン村の周辺は何もないので、流しのタクシーや配車を捕まえることができません)。
また、近年は外国人にも知名度が上がってきたため、ザボン村行きの現地ツアーを催行している旅行会社も増えてきました。ツアーの場合は車より電車で行くことが多いようです。アジアの風情漂う鉄道旅もいいものですね。
ザボン村を探索!ベトナムの田舎らしい観光地
ザボン村はベトナム人が休日の昼下がりに気軽に行くところなので、園内の敷地面積はそれほど大きくありません。ザボン農園・お土産店・レストラン・溜池などがあるくらいです。ただ、大都会のホーチミンからたったの1時間車で走っただけで、これほどのベトナムの自然に出会えるのは驚きです。
溜池はちょっとした川のようになっていて、ボートの乗船体験もできるようですが、筆者が来たときは休業していました。
ザボンをお土産に。旅行者のおすすめは「ザボン酒」
ザボンはご覧のような大きな果実となります。ベトナム人はそのままフルーツとして食べたり、サラダの具材にするのが一般的ですが、旅行者の間ではザボンの皮を乾燥させたドライフルーツやお酒が人気あります。
特にザボン村で売っているザボン種は、容器もザボンの形をしているのでお土産にぴったりです。ドライフルーツはホーチミン市内の雑貨店でも時折見かけますが、ここで買うの方がきっと新鮮かと思います。
ザボン村で美味しいザボン料理を食べよう!
ザボン村内には2箇所の飲食スペースがあります。どちらもメニューは同じで、1つはご覧のような池傍のスペース。もう一方は高床式住居を再現した屋根付きのスペースとなります。どちらもベトナムの田舎を彷彿とさせる造りと雰囲気なので、旅行者はお気に入りの方を選ぶといいでしょう。
今回筆者が頼んだのは、「ザボンのフレッシュジュース・ザボンのミルクティー・ザボンサラダ・ザボンのディープフライ(揚げ物)」とまさにザボン尽くし。ザボンサラダはホーチミン市内のレストランでもよく見かけますが、それ以外の料理はどれも初めての味わいだったので大満足です!
ザボン農園は無料見学できる!
敷地内には無料で見学できるザボン農園があります。ザボンのあの大きな果実が木の枝にぶら下がっている様子はちょっと見ごたえがあります。
ただし、もちろんふざけてでも果実を摘み取ってはいけません。1個でも落としてしまうと罰金の旨が書かれた看板がありました。
ザボン村観光をおすすめできる旅行者とは?
今回ご紹介したザボン村は、旅行ガイドブックには載っていない定番ではない観光スポットを探している人や、ベトナムのローカルな風景を楽しみたい人におすすめです。土日でもそれほど混雑していませんし、メコンなどのツアーと違い、半日で帰ってこれるので、13時頃に出発して17時にホーチミンに戻ってくるといったお手軽プランも可能です。
■ザボン村/Lang Buoi
住所:133/17 Huong Lo 9, Tan Binh, Vinh Cuu, Dong Nai
営業時間:7:30~20:30
アクセス:ホーチミン市内から車で1時間