近年人気の観光地の1つであるニンビン省。ハノイ市街地からわずか2時間で行くことができ、日帰りで楽しめるとあって、昨今ではハロン湾と並ぶ観光エリアとなります。ハロン湾とニンビン省は歴史的な生い立ちが似ているため、眺められる風景もそれほど変わりませんので、多くの旅行者はハロン湾かニンビン省のどちらか一方を選択することになります。
そこで、今回はニンビン省を選んだ旅行者に向けて、実際現地ではどのようなツアーが催行しているのか、また、ツアーを選ぶポイントをご紹介します。
ポイント1．チャンアンかタムコックかを選ぶ
まず最初に考えるべきは、「チャンアンにするか、タムコックにするか」です。いずれもニンビン省観光のハイライトとなる名所であり、またボートに乗って遊覧する時間も2時間強と長丁場になるので、よく吟味してほしいところ。ちなみに、チャンアンとタムコックはともに手漕ぎボートに乗りますが、下記のような違いがあります。
チャンアンとタムコックの違い
【チャンアン】
1．世界遺産
2．映画「キングコング」のロケ地を見学できる
3．途中で陸に上がり、寺院を見学できる
4．観光地化されている
【タムコック】
1．世界遺産ではない
2．陸には上がらない
3．周辺に暮らす人々の生活風景を見ることができる
4．ガイドブックにある足でオールを漕ぐ様子を見学できる
5．ボートに乗る行商から買い物できる
【共通点】
1．見れる風景はほぼ同じ
2．洞窟をくぐる
3．所要時間
となります。どちらを選択しても満足度はそう変わるものではありませんので、そう難しく考えることもないでしょう。
ポイント2．トレッキングが好きか、歴史が好きか
おそらくニンビン行きのツアー参加者の9割以上は、「チャンアンorタムコック＋もう1か所」のツアーを選ぶことになります。そのもう1か所は、大きく分けて歴史系かアクティブ系に分けることができます。歴史系であれば「ホアルー」、「バイディン寺」、「ファッジエム教会堂」など。アクティブ系であれば「ハンムア寺」、「ビックドン寺」、「ヴァンロン自然保護区」となります。ヴァンロン自然保護区は動植物をみることができますが、チャンアンと同じボート遊覧となりますので、チャンアンもしくはタムコックと合わせるのはおすすめしません。
ポイント3．日帰りか宿泊かを選ぶ
ベトナムにはニンビンに限らず、自然景勝地がたくさんありますが、日本人の多くは市街地を拠点として、日帰りツアーに参加する人が多く、一方欧米人は自然に溶け込む生活を好み、現地で宿泊する旅行者が多くいる印象があります。ニンビン省で宿泊するならば、ハンムア寺の敷地内にバンガローの宿泊施設があるほか、タムコックの入口周辺に旅行者向けのホテルや食堂レストランがあります。ハンムアとタムコックは距離が非常に近いので、両方下見して気に入った環境を選ぶといいでしょう。
ポイント4．カスタムプランも選択肢としておすすめ
日系、英語ツアー共に、ツアー会社ではカスタムプランも必ず用意しています。カスタムプランとは、自分で自由にスケジュールを組むことができるツアープランを指します。プランには車とガソリン代、ツアーガイドがついています。どこへ行くかも、何か所回るかも、観光の時間もすべて自由に設定できます。ただし、カスタムプランの場合は必ず専用車で行くため、車とガイドを独占するので料金は混載と2倍ほど比べて高くなってしまいます。ただ、友達同士で行くならば、みんなでシェアできるので、それほど負担にはならないでしょう。
ポイント5．定番ツアーはどれも満足度が高い
最後はこちら。日系の旅行会社で扱うツアーの内容は、どこも大体に通っています。基本的にどこの会社も用意しているのが、「チャンアン＋ホアルー」と「タムコック＋ホアルー」です。ホアルーは世界遺産に登録されている寺院（廟）で、ベトナムが中国から独立して最初に遷都した王朝の場所となります。現在は初代皇帝のディンティエンホアンとその夫人のお墓を見学することができます。
基本はこの2種の定番ツアーを選べば、まずはずれはありません。しかし、「絶景をもっと見たい！」というのであれば、「チャンアンorタムコック＋ハンムア寺」がおすすめですし、「もっと歴史史跡を見学したい！」というのであれば、「チャンアンorタムコック＋ファッジエム教会堂」を選ぶのもいいかもしれません。これらはカスタムプランで組むか、現地の旅行会社で一部取り扱いがあります。
ベトナム王では専用車で行くニンビン観光が人気！
ベトナム王のニンビン省行きのツアーは、「チャンアン＋ホアルー」と「タムコック＋ホアルー」がメイン。いずれも専用車で行くので、自分たちだけで楽しむことができますし、ガイドを独り占めするのも贅沢感があります。是非次のハノイ旅行は、ニンビン観光に力を入れてみてください。