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梅雨の時期にベトナム旅行。おすすめの観光地を紹介!

6月・7月は日本では梅雨の時期に入りますが、この時期にベトナム旅行を計画している人は、どこの観光地がおすすめなのでしょうか。梅雨のベトナム旅行で気を付けたい点と併せてご紹介します。

ベトナムは雨季と乾季のみ。ただしエリアによって実情が異なる

ハノイ旧市街にて

東南アジアに位置するベトナムは「熱帯気候の国」、「1年が雨季と乾季に分かれている」とよく言われますが、これは半分正解で半分誤解があります。

まず、ベトナムが熱帯気候に属しているのは、中南部以南だけであることを覚えておきましょう。観光地で言えば、中南部ニャチャン、南部ホーチミン・フーコック島などが熱帯気候となります。

一方で日本人旅行者に人気の中部ダナンは熱帯モンスーン気候となり、通常の熱帯よりも気温は低めとなります。また、北部ハノイ・ハロン湾は「温帯夏雨気候」となり熱帯ではありません。山岳地方では雪が降ることもありますし、ハノイ市街地であっても時期によっては長袖やジャンパーを着込みたくなるほど気温が下がることもあります。

日本の梅雨とベトナムの雨季と乾季の比較

背の高いヤシの木々が旅行者を迎えてくれる。世界遺産ホイアンにて

日本の梅雨は5月下旬から6月・7月の中旬頃までと言われています。毎日じとじととした雨に降られると、ふと南国バカンスに憧れたりしますよね。南国でハンモックに揺られてヤシの実ジュースを飲むような日々をベトナムで過ごしたいと考えている人もいるかもしれません。

日本では雨雲を携えた梅雨前線が列島に停滞するため、毎日のように雨降りの日が続きますが、ベトナムでは年間を通じて雨季と乾季に分かれるのが一般的です。雨季は1日1~2回程度、1時間未満の突発的豪雨が降りますが、その時間以外は晴れるため観光に支障はありません。

乾季が暑いとは限らない。雨季のハノイは要注意

霧がかかった雨季のハノイ市街地

おそらく多くの人は「乾季は暑く、雨季は気温が下がる」と考えているでしょう。しかし、北部観光地ハノイはその逆で、雨季の5月~11月の時期は気温が高く、特に8月は年間で最高気温となります。

一方で南部ホーチミンも同時期に雨季を迎えますが、熱帯サバナ気候に属する同市は年間を通じて気温は一定です。

日本の梅雨の時期となる6月7月はハノイでは湿度が非常に高くなり、「外を歩くだけで眼鏡が曇る」とよく言われます。もし課すると「イメージと違う」と残念がる人もいるかもしれませんので、そういった人は中部もしくは南部を旅先にしてみるといいでしょう。

おすすめは乾季が唯一続くベトナム中部地方

ダナン市内中心部

日本の梅雨の時期にベトナム旅行を計画するならば、おすすめは「中部地方」です。上記で紹介したように、ベトナム中部はモンスーン気候となり、ハノイの北東風から西風、所謂偏西風に変わります。そのため雨季のハノイとは裏腹に、中部地方は6月7月は乾季となり、9月頃まで雨がほとんど降らない日が続きます。

ベトナム中部地方でおすすめの観光地

では、ベトナム中部旅行では、どこの観光地が特におすすめなのでしょうか。

ちなみにベトナムでは2022年中頃より新型コロナの影響はほぼ消え、2023年現在はコロナ前と変わらない観光が可能です。

日本人に一番人気の観光地「ダナン」

日本の雨季にこんな南国バカンスを過ごしてみては?

中部都市ダナンは国際空港があることから、中部旅行の拠点となる中心都市です。市内中心部に青い海が広がるのが特徴で、海沿いに立つリゾートホテルでバカンスをおくることができます。

ミーケービーチやノンヌオックビーチといった外国人向けの海水浴場もありますし、ローカル市場や教会見学など市内散策も楽しみです。

世界遺産「ホイアン」は絶対に押さえておきたい観光地

世界遺産ホイアンのレストランにて

ダナンからタクシーで行けるホイアンはノスタルジー香る古き良き旧市街です。1999年に世界遺産に登録されて、かつて交易で栄えた町として今も旧家が保存されています。

昼は旧家・集会所・寺院散策を楽しむことができ、夜はナイトマーケットを散策できます。また、日が暮れると町中にランタンが灯りますので、ロマンティックな風景を求めている人は夜に訪れるのがおすすめです。

歴史好き・建築好きは是非!世界遺産「ミーソン遺跡」

ミーソン遺跡にある風景

ダナンから90分、ホイアンから1時間で行けるミーソン遺跡は、1999年にホイアンと併せて世界遺産に登録されたチャンパ王国の聖域です。まだ詳しい目的は分かっていませんが、全国沿岸部に点在する海洋国家チャンパ王国の遺跡の中でも最大規模となります。

ベトナムの建築とは異なるレンガ建築で、宗教はヒンズー教シヴァ派。神秘的な遺跡風景を見学できます。なお、ミーソン遺跡は自力で行く事は困難のため、原則現地ツアーの参加が必須となります。

ベトナムの古都でゆっくりとした時間を過ごす。「フエ」

世界遺産建築物「トゥードゥック帝廟」にて

最後は歴史の町、古都フエです。ベトナムの王朝が遷都し、13代皇帝が1802年~1945年まで居城しました。1993年にベトナム最初の世界遺産として皇帝の王宮と市内に点在する廟が登録されました。これらの建築物は現地ツアーに参加することで1日ですべて見て回ることができます。

それ以外にも普通のベトナム料理とは一風異なるフエ料理や、古都と呼ばれるにふさわしいのどかな町並みは日本人にも高い人気を誇ります。

まとめ:日本の梅雨にベトナムでビーチ&バカンスを満喫しよう!

今回ご案内したように、日本の梅雨の時期であっても中部地方は穏やかな晴れの日が続いています。ダナンとホイアンはビーチも楽しめるので、南国バカンスにもピッタリです。いまから旅先を検討している人は、ベトナムを選んでみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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