近年は子供連れのファミリー層にも海外旅行先としてベトナムが選ばれるようになりました。しかし、ベトナムは観光国としての歴史は浅く、「どこへ行っても子供からお年寄りまで楽しめる」というわけではありません。
そこで、ここでは子供が笑顔で楽しめて、家族で一生の思い出になるベトナム観光地を紹介します。
子供連れのファミリー層はハノイとホーチミンどちらがおすすめ?
日本人にとっての人気のベトナムの都市は北部ハノイ、中部ダナン、南部ホーチミンが毎年Top3として上位に挙げられます。その内ハノイとホーチミンは日本人旅行者の8割が訪れると言われています。
しかし、過去にホーチミン旅行を経験した人の中には「子供が楽しめる観光地がなかった」と残念がる人も少なくありません。ホーチミン旅行ではスパやショッピングが定番の過ごし方となりますが、いずれも子供は退屈しがちなので、現地ツアーをうまく利用するのがおすすめです。
一方でハノイも市内観光は同様に子供が楽しめるスポットは少ないですが、ハロン湾クルーズやチャンアンのボートトリップは子供も楽しめます。そのため、ホーチミンでもハノイでも子供連れの家族は、現地オプショナルツアーをスケジュールに組み込んで旅程を工夫するようにしましょう。
ホーチミンから2時間で行ける「ムイネー砂丘」の旅
ベトナム王でも度々紹介しているベトナム中南部ムイネー。ベトナム在住日本人・外国人が絶賛するプチリゾート地となります。見渡す限り続く壮大な砂丘と雄大な南シナ海に挟まれたエリアで、海辺に建つロッジに宿泊する「オンザビーチ」タイプのホテルが建ち並ぶのがポイントです。
砂丘では砂滑りやジープ・バギーで疾走して楽しめるので、子供と一緒に思い出に残る時間を過ごすことができます。
これまでムイネーは旅行者にあまり認知度がありませんでしたが、その理由が「アクセスが悪い」点が挙げられます。飛行機で行くことができないため、ホーチミンから寝台バスに乗って6時間かけて向かう必要がありました。しかし、2023年5月にホーチミンームイネー間の高速道路が開通。なんと2時間で行くことができるようになりました。
現在は上記3都市以外では中南部ニャチャンやリゾートアイランドのフーコック島が人気の観光地ですが、2023年以降はムイネーは必ず注目されるはずですので、いまのうち押さえておきましょう。
子供と一緒にゾウ乗り体験ができる!「バンメトート」
バンメトートはホーチミンから国内線に乗り換えて行ける山岳高原地帯です。ベトナム人と少数民族が町中を行き交い共存する、民俗学的に世界の学者が注目している観光都市でもあります。旅行者視点で見たときは、「ベトナムコーヒーの名産地」、「少数民族の山岳料理」、「雄大な自然景勝地」「ゾウ乗り体験」などが主な見どころとなります。
幾つかの観光スポットではゾウ乗り体験ができるので、こちらは子供と一緒に楽しむことができます。
例えば動物園でゾウ乗り体験ができても、決められたサークル内を歩くだけとなりますが、バンメトートでは雄大な自然公園や湖の中をのそのそと歩くことができます。
旅行計画を組むポイントとしては、バンメトートの観光は1泊ないし2泊で十分です。バンメトートの市内には観光地がありませんので、ゾウ乗り体験以外は博物館見学や名物のベトナムコーヒーを楽しむくらいとなります。そのため、ホーチミンorダナンorハノイ+バンメトートの2都市周遊旅行を計画するのがおすすめです。
子供と一緒に船釣りやシュノーケル!ベトナム最西端の楽園「フーコック島」
フーコック島は2010年以降に都市開発が進んだベトナム最大の離島で、地域はメコンデルタ地方に属しています。ホーチミンから国内線で1時間で行けるので、1~2泊から楽しむことができます。フーコック島ではプライベートビーチで海水浴ができるのが特徴ですが、子供連れ家族には「夜のホタルイカ釣り」、「シュノーケル」、「サファリパーク」が人気です。特に夜のホタルイカ釣りは夕方から催行して、海に沈むサンセット鑑賞を経て糸釣りを楽しむことができ、釣ったイカはその場で焼いて食べることができます。
また、フーコック島はベトナムで最初にサファリパークが開園したことでも知られています。広大な敷地面積を持つ園内には「植物園・動物園・サファリ」の3つのゾーンがあり、半日から1日かけて楽しむことができます。また、サファリパークにはビンパールランドと呼ばれる巨大遊園地が隣接しているので、こちらも立ち寄る価値があります。
子供連れでベトナム旅行を楽しむポイント
ベトナム旅行ではどうしても「グルメ・ショッピング・スパ」に偏りがちです。ほとんどの観光地は市内中心部には子供が満足できる施設に乏しいため、現地ツアーに参加して郊外エリアに行くのが旅のポイントとなります。
今回紹介したベトナム観光地はすべてハノイ・ホーチミン・ダナンの三大都市から直行便で行くことができますので、2都市周遊旅行を計画するのがおすすめです。