ベトナムと言えば北部ハノイ、中部ダナン、南部ホーチミンが旅行者にとっての人気観光地となりますが、近年は上記主要都市を拠点に別エリアに足を運ぶ旅行プランが注目されています。
今回は紹介する中南部ムイネーはホーチミン旅行者におすすめしたい南国バカンスを満喫できる魅惑のエリア。ホーチミンとは打って変わる風景に心癒されるはずです。
ホーチミン旅行者のこれまでの旅先とは
コロナ禍以前よりホーチミン旅行者の間では、1~2泊で楽しめる近隣の観光地が人気でした。南国ビーチを体験したい人は「ホーチミン+ブンタウ」、「ホーチミン+ニャチャン」といったリゾート地が高い知名度を誇っていましたが、ブンタウはリゾート地という雰囲気ではないですし、ニャチャンは国内線に乗る必要があったため、なかなか旅行者の間で定着しませんでした。
しかし、ホーチミンはベトナムの誇る大都市となり、海や世界遺産は残念ながらありません。「もっと南国リゾートを体験したい」という想いを捨てきれない旅行者は少なくありませんでした。
2023年以降大幅短縮!ホーチミンからわずか2時間で行けるビーチリゾート「ムイネー」
ここでご紹介するムイネーは兼ねてよりホーチミン含む南部に住むベトナム人に人気のリゾート地ですが、電車も飛行機もなかったためこれまでは寝台バスで5~6時間という長丁場を強いられていました。そのため日本人旅行者の間では一部の旅好きの間で噂されるに留まっていました。
しかし、2023年5月にホーチミンームイネー間で高速道路が開通。何と大幅に時間が短縮されて「2時間」で行くことができるようになりました。移動手段も寝台バスではなく普通のワゴンタイプで十分行けますし、今後は多くの旅行会社がホーチミンと2都市周遊のパッケージ化することが予想されます。
砂丘と海を双方楽しむ南国バカンスのひととき
ムイネーは砂丘が広がる港町として知られています。ムイネー南方には外国人観光客が多く集まるサーフィンビーチが広がり、過去にはカイトサーフィンの国際大会も開催されました。一方北方に進むと見渡す限り広がるのが「イエローサデューン」と「ホワイトサデューン」です。黄砂が広がるイエローサデューンではソリに乗った砂滑りができて、白砂と湖が広がるホワイトサデューンではバギーやジープに乗って砂の丘のを疾走することができます。
リゾート地としてのムイネー最大の魅力は「オンザビーチ・ホテル」
ムイネーがベトナム人やベトナム在住日本人に大きな支持を得ている理由が「オンザビーチ・ホテル」です。例えばベトナム最大級のリゾート地として挙げられるニャチャンやダナンでは、海沿いに数多くのホテルが建ち並んでいるものの、ほとんどが道路を挟んだ海の逆側に建っているので、「ホテルを出たらすぐ目の前に砂浜が広がる」という理想はなかなか叶いません。
一方でムイネーは砂浜に寄り添うように建つバンガローやロッジタイプの宿泊施設が多く、屋外プールやプールサイドバー、カバナのマッサージなど南国リゾートらしい風景が広がっています。砂浜とホテルは面しているので水着のまま海に向かうこともできます。
名物を頬張りお酒に酔う。ムイネーでかけがえのない夜を満喫
この度ホーチミンームイネー間で高速道路が開通したことを受け、その気になれば日帰り旅行も可能となりました。しかし、せっかくのバカンスです。1泊くらいはムイネーの夜を満喫していってください。観光地としてのムイネーはそれほどエリアが広くないため、大通りのグエンディンチウ通りにほとんどの旅行者が集まり、同通り沿いにホテルや飲食店、マッサージ店が並びます。
もちろん港町なので新鮮なシーフードも安く食べることができます。体感的にはホーチミンで食べるより2~3割ほど安い印象です。また、シーフードを食べたいときは海沿いに並ぶ海鮮食堂に訪れるのがおすすめ。夜の海を眺めながら食事をとることができます。
まとめ:2023年以降はムイネーに行こう!新しいベトナム観光地!
ムイネーはこれまでも当サイトで紹介してきましたが、初めてベトナムに訪れる旅行者にとっては移動面で敷居が高かったのが現状でした。今回の高速道路開通に伴い、ムイネー行きのハードルがなくなりましたので、2023年以降にホーチミン旅行を計画している人は、ホーチミン+ムイネーの2都市周遊旅行を計画してみてください。