ベトナムに東南アジアらしい自然観光を求めている人は、ここでピックアップする観光地へ訪れてみてはいかがですか。旅行者でも行きやすい観光エリア、及び現地の過ごし方をご案内します。
ベトナムの自然景勝地に行く。行き方・交通の注意点とは?
ベトナムの自然景勝地は全国に数多くありますが、いずれも日本から空の直行便はありません。そのため、以下で紹介する観光地も、基本はハノイ、ダナン、ホーチミンのいずれかの都市から国内線に乗り換える必要があります。
また、現地の移動手段も事前に考えておくと良いでしょう。流しのタクシー、バイクタクシー、配車アプリ等がありますが、郊外の観光都市は各スポット間の距離が離れているため、毎度タクシーで行くと料金がかさんでしまいます。場合によっては半日・1日チャーターを運転手と交渉する方が安上がりになることも普通です。
ベトナムの自然景勝地・観光地の魅力とは
ベトナムに訪れる日本人旅行者の9割は北部ハノイ、中部ダナン&ホイアン、南部ホーチミンのいずれかの都市を選択すると言われています。直行便で繋がっている都市が3都市だけなので仕方ないことですが、同都市は2000年台より急速に都市化が進んでいるため、「ベトナムの大自然を堪能」というわけにはいかなくなってきています。
一方でベトナム観光地の中には、日本人に知られていない自然景勝地がたくさんあります。ここで紹介する観光地はいずれもアクセス良好で、日本人好みの自然に寄り添った滞在をおくれるはずです。
ホーチミンから行く高原地帯「ダラット」で絶景BBQを楽しむ
かつてベトナム人のハネムーン先として不動の人気を誇ったダラットは、フランス統治時代にフランス人によって開拓されたため、現在でもカトリック教会やフレンチヴィラを至る所に見つけることができます。ここ数年で急速に観光施設が拡充し、イチゴ狩りやコーヒー畑見学、棚田を眺めながらのカフェ等、日本人に体験してほしい自然スポットが増えてきました。
コロナ以降、ダラット市街で流行っているのが、ご覧の「SOMLEO(ソムレオ)」と呼ばれるバーベキュー・レストランです。昼過ぎから営業を始め、見どころは日没の夕暮れとその後の夜景。ダラットの特産でもある猪肉や鹿肉なども堪能できます。
ダラットは山の傾斜にできた町で、背の高いショッピングセンターや高層タワー、マンション等がありません。手付かずの自然や遠くうかがえる地平線にベトナム旅行の醍醐味を感じることでしょう。
「バンメトート」でゾウ乗り体験。少数民族の絶品山岳料理も
ホーチミンやダナンといった主要都市からプロペラ機で行けるバンメトートは、少数民族とベトナム人が暮らす山岳地帯です。2度目以降のベトナム旅行先として古くから人気があり、少数民族の暮らしを覗いたり、半野生のゾウと触れ合うことができます。特産品もコーヒー豆や蜂蜜など、いずれも自然食品となるのでお土産にもピッタリです。
バンメトートは古くから野生のゾウが生息していて、現在は国立公園にてゾウの生態を見守っています。旅行者はゾウに食べ物を与えたり、背中に乗って森林を探索することができ、アジアらしい観光を楽しむことができます。
バンメトートまで行くとかなりディープな旅路となりますが、それでもホーチミンなど主要都市から国内線1本で行けるため、他の観光地へ行くのと労力は変わりません。日本だけでなく、ホーチミンやハノイ、ダナンと比べても別世界の自然景勝地となるので、ガイドブックにあるような普通の旅行に飽きた人におすすめできる観光地となります。
水上で生活する人々を見る。メコンデルタ「チャウドック」
メコンデルタの奥地にあるチャウドックは、ホーチミンから長距離バスに乗って6時間で行くことができます。ベトナム人にとっては仏教の聖地として知られていますが、近年は外国人旅行者にも人気があり、水上家屋の見学やイスラム教少数民族との交流、仏教の聖地・寺院参拝等を観光できます。
チャウドックの水上生活の様子は手漕ぎボートに乗って見学できます。水上に作られた仮設住宅や学校、ガソリンスタンド、日用品店等を見て回ることができ、その後はイスラム教信仰のチャム族の村に立ち寄って、高床式住居を見学したり、民芸品を購入することができます。
ホーチミン発の現地ツアーは見かけませんが、市内中心から出ている長距離バスに乗って1本で行けるので、ビギナー旅行者でもそれほど苦戦することはないはずです。2泊3日程度から旅程を組み立ててみると良いでしょう。
まとめ:次のベトナム旅行は非現実的な自然世界を体験
今回はベトナムの自然を満喫できる旅行者向けの観光地を紹介しました。いずれもベトナム主要都市から飛行機・バスのいずれか1本で行けるところを紹介しているため、初めてのベトナム旅行という人でも比較的難易度は低いはずです。
是非次のベトナム旅行はここで紹介した自然観光地を目指して計画を立ててみてください。非現実的な体験が旅行者を待っています。